テクノとクラシックの共演! 爆クラ presents ジェフ・ミルズ × 東京フィルハーモニー交響楽団
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爆クラ presents ジェフ・ミルズ × 東京フィルハーモニー交響楽団
クラシック体感系 〜時間、音響、そして、宇宙を踊れ!〜
デトロイトテクノのトップランナーとして常にシーンの最先端で新しい試みを続けるDJ ジェフ・ミルズ。
ワン&オンリーのプレイスタイルは、テクノミュージック好きな人間だけでなく『音楽』にかかわる人に広く感嘆をもって受け入れられている。
2015年ジェフ・ミルズは『エキシビジョニスト2』にて、1980年代に製造されたドラムマシンTR-909を中心に3台のCDJとアナログDJミキサー+生ドラムというミニマル極まりないセットで、我々の度肝を抜いた。
エフェクターやサンプラーを使わないプレイはDJというスタイルを取りならも、何よりも『生演奏』という緊張感と、テクノサウンドが持つ心地よい浮遊感を突き付けてくれた。
そして2016年。
ジェフ・ミルズは、新しい驚き「フューチャー(未来形)・クラシック」を用意している。
湯山玲子が企画するクラシックの名曲たちをクラブ仕様の豊かな大音量で聴く『爆クラ』とのコラボレーションが実現。
Bunkamura オーチャードホールのクラッシックの音響で、テクノサウンドと東京フィルハーモニー交響楽団と共演するという魅力的な一夜となる。
近年、フランス、ドイツ、オランダ、そしてイギリス等で各地の交響楽団とともに、新曲発表を行ているジェフ・ミルズだが、この東京の地でどんなビートをつくり上げてくれるのか。
音楽のライブのクロスオーバーする最高のライブは、テクノファン、クラシックファン共に期待せずにはいられない。
湯山玲子さんからのコメント
クラシック音楽の生まれ故郷、ヨーロッパでは、新しい試みが近年、活発に行われています。それは、テクノやハウスなどのDJ/クラブミュージックのアーティストとオーケストラとのコラボレーション。あえて言うならば「フューチャー(未来形)・クラシック」という、ひとつのクラシック音楽のスタイルです。
クラブとクラシック?! 一見、水と油のような組み合わせですが、もともと、コンピューターを使った音色で、時間と空間を設計し、人々を踊らせていくクラブミュージックと、楽器が紡ぐ音響で時間を埋めていくクラシック音楽は非常に共通点が多く、日本と違って、それらがアートとして捉えられているヨーロッバでは、この試みは、必然でもありました。
そのムーブメントの先駆者は、ジェフ・ミルズ。
テクノDJ/プロデューサーの第一人者でもあり、エレクトロニックミュージックにおける先駆的作品を多く発表している彼は、近年、フランス、ドイツ、オランダ、そしてイギリス等各地の交響楽団とともに、新曲発表を行っています。今回、東京フィルハーモニー交響楽団との共演にて、Bunkamuraオーチャードホールに初上陸。単なる異種格闘技などではない、テクノと管弦楽による宇宙的かつイマジナブルな表現は、音楽というものの表現の強さ、可能性を大いに感じさせるものなのです。
クラシック音楽にもグルーヴがあり、同時に、物語や意味よりも体感や本能、そして時間感覚に直接訴えかけてくる響きがあります。今回はジェフ・ミルズのオーケストラ楽曲の新作であり、宇宙をテーマにした交響詩とも言える作品『Where Light End』や、彼のヒットアンセム『The Bells』、そして、クラシック音楽に存在する、時間や空間、音響をテーマにした、楽曲を大胆にピックアップ。これらの演奏を通して、そもそも、「音楽とは、音とはなんぞや?!」という、宇宙的規模をも含む、クラシック音楽の新たな魅力が発見されることでしょう。
このコンサートは、2011年の5月から、西麻布のライブハウス「新世界」で行われている、クラシック音楽のトーク&リスニングイベント『爆クラ』初のリアルライブという位置づけでもあります。そのもくろみは、クラシック音楽を、ミーハーあり、楽典あり、地理歴史あり、官能あり、とあらゆる文化的切り口で切り取って愉しむというもの。クラシック音楽をより自由にするこの試みを通して、クラシック音楽の新たなファンが増えてくれることを、望んで止みません。
湯山玲子
日時:16/3/21(月・祝)
会場:Bunkamura オーチャードホール (東京都)
出演者:
DJ:ジェフ・ミルズ
指揮:栗田博文
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ナビゲーター:湯山玲子
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