SPiCYSOL『RUSH BALL 2021』ライブレポート ーーメロウなステージで夏を彩る、感謝と祝祭感溢れる特別な時間に
SPiCYSOL 撮影=渡邉一生
『RUSH BALL 2021』SPiCYSOL
太陽が燦々と輝く中、ATMCに颯爽と登場したのはSPiCYSOL。今年6月にリリースされたばかりの配信シングル「So What」でライブをスタート。泉大津の空に伸びていくKENNY(Vo.Gt)の歌声とバンドサウンドを、思いっきり全身で浴びる観客たち。
SPiCYSOL
続け様に、軽やかにフロウする「Traffic Jam」では、ひとりひとりが音に身を委ねながら好きなように自分のスタイルで、心地良さそうに踊りながらフロアを波打たせる。しっかりと距離を保つために区切られた位置を守りながらでも、夏の開放的な野外にぴったりの歌とグルーヴィーな音があれば十二分に楽しめることを証明してくれた。
SPiCYSOL
「久々の夏の野外イベントです! 最高のバイブスでお届けしましたが、ここで一番メロウな音をお届けしようと思います!」(KENNY)と切り出し、今度は「Mellow Yellow」へ。これまた夏にぴったりのナンバーで、心を解き放ち踊らずにはいられない展開が続く。
SPiCYSOL
MCでKENNYは、「SPiCYSOLにとって、今年最初で最後の夏の野外イベントを『RUSH BALL』で迎えられたことに感謝します!」と、無事に開催することを叶えた運営スタッフと観客の協力に感謝。さらに、「音楽がなくてもライブがなくても、世界は回っていくのかもしれないけれど。俺たちは音楽がなかったら生きていけません。それは経済的な意味ではなくて、生き甲斐として。今日、こんな状況でも、ここに来てくれたみなさんは俺たちと同じ気持ちだと思います」と、こんな時だからこそ音楽が必要であること、音楽のもつパワーを観客と確かめ合うように訴えかけた。そして、「すごく辛いこともあるけど、みんなで乗り越えて、また来年この場所で会いましょう!」と約束を交わし、ラストは大切な人へと贈るバラード「Coral」。
SPiCYSOL
<いつも いつも いつも ありがとう>と、真っ直ぐに感謝の想いが歌われた。と同時に、この日を無事迎えることができ、同じ瞬間を過ごせたことを共に祝福するように、観客と特別なひと時を作りあげていった。