NTLive 2022 新たに『ブック・オブ・ダスト ~美しき野生~』『ヘンリー五世』『レオポルトシュタット』が日本公開、そして『ロミオとジュリエット』は神戸公開も
NTLive 2022『ブック・オブ・ダスト ~美しき野生~』『ヘンリー五世』『レオポルトシュタット』『ロミオとジュリエット』
英国で上演された話題の舞台を世界の映画館で気軽に鑑賞できる上映イベント、ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)。感情の揺らぎをとらえるクローズアップから、趣向を凝らした美術セットを隈なく楽しめる舞台のワイドショットまで、上演時のパフォーマンスをありのままにスクリーンに届ける、その最先端かつこだわりの撮影技術は、我が国の演劇ファンにも極上の観劇体験をもたらしてきた。
そんなNTLiveの2022年新たに公開になる3作品が、このほど追加決定した。『ブック・オブ・ダスト ~美しき野生~』(5月13日~)、『ヘンリー五世』(9月2日~)、『レオポルトシュタット』(公開日後日発表)である。また、神戸では、既に各地で上映され大きな反響を呼んだ『ロミオとジュリエット』が3月18日(金)より1週間限定で上映される。さらに、京都では『フランケンシュタイン』『スカイライト』『フォリーズ』のアンコール上映も決定した。
『ブック・オブ・ダスト ~美しき野生~』
舞台『ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤』を演出したニコラス・ハイトナーが18年ぶりにフィリップ・プルマンの原作小説を舞台化。『黄金の羅針盤』(ライラの冒険)につながる十年前の物語がついに明らかに。
NTLive 2022『ブック・オブ・ダスト ~美しき野生~』
■作:フィリップ・プルマン
■脚色:ブライオニー・レイヴリー
■演出:ニコラス・ハイトナー
■デザイナー:ボブ・クロウリー(ローレンス・オリヴィエ賞受賞デザイナー)
■照明:ジョン・クラーク(「リーマン・トリロジー」など)
■音響:ポール・アルディッティ(「夏の夜の夢」「ジュリアス・シーザー」など)
■作曲:グラント・オルディング(トニー賞ノミネート作曲家)
■出演:サミュエル・クリーシー、エラ・デイカーズ、ナオミ・フレデリックほか
■ストーリー:
フィリップ・プルマンが描いた幻想的な世界を、大作『ライラの冒険』3部作の12年前にさかのぼって再現した感動的な作品。2人の若者と彼らのダイモン(守護精霊)は、自分たちが恐ろしい捜索の中心にいることに気づく。彼らはライラという小さな子供を預かっており、その子供に未来の運命が託されていたのだ。
『ヘンリー五世』
『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョン・スノウ役で一躍世界の人気俳優になったキット・ハリントンが、ついにヘンリー5世を演じる。演出は『メアリー・ステュアート』(2015)や『豊饒の海』(2018)など日本の舞台でも活躍しているマックス・ウェブスター。
NTLive 2022『ヘンリー五世』
■作:ウィリアム・シェイクスピア
■演出:マックス・ウェブスター
■装置:フライ・デイヴィス
■音響:キャロリン・ダウニング
■照明:リー・カラン
■音楽:アンドリュー・T・マッケイ
■主演:キット・ハリントン(「ゲーム・オブ・スローンズ」)
■ストーリー:
かつて放蕩の限りを尽くし、父ヘンリー四世らの心配の種だったハル王子は父の死後、即位してヘンリー五世に。若いころと打って変わって才知溢れ尊敬を集める名君へと成長した。そんなヘンリーがフランス王位に対するイングランドの権利を主張すると、フランス側は取り合わないどころか親書で侮辱。憤ったヘンリーはフランスへと進軍する。
『レオポルトシュタット』
映画『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞脚本賞を受賞するなど、英国を代表する劇作家トム・ストッパードが、自身の家族の歴史から着想を得て執筆した脚本が待望の舞台に。あるオーストリア系ユダヤ人家族を、第二次世界大戦までの50年間に渡り描く壮大な家族ドラマ。
NTLive 2022『レオポルトシュタット』
■作:トム・ストッパード(NTLive『ハード・プロブレム』)
■演出:パトリック・マーバー(NTLive『ヘッダ・ガーブレル』)
■装置:リチャード・ハドソン
■衣装:ブリジット・ライフェンシュテュール
■照明:ニール・オースティン(トニー賞・オリヴィエ賞受賞照明デザイナー)
■音楽:アダム・コーク
■出演:エイダン・マクアードル、フェイ・キャステロー、セバスチャン・アルメスト、アーティー・フルーシャンほか
■ストーリー:
20世紀初頭、レオポルドシュタットはウィーンの古いユダヤ人街として賑わっていた。製造業を営むヘルマン・メルツは、カトリック教徒のグレーテルと結婚し、洗礼を受けたユダヤ人として出世した。トム・ストッパードの壮大なドラマの中心となるのは、メルツ家のアパートに集まったヘルマンの親戚たちだ。彼らの人生は、国を取り巻く戦争、革命、貧困、ナチスドイツへの併合、そしてオーストリアのユダヤ人にとっては6万5千人が殺害されたホロコーストなどの混乱に翻弄される。
『ロミオとジュリエット』2022年3月、神戸にて公開
2022年3月18日(金)~24日(木) シネ・リーブル神戸にて公開が決まった『ロミオとジュリエット』。ロミオとジュリエットは、すべてを賭けて一緒になろうとした。反目する家族に反抗しながら、喜びと情熱の未来を追い求めていたが、周囲では暴力が勃発していた。この大胆な新作は、ナショナル・シアターの素晴らしい舞台裏に命を吹き込み、そこでは欲望、夢、運命がぶつかり合い、シェイクスピアのロマンチックな悲劇をまったく新しい方法で歌い上げている。
Jessie Buckley (Juliet) and Josh O'Connor (Romeo) in Romeo & Juliet at the National Theatre. Photo by Rob Youngson
■製作年:2021年 上映時間: 1時間40分
■原作:ウィリアム・シェイクスピア
■演出:サイモン・ゴドウィン(NTLive『人と超人』、NTLive『十二夜』)
■音楽:マイケル・ブルース(NTLive『人と超人』、NTLive『コリオレイナス』)
■デザイナー:ソウトラ・ギルモア(ドンマー・ウェアハウスの『許容できない証拠』)
■主演:
ロミオ:ジョシュ・オコナー(『ザ・クラウン』『ゴッズ・オウン・カントリー』)
ジュリエット:ジェシー・バックリー(『ワイルド・ローズ』『ジュディ』)
マキューシオ:フィサヨ・アキネード
キャピュレット夫人:タムシン・グレイグ(『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』)
キャピュレット:ロイド・ハッチンソン(NTLive『リア王』、NTLive『サロメ』)
公爵:エイドリアン・レスター(NTLive『オセロ』、『二人の女王 メアリーとエリザベス』)
ロレンス:ルシアン・ムサマティ(NTLive『アマデウス』)
パリス:Alex Mugnaioni
ベンヴォーリオ:シューバム・サラフ(TVドラマ『クリミナル:イギリス編』)
モンタギュー:コリン・ティアニー
ナース:デボラ・フィンドレイ(『ミス・シェパードをお手本に』)
ペタ:Ella Dacres
NTLive アンコール上映『フォリーズ』『フランケンシュタイン』『スカイライト』
NTLiveのラインナップの中でもダントツに人気が高い3作品の上映が京都のアップリンク京都で決定。今回は、日本だけで25000人の動員を突破し、No1の人気を誇る『フランケンシュタイン』、『ウエスト・サイド物語』の作詞などミュージカル界に偉大な功績を残したスティーヴン・ソンドハイム(2021年11月に惜しまれながら他界)の傑作ミュージカル『フォリーズ』、そしてトニー賞・オリヴィエ賞を2度も受賞したスティーヴン・ダルドリーが演出したビル・ナイとキャリー・マリガン主演の『スカイライト』の3作品を上映。
上映情報
【新たな公開決定作品】
『ブック・オブ・ダスト ~美しき野生~』/ 2022年5月13日
『ヘンリー五世』/2022年5月13日9月2日
『レオポルトシュタット』/公開日後日発表
■公開劇場
東京)TOHOシネマズ 日本橋、シネ・リーブル池袋
神奈川)TOHOシネマズ ららぽーと横浜
名古屋)TOHOシネマズ 赤池
大阪)大阪ステーションシティシネマ
京都)アップリンク京都
福岡)中洲大洋劇場
兵庫)シネ・リーブル神戸(*公開日未定・順次公開)
『ロミオとジュリエット』/2022年3月18日(金)~24日(木)
■公開劇場:シネ・リーブル神戸
【NTLive アンコール上映】
■作品名/公開日:
『フォリーズ』/2022年2月25日(金)~3月3日(木)
『フランケンシュタイン/ジョニー・リー・ミラー怪物版』/2022年2月25日(金)~3月3日(木)
『スカイライト』/2022年3月4日(金)~3月10日(木)
『フランケンシュタイン/ベネディクト・カンバーバッチ怪物版』/2022年3月4日(金)~3月10日(木)
■公開劇場:アップリンク京都