30-DELUXとアクションクラブによる、名古屋発のアクションエンターテインメント『ナナシ2021』が上演

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舞台
2021.9.9
(上段左から)川原正嗣(アクションクラブ)、 高柳明音、名古屋山三郎(ナゴヤ座)、村瀬文宣、 古畑奈和(SKE48) (下段左から)松岡拳紀介(BMK)、三隅一輝(BMK)、田中精、清水順二、田尻茂一(アクションクラブ)

(上段左から)川原正嗣(アクションクラブ)、 高柳明音、名古屋山三郎(ナゴヤ座)、村瀬文宣、 古畑奈和(SKE48) (下段左から)松岡拳紀介(BMK)、三隅一輝(BMK)、田中精、清水順二、田尻茂一(アクションクラブ)


2021年12月に名古屋・大阪・東京にて、30-DELUX NAGOYA アクションクラブ MIX『ナナシ2021』が上演されることが決定した。

2002年に清水順二を中心に旗揚げされ、2021年に結成19周年となる演劇ユニット「30-DELUX」。“笑って、泣けて、考えさせられて、カッコいい”というテーマのもと、現在までに30本以上の作品を発表している。主に東京・大阪・名古屋・福岡の 大都市を中心に年1~2本の本公演を上演し現在、年間で2万人以上の観客動員数を持つユニットになっている。 2015年にはロンドン公演、2017年にはフランスのJAPANEXPOにも招待されるなど、国内外から注目が集まる演劇ユニットだ。

そんな30-DELUXが新たな挑戦を行う。東京で地盤を築いた「アクションエンターテインメント演劇」というジャンルを、2008年から愛知でも毎年公演してきている彼らは、「名古屋製作」という手法に拘り、地元のテレビ局の協力のもと、地元の演劇を観ていない方も合わせてより観客に近い立場からエンターテインメントを届けるべく、12月に公演を開催する。

本作は名古屋で製作し、名古屋で開幕後、大阪、東京をめぐる。今回、30-DELUXとタッグを組むのは、劇団☆新感線やいのうえひでのり演出作品の多くで殺陣・アクションを担当する「アクションクラブ」。1991年に主宰の田尻茂一によって設立され、豊富な経験による演技力と殺陣指導力によって、多くの演出家から支持されている実力者集団。そして今回上演する 『ナナシ』は、2009年に30-DELUXとアクションクラブが初めてタッグを組み上演した作品でもある。 その記念すべき作品を、 30-DELUX NAGOYA アクションクラブ MIX『ナナシ 2021』と銘打ち、「名古屋製作」にて上演する。

キャストは、アクションクラブから川原正嗣武田浩二そして田尻茂一が、30-DELUXから村瀬文宣田中精泉紫太朗そして清水順二らが名を連ねる。さらに愛知県名古屋市出身の高柳明音古畑奈和(SKE48)が華を添え、ナゴヤ座の名古屋山三郎、今年10月13日にメジャー2ndシングルが発売されるBMKのメンバーである松岡拳紀介三隅一輝など、東海地区に縁の深いキャストが集結。演出には、愛知県名古屋市出身で、シビアな状況で展開するシリアスエンターテインメントを得意とする刈馬カオスを迎える。刈馬は「クラッシュ・ワルツ」で第19回劇作家協会新人戯曲賞・名古屋市民芸術祭賞をはじめ、第36回名古屋市芸術創造賞など数多くの受賞経歴を持つほか、現在愛知淑徳大学の創造表現学部の非常勤講師を務めるなど、名古屋を拠点に活動している。

【あらすじ】
時は、戦国時代。隠れ里に潜む徳川家康の前に、一人の男が歩み出る。
その者の名は、ナナシ。

ナナシは、徳川家康に語り始める。
自らが倒した暗殺者集団「四神無双」の物語を。

時はさかのぼり、天下分け目の関ケ原。
徳川家康は、今まさに天下をその手に収めんとしていた。
だが、そこに現れた四神無双―――謎の男・玄武の秘術によって人を越える力を与えられた青龍・朱雀・白虎が、家康への怨みを胸に鬼神の如く襲い掛かる。
九死に一生を得た家康は、当代一の忍者、 服部半蔵に四神無双討伐の命を与えた。
 
しかし半蔵をもってしても、圧倒的な強さに絶体絶命に陥る。
その窮地を救ったのは、かつて死んだはずの男だった……。
 
それぞれの「正義」が交錯する、 激動の物語。


演出/刈馬カオス コメント

私は会話劇を主戦場にしてきたが、 『ナナシ』の演出依頼を受けて心躍った。会話劇では登場人物が嘘をつくことが醍醐味になることもあるが、今作は台詞が真っ直ぐで嘘がない。本音と本音、志と志が裸の心でぶつかり合う。あまりに愚直で純粋な物語に心を打たれた。そして再演にあたり、よりシャープにハードに彼らの心模様を描きたいと思う。素晴らしいキャスト・スタッフにも恵まれた。ナナシの一太刀が、この実世界の辛い状況を切り裂くものになることを祈る。

田尻茂一(アクションクラブ) コメント

80年代、 北村想さんを筆頭に名古屋の小劇場はとても面白かった。私は舞台が大好きになりました。
今回はそんな地元名古屋の地でお芝居を作って東京・大阪に持って行くと言う企画。
しかも名古屋に相応しくて頼もしいキャスト・スタッフの皆さんを清水君が集めてくれました。これなら勝てる!
このメンバーなら東京や大阪そして名古屋のお客さんに「名古屋凄い!」って言わせる事が出来る。名古屋製作の『ナナシ』乞うご期待下さい。

清水順二(30-DELUX) コメント

この公演は、自分の地元である名古屋の演劇界を盛り上げたいという思いで企画しました。本来なら昨年末の公演予定でしたが、延期という苦渋の決断を下し、今年もまた昨今の情勢から断念しかけました。ですが、自分が生き甲斐としている「演劇」が簡単に消えてしまう世の中を、これ以上見て見ぬ振りをすることはできませんでした。そして、自分が仕事で多大なる影響を与えてくれた東京、大阪の文化・経済が衰退していくのもたまらなく辛いです。この公演は、私の小さな抵抗です。30-DELUXの世界に通じるパワーと、こういう状況にも関わらず集まってくれたゲスト、スタッフの力を借りて、エンタメ演劇業界に恩返しします。どうかご注目ください。 


本公演は、名古屋・中川文化小劇場で2021年12月9日(木)~12日(日)、大阪・近鉄アート館で12月17日(金)~19日(日)、東京・新国立劇場小劇場で12月25日(土)~28日(火)まで上演予定。

公演情報

30-DELUX NAGOYA アクションクラブ MIX『ナナシ2021』
 
作:毛利亘宏
演出/脚色:刈馬カオス
 
出演:
川原正嗣(アクションクラブ)
 
高柳明音
 
名古屋山三郎(ナゴヤ座)
村瀬文宣
 
古畑奈和(SKE48)
 
松岡拳紀介(BMK)
三隅一輝(BMK)
 
武田浩二(アクションクラブ)
田中精
泉紫太朗
 
高木俊輔
林宏樹
津山直紀
伊藤天馬(RE-act)
木下竜真
眞野颯
 
清水順二
 
田尻茂一(アクションクラブ)
 
<名古屋公演>
日程:2021年12月9日(木)~12日(日)
会場:中川文化小劇場
 
<大阪公演>
日程:2021年12月17日(金)~19日(日)
会場:近鉄アート館
 
<東京公演>
日程:2021年12月25日(土)~28日(火)
会場:新国立劇場小劇場
 

前売:7,800円/当日:7,900円 (全席指定・税込)
発売開始:2021年11月6日(土)発売予定
※未就学児童の観劇不可
※車椅子でご来場されるお客さまは、 購入後にお名前・ご観劇回・座席番号をご観劇日の前々日までに stage.contact55@gmail.com までお知らせください。
 
後援:中京テレビ事業(名古屋公演)
共催:(公財)名古屋市文化振興事業財団[中川文化小劇場](名古屋公演)
主催・企画・製作:ジェイズプロデュース/30-DELUX
 
公演に関するお問い合わせ:株式会社ジェイズプロデュース info@30-delux.net
に関するお問い合わせ:株式会社style office stage.contact55@gmail.com
 
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