『モディリアーニ』大阪中之島美術館にて開催 世界初公開となる《少女の肖像》も来日
開館記念特別展『モディリアーニ ─愛と創作に捧げた 35 年─』
2022年4月9日(土)から7月18日(月・祝)まで、大阪中之島美術館にて、開館記念特別展『モディリアーニ ─愛と創作に捧げた 35 年─』が開催されることが決定した。
大阪中之島美術館は、2022年2月2日(水)に大阪・中之島に開館する新しい美術館。オープニングを飾る、開館記念『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』(2022年2月2日(水)から3月21日(月・祝)まで開催)に続き、本展が行われる。
アメデオ・モディリアーニ(1884-1920)はイタリアの画家、彫刻家。祖国イタリアで美術を学んだ後、21歳でパリに出て芸術のダイナミックな潮流に出会う。35歳で死去するまでに残した作品はそれほど多くはないが、本展では、フランス、イギリスなど海外から選りすぐりの作品が集まるほか、国内美術館等が所蔵する油彩画や素描など約40点が集結。なかでも、スウェーデン生まれのハリウッド女優、グレタ・ガルボが生涯にわたって愛蔵した《少女の肖像》は世界初公開となる。
アメデオ・モディリアーニ《少女の肖像》1915年頃、個人蔵
また、大阪中之島美術館の約6000点のコレクションを代表する《髪をほどいた横たわる裸婦》の展示とあわせ、この作品のモデルと同一の女性を描いたアントワープ王立美術館(ベルギー)所蔵の《座る裸婦》が来日し、大阪で初めての“競演”を果たす。
アメデオ・モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》1917年、大阪中之島美術館
アメデオ・モディリアーニ《座る裸婦》1917年、アントワープ王立美術館、 photo: Rik Klein Gotink, Collection KMSKA - Flemish Community (CC0)
ほかにも、モディリアーニの作品だけでなく、「エコール・ド・パリ」(1920年代前後にパリで制作活動をした異国出身の画家たちの総称)の仲間として交流があったピカソやシャガール、藤田嗣治など25名の作品を集め、パリで活躍した芸術家の作品とともにモディリアーニとの関わりを中心に紹介する。
アメデオ・モディリアーニ《エレナ・ポヴォロツキー》1917年、フィリップス・コレクション
アメデオ・モディリアーニ《大きな帽子をかぶったジャンヌ・エビュエルヌ》1918年、個人蔵
本展の音声ガイドナビゲーターをつとめるのは、女優の真矢ミキ。モディリアーニの作品の魅力を、その人生模様や知られざるエピソードとともに、じっくり案内していく。
真矢ミキ メッセージ
モディリアーニが描いた女性を目にしたのは確か中学の教科書。無表情なのに何かを語らんとする声が聴こえるような不思議な感覚を持った時の事を思い出しました。
若くして旅立ったモディリアーニは何をもってその命を燃やしたのか、、。
生きている様に描きたいと画家が競う中、その人物を象徴とした瞬間を切りとったような肖像画に込められた彼の思いとは何か、、。
皆様と共に、今こそモディリアーニの扉を開き、彼の生きていた時代や空気、香り、感触を感じられるよう寄り添えるガイドが出来れば幸いです。
真矢ミキ
開館記念特別展『モディリアーニ ─愛と創作に捧げた 35 年─』は、2022年4月9日(土)から7月18日(月・祝)まで、大阪中之島美術館にて開催。
展覧会情報
2022年4月9日(土)~7月18日(月・祝)
大阪中之島美術館 5階展示室
公式サイト https://modi2022.jp
開館時間:10時~17時(入場は16時30分まで)
休館日:月曜日、5月2日(月)、7月18日(月・祝)を除く。
観覧料:一般1,800円(1,600円)高大生1,500円(1,300円)小中生500円(300円)
( )内は前売り及び団体料金(いずれも税込)。
前売り販売期間は2022年2月2日(水)~4月8日(金)