のん主演、さかなクン初の自叙伝を映画化した『さかなのこ』公開が決定 沖田修一監督がメガホン
(C)2022「さかなのこ」製作委員会
映画『さかなのこ』が2022年夏に公開されることが決定した。
『さかなのこ』は、さかなクン氏の初自叙伝『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜』(講談社刊)を映画化した作品。原作では、子供の頃からお魚が大好きだったさかなクン氏がたくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでが描かれている。
映画化にあたって主演をつとめるのは、女優・のん。子供のように天真爛漫で好きなことに一直線、周囲の人間をいつのまにか幸せにする不思議な魅力にあふれた主人公“ミー坊”を演じている。また、脚本を手がけたのは、劇作家・映画監督の前田司郎氏。前田は、フィクションも織り交ぜながら沖田監督と共にシナリオとして大胆にアレンジしているという。なお、前田氏と沖田監督は、本作で『横道世之介』以来のタッグを組むこととなった。
(C)2022「さかなのこ」製作委員会
お魚が大好きな小学生“ミー坊”は、寝ても覚めてもお魚のことばかり。お魚を、毎日見つめて、毎日描いて、毎日食べて。他の子供と少し違うことを心配する父親とは対照的に、母親はそんなミー坊を温かく見守り、心配するよりもむしろその背中を押し続けるのだった。高校生になり相変わらずお魚に夢中のミー坊は、町の不良ともなぜか仲良し、まるで何かの主人公のようにいつの間にか中心にいる。やがて、ひとり暮らしを始めたミー坊は、思いがけない出会いや再会の中で、たくさんの人に愛されながら、自分だけが進むことのできるただ一つの道にまっすぐに飛び込んで行く。
(C)2022「さかなのこ」製作委員会
公開決定にあわせ、のん演じる主人公“ミー坊”が学ラン姿で釣りをする写真も公開されている。
原作のさかなクン氏、主演・のん、沖田監督からコメントは以下のとおり。
さかなクン(原作)
ギョギョッと!感動が大漁の“さかなのこ”がうまれました。この誕生を、さかなクンもキャストの皆さまとギョ制作チームの皆さまと共に、ものすっギョーく心待ちしていました!人とお魚の優しさが詰まった映画でギョざいます。
それではギョ一緒に!!さかなのこの気持ちになってレッツ・ギョー!!
のん(主演)
さかなクンさんの自伝を原作とした映画を沖田監督が撮るという事に、心の底からワクワクしました。大興奮、です。
そして私がさかなクンの役をやれるなんて、これは凄い事件なんじゃないかな?と思っています。
衣装合わせをして撮影現場に入り、これはセンセーショナルなキャスティングではなく、誠実な気持ちでこの役を私に託してくれたんだと感じました。
素晴らしい映画ができました。早く皆様に観ていただきたいです。
沖田修一(監督)
これは、さかなクンの映画であって、さかなクンの映画ではありません。何かを猛烈に好きになった人の映画です。子供の頃から、ずっと変わらずに好きでいる。好きが、人生を決めていく。そんな強い気持ちを、さかなクンの生き方を元に、映画にしたいと思いました。その純粋な役を、のんさんにお願いしました。お二人とも何かが似ていると思いました。何かは言葉にできませんが・・・。さかなクンを描くのに、性別はそれほど重要ではないと思いました。実際と顔が似ているとか似ていないとか、そういう問題を取っ払って、もっと自由に、さかなクンの映画を作りたいと思いました。
『さかなのこ』は2022年夏、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー。