松本白鸚「感無量の思いです」~集大成となる渾身のファイナル公演、ミュージカル『ラ・マンチャの男』が開幕
ミュージカル『ラ・マンチャの男』舞台写真 写真提供/東宝演劇部
2022年2月6日(日)日生劇場にて、ミュージカル『ラ・マンチャの男』が開幕した。半世紀以上にわたり、主演を務めてきた松本白鸚のファイナル公演となり、この度、白鸚の初日開幕コメントと舞台写真が到着した。
1969年4~5月帝国劇場で、市川染五郎(現 二代目松本白鸚)主演による本ミュージカルが上演された。白鸚は今から約50年前にこの革新的なミュージカルと出会い、以降自身のライフワークとして作品と共に歩み続けてきた。
日本初演の翌年年には、日本人としては初めてブロードウェイからの招待を受て、単身ニューヨークに渡り、名門マーチンベック劇場にて全編英語のセリフで海外の役者と渡り合い、計60ステージに立った。
写真提供/東宝演劇部
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ブロードウェイ初演は1965年、1966年にはトニー賞ミュージカル作品賞ほか計5部門受賞。このトニー賞トロフィーを脚本の故デール・ワッサーマン氏の「この作品にふさわしい人に渡してほしい」という遺志により、記念すべき1200回目公演の日(2012年8月19日の幸四郎古希70歳の誕生日)にワッサーマン夫人より白鸚に授与された。
白鸚が喜寿77歳を迎えた2019年には、日本初演50周年という記念すべき公演で、通算上演回数が1300回(2019年10月21日昼の部)を突破、今日までの総上演回数は1307回に到達している。(2022年は25公演を予定しているため、2月28日の大千穐楽で1332回到達の予定)
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
そして2022年、ついに松本白鸚『ラ・マンチャの男』一世一代の遍歴の旅路はついに終焉を迎える。ドン・キホーテが想い姫と慕うアルドンザ役に、2012年公演以来、松たか子が扮し、父・白鸚との久しぶりの舞台共演に臨む。脇を固めるサンチョ役の駒田一、牢名主役の上條恒彦に加え、新たなキャストとしてアントニア役に実咲凜音、カラスコ役には吉原光夫を迎え、松本白鸚『ラ・マンチャの男』集大成となる2022年の公演が始動する。
写真提供/東宝演劇部
写真提供/東宝演劇部
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松本白鸚 初日開幕コメント
『ラ・マンチャの男』の初日があきます。
感無量の思いです。
今日の初日を迎える事が出来たのも、
東宝の方々、スタッフ、キャスト、それにマスコミの方々のお陰、
そして 何よりもうれしいのは、
その都度、劇場へ足をお運びくださった多くのお客様のお陰です。
心より感謝申しあげます。
本当に
本当にありがとうございました。
本公演は日生劇場にて、2月28日(月)まで上演される。
公演情報
会場:日生劇場
<スタッフ>
演出:松本白鸚
脚本:デール・ワッサーマン
作詞:ジョオ・ダリオン
音楽:ミッチ・リー
<キャスト>
松本白鸚(セルバンテス/ドン・キホーテ)
松たか子(アルドンザ)
駒田一(サンチョ)/実咲凜音(アントニア)/石鍋多加史(神父)/荒井洸子(家政婦)/
祖父江進(床屋)/大塚雅夫(ペドロ)/白木美貴子(マリア)/吉原光夫(カラスコ)/
上條恒彦(牢名主)
美濃良/山本真裕/市川裕之/山本直輝/さけもとあきら/斉藤義洋/宮川智之/
下道純一/楢原じゅんや/乾 直樹/中野祐幸/小林遼介/堀部佑介/砂塚健斗/
ルーク・ヨウスケ・クロフォード/郡司瑞輝/森内翔大/尾関晃輔/岩永 俊/鈴木満梨奈
料金:S席14,500円 A席9,000円 B席4,500円(消費税込)
お問い合わせ:東宝テレザーブ(03-3201-7777)
製作=東宝
『ラ・マンチャの男』作品公式サイト
https://www.tohostage.com/lamancha/