NTLive『欲望という名の電車』公開記念イベントが開催 英文学者・戯曲翻訳家の小田島恒志と戯曲翻訳家の小田島創志が登壇
NTLive『欲望という名の電車』 (C)Johan Persson
2025年8月1日(金)からTOHOシネマズ 日比谷で劇場公開される、ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)『欲望という名の電車』の公開記念イベントが7月31日(木)に開催されることが決定した。
NTLive『欲望という名の電車』予告編
NTLive『欲望という名の電車』は2014年にロンドンのヤング・ヴィック劇場で大きな成功を収めた舞台を収録し、世界中の映画館で鑑賞できる企画。日本では2015年に上映されたものが、世界中のファンの希望の声に応える形で再上映の権利が新たにクリアされ、このたびアンコール上映が決定。
NTLive『欲望という名の電車』 Photo by Johan Persson
NTLive『欲望という名の電車』 Photo by Johan Persson
ジリアン・アンダーソンは、この舞台で繊細で崩壊寸前のヒロイン、ブランチ・デュボアを演じ、「キャリア最高の演技」と高く評価され、数々の演劇賞にノミネートまたは受賞。中央の回転式舞台は、登場人物たちの心理状態や“逃げ場のなさ”をうまく観客に伝え、その舞台を映像で捉えているNTLive版では、映画館の座席からストーリーの中へと自ずと引き込まれていくので、気づくとまるで現場にいるような感覚で観劇体験ができる。ジョン・クラークによる照明とシーン転換時に挿入されるジャズやロック風のサウンドは、緊張感を高め、映画的な感情の揺れも感じることができる。
NTLive『欲望という名の電車』 Photo by Johan Persson
NTLive『欲望という名の電車』 Photo by Johan Persson
今回の上映は、日本の演劇界でも何度も上演されてきている人気作『欲望という名の電車』の名高いプロダクションを、10年ぶりにスクリーンで観られる貴重な機会となる。この劇場公開を記念して、7月31日(木)に特別なゲストを迎えたトークイベント付き上映が実施される。
ゲストは、日本での『欲望という名の電車』(2001年蜷川幸雄演出以降、多くの演出家による)上演時に翻訳を手がけてきた戯曲翻訳家・小田島恒志と、同じく翻訳家で今の演劇界で最も活躍している若手の一人である小田島創志の二人。
小田島恒志
小田島創志
当日は、「『欲望という名の電車』についてなら語りたいことが山ほどある」という小田島恒志に、戯曲の鋭い読み込みと巧みな言語化に定評のある小田島創志が進行役も兼ねて、本作をより楽しめる情報をさまざまなポイントから聞いて語り合う予定。
上映情報
場所:TOHOシネマズ 日比谷
トークゲスト:
小田島恒志(英文学者・戯曲翻訳家)
小田島創志(戯曲翻訳家)
NTLive『欲望という名の電車』
撮影場所:ヤング・ヴィック劇場
作:テネシー・ウィリアムズ
演出:ベネディクト・アンドリュース
出演:ジリアン・アンダーソン(ブランチ役)、ベン・フォスター(スタンリー役)、ヴァネッサ・カービー(ステラ役)
公開日:2025年8月1日(金)~
東京)TOHOシネマズ 日比谷
大阪)扇町キネマ