大竹しのぶ・吉原光夫が26年1/10放送の「MUSIC FAIR」に出演　『ピアフ』スペシャルメドレーを披露

2026年1月10日（土）18：00よりフジテレビ系にて放送のSHIONOGI「MUSIC FAIR」に大竹しのぶ、吉原光夫が出演することが発表された。

音楽番組「MUSIC FAIR」では、舞台・ミュージカルをきっかけにしたパフォーマンスが披露されることがあるが、2026年の年始初回放送で、夢の初競演が実現した。

大竹しのぶ主演『ピアフ』（パム・ジェムス作 栗山民也演出）は、2011年以来上演を重ね、毎公演即日完売をつづけ、数々の演劇賞に輝く、シアタークリエの大切な財産演目のひとつ。2026年1月10日から上演15周年記念公演『ピアフ』として6演目の舞台が開幕し、1月11日昼公演にて、上演200回を達成する見込みとなっている。

「MUSIC FAIR」から『ピアフ』楽曲での出演オファーがあった際に、大竹が、デュエット相手にリクエストしたのは、吉原光夫だったそう。吉原は、2011年から今年にかけて永年にわたる『レ・ミゼラブル』ジャン・バルジャン役で大きな評価を得るほか、原田眞人監督の数々の映画作品で好演、2025年のミュージカル『えんとつ町のプペル』の演出を手掛けるなど、活動は多岐にわたり、2026年1月からフジテレビ系でスタートする連続ドラマ『東京P.D. 』（火曜9時放送）にもレギュラー出演が決定している。

大竹は、『ピアフ』で共演した伊礼彼方の誘いで、伊礼がジャベール役で出演する『レ・ミゼラブル』を観劇し、その時のバルジャン役吉原の演技に感銘を受け、それ以降互いに出演する作品に注目しあう仲だったそうで、「MUSIC FAIR」での大竹からのリクエストを吉原が快諾し、エディット・ピアフスペシャルメドレーのデュエットでの初共演が実現する。

演奏は、大竹のCD『SHINOBU avec PIAF』の音楽監督を務めるピアニスト坂本昌之ら、大竹しのぶが信頼するバンドが集結し、「MUSIC FAIR」の歴史や音楽への愛にふさわしいパフォーマンスを届ける。

ーー初共演を終えて

吉原：収録の前に『ピアフ』のお稽古を見させていただいて、（演出の）栗山民也さんとしのぶさんがつくりだす本物の世界を目の当たりにしたので、その作品観を背負える分だけ背負って、何とか精一杯、へたなりに歌わせていただきました。めちゃくちゃ緊張はしましたが（笑）。

大竹：本当に一緒にお仕事をしたことがなくて、ただ私が一方的に素敵だと思っていて、今回の話が実現しました。吉原さんは「お稽古場でまず二人で歌おう」と言ってくださって、そしてもう一度稽古場に足を運んで『ピアフ』のお稽古を見てくださいました。吉原さんは丁寧なことをしてくださる方だと感心しました。実際に「MUSIC FAIR」の本番を迎えて、一緒に声を合わせるということが、こんな幸せなことなんだと実感しました。

ーー稽古場で本当に波長が合うって思われた、その大竹さんから見る吉原さんの素晴らしさ。『レ・ミゼラブル』以来虜になってる吉原さんの魅力ってどういうところですか？

大竹：舞台って、その人の生き方とかが見えると思うんです。映画とかは監督さんのものですし、テレビはまたちょっと違うと思うけれど、舞台って、その人がどう生きてきたかというのが見えるところだから。それにやられたっていう感じです。

ーー吉原さんが歌う「愛の讃歌」の魅力を教えてください。

大竹：私が一人で作ったものとは全然違って、もっと具体的なイメージが湧くという感じですかね。私が歌うのは、愛は絶対にそうであってほしいという、神様への呼びかけというか、祈りのような歌になっちゃうのですが、吉原さんと歌うと、それがもっと具体的に信じられる気がしました。

ーー大竹さんの歌の魅力とは

吉原：本当に類稀なるというか、しのぶさんのピアフの芝居そのものだと思います。
声や芝居の表現がそのまま歌になるということは、本当に役者歌だからです。人生を投影するような歌だと思うのですが、しのぶさんの人生が、そのままピアフに反映されている感じがしました。何かすごく熱くなります。あ、生きていて大丈夫なんだなって。みんな、そのまま生きていて大丈夫なんだということを思うんですよね。
しのぶさんの声と合わせるの、実は結構迷ったんですよ。本当はしのぶさんのキーと合わせて低い音で歌った方がいいのかなとも思ったんですけども、この楽曲自体は多分二人で歌うような曲じゃないんですけど、多分マルセルとピアフだったら、きっと天国で歌っているんだろうから、きっと合うんじゃないかなと思って（高いキーを選択した）。

ーーお二人の初共演を楽しみにしている視聴者へ

大竹：吉原さんの声で、また違う愛の讃歌を聴いていただけたら嬉しいなと思います。

吉原：僕は、『ピアフ』の稽古場の空気に感動しました。俳優たちが、お芝居に真っ直ぐに向き合って取り組んでる姿を見ていて、作品の厚みを感じました。栗山さんはピアフが生きていた街を必死に再現しようとしていました。人の匂いとか、あの時代の、したたかなものを再現しようとしているので、ぜひ舞台を観てほしくなりました。その足がかりとして、この「ミュージックフェア」があったら、より深く楽しめるんじゃないのかなと思います。