ソン・ガンホ×カン・ドンウォン×ぺ・ドゥナ競演、是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』 カンヌ国際映画祭コンペ部門への出品が決定
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韓国映画『ベイビー・ブローカー』が、現地時間5月17日(火)から同月28日(土)までの期間に開催される『第75回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門に選出されたことがわかった。
『ベイビー・ブローカー』は、『そして父になる』や『万引き家族』などの是枝裕和監督が初めてメガホンをとった韓国映画。子供を育てられない人々が匿名で赤ちゃんを預ける “ベイビー・ボックス”を巡るオリジナルストーリーを描いた作品だ。『パラサイト 半地下の家族』などで知られるソン・ガンホ、『MASTER/マスター』などのカン・ドンウォン、『空気人形』などのペ・ドゥナ、シンガーソングライター“IU”としても知られるイ・ジウンが出演している。
左から、ソン・ガンホ 提供 : CJエンターテインメント /カン・ドンウォン 提供 : YGエンターテインメント /ぺ・ドゥナ 提供 :ジョルジオ アルマーニ ビューティー/イ・ジウン/イ・ジュヨン.
古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、赤ちゃんポストがある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が赤ちゃんポストに預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、決定的な証拠をつかもうと、静かに後を追っていく。
是枝監督作品がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されるのは、最高賞のパルムドールを受賞した2018年の『万引き家族』以来4年ぶり、6回目。カンヌ国際映画祭への出品自体は、8回目となる。また、2004年『誰も知らない』では主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞。2013年の『そして父になる』では審査員賞を受賞している。カンヌ出品決定を受けた是枝監督のコメントは以下のとおり。
是枝裕和(監督)
是枝裕和監督 (C) 藤井保
6回目だからといって嬉しくないかと言ったらそんなことはありません。異国での、言語や文化の違いを超えた今回の共同作業を高く評価して頂けて、僕だけでなくスタッフ、キャスト皆が報われたとホッとしています。4年ぶりのカンヌ参加になりますが、コロナ禍だけではなく、世界が大きく揺れる時代に映画を作り続けること、そして、世界に届けることの意味を考える良い機会にしたいと思います。
また、本作が6月に全国公開されることも決定。ポスタービジュアルとともに、追加キャストのイ・ジュヨンの出演も発表されている。
イ・ジュヨン
イ・ジュヨンは、2020年の韓国ドラマ『梨泰院クラス』で、主人公が経営する居酒屋の料理長マ・ヒョニを演じた人物。『ベイビー・ブローカー』では、ペ・ドゥナ演じるスジンとコンビを組んでブローカーたちを追うイ刑事を演じる。
『ベイビー・ブローカー』は6月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。