『鬼滅の刃』の能 狂言化が決定 野村萬斎による演出・出演で2022年夏・冬に上演へ
(C)吾峠呼世晴/集英社・OFFICEOHTSUKI
『能 狂言『鬼滅の刃』』が2022年夏・冬に東京・大阪で上演されることが決定した。
『鬼滅の刃』は『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年11月号より連載された吾峠呼世晴氏による漫画。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊へ入隊し奮闘する姿を描いた作品だ。コミックス全23巻の累計発行部数は、これまでに1億5,000万部(電子版含む)を突破している。TVアニメ・舞台化なども行われている。
『鬼滅の刃』能 狂言化は、本日12月19日に千葉・幕張メッセで開催された『ジャンプフェスタ2022』にて明らかに。演出・出演をつとめる能楽師狂言方和泉流・野村萬斎が動画コメントにて発表した。
野村萬斎のコメントは以下のとおり。
野村萬斎
ジャンプフェスタにご来場の皆様、それから配信 をご覧の皆様、こんにちは野村萬斎です。このたび、吾峠先生の『鬼滅の刃』を能狂言バージョンとして制作しお送りすることとなりました。能と狂言、皆様にはあまりおなじみではないかもしれませんけれども、 650年くらいの歴史があります。特に能は「なぜ人間が鬼になったか」そしてその鬼の魂を鎮めるということに特化した芸能です。そういう意味では、『鬼滅の刃』を描くには最適の芸能であるとも思います。そして狂言は笑いの芸能でもあるわけですけれども、炭治郎をはじめとする皆の仲間のシーンなどは、笑いに満ちてお送りすることができるのではないかと思っております。とにもかくにも『鬼滅の刃』の人間の闇と希望の部分というものは、この能・狂言によって非常にスタイリッシュに、かつ皆さんのイマジネーションに訴える形で、とはいえ、今までの能・狂言とは違ったテイストでお送りできるかと思います。2022年夏・冬、東京・大阪で公演があります。是非、皆様のご来場をお待ち申し上げております。野村萬斎でした。
なお、その他の出演者・配役・発売日などの詳細は、後日あらためて発表される。
※禰豆子の「禰」は「礻(しめすへん)」が正式表記。