今陽子、尾藤イサオらが昭和を代表する作曲家いずみたくと中村八大の物語と名曲を披露
(左から)尾藤イサオ、吉田雄、水谷圭見、大川永、今陽子 撮影:日高 仁
2022年4月23日(土)~24日(日)東京・博品館劇場にて、いずみたく没30年メモリアル企画公演『ぼくたちの音を楽しむ ~いずみたくと中村八大の歌物語~』が開催されている。
撮影:日高 仁
撮影:日高 仁
初日公演に先駆けて、歌唱披露及び、出演者代表としていずみたくとは縁深い今陽子、尾藤イサオ、そしていずみたくが設立した劇団イッツフォーリーズから、座員の水谷圭見、大川永、吉田雄が登壇して取材会を行った。
撮影:日高 仁
撮影:日高 仁
撮影:日高 仁
最初の歌唱披露は中村八大作曲と言えば欠かせない「上を向いて歩こう」を今陽子、尾藤イサオ、イッツフォーリーズの全員で。途中、二人が活躍した時代の朗読をはさみながら、岸洋子の代表曲でミュージカルにもなった「夜明けのうた」を、これが初ミュージカルだった尾藤イサオが熱唱。最後は今陽子がピンキーとキラーズ時代の歌「涙の季節」を唄って、楽曲披露を締めくくった。
撮影:日高 仁
撮影:日高 仁
出演者 コメント
■今陽子
明日が初日ということが信じられないくらいドキドキしています。デビューして55年。いずみ先生がいなかったら、シンガー・今陽子はここにはいないので、感謝していますし、息長く歌うことがいずみ先生への感謝の気持ちの表れにもなるので、末永く歌っていきたいと思います。いずみ先生の曲は、美しいメロディでどんなアレンジをしてもそれぞれ違う味が出るのが魅力だと思います。いずみ先生と八大先生の没後30年という大きな節目で、日本が生んだ2大作曲家の素晴らしい作品を、全キャストで心を込めて今の時代に大きな声で歌いあげたいと思います。
■尾藤イサオ
いずみ先生には半世紀以上前に声をかけていただきました。私生活ではいずみ先生も私もお酒が好きなので、飲みに行った記憶しかございません。(笑)とにかく一緒にいさせていただけたことを感謝しております。ミュージカル『夜明けのうた』で初ミュージカル、初主演をやらせていただいて、またこうして半世紀以上経って、「夜明けのうた」を歌うことができ、いずみ先生のお手伝いをできること、本当に幸せだと思っております。公演は3回しかありませんが、頑張りたいと思います。
■水谷圭見(イッツフォーリーズ)
イッツフォーリーズに入団してから14年目になります。今まで劇団創設者であるいずみたくの歌はたくさん歌ってきましたが、初めて中村八大先生の曲をできるということで、私自身も劇団員一同たっぷり楽しんで、お客様にはどっぷり素敵な音楽に浸っていただきたいと思っています。私のお気に入りの曲は、今回初めて歌う「翼のない天使」という歌で、心がホワっとするので大好きです。いずみ先生の曲は、キャッチ―なメロディで一度聴いたら歌えてしまうことが魅力でありすごいところだと思います。
■大川永(イッツフォーリーズ)
私は平成生まれということもあり、(今回の公演で歌唱する曲の)題名を見た時は「知らない曲もあるかな」と思っていました。ですが曲を聴くと、知っている曲ばかりで、人が死んでも音楽は残るというのは本当なのだなと思いました。「上を向いて歩こう」は小さい頃から聴いていて好きな曲です。私はこの曲に昼間の青空のイメージを持っていたのですが、実は夜の曲だったというのを今回知って、すごく印象的でした。
■吉田雄(イッツフォーリーズ)
今回、いずみたく作曲、永六輔先生作詞の「にほんのうたシリーズ」をメドレーで3曲歌います。各都道府県の歌があり、とにかく楽しい曲ばかりで大好きです。現在、イッツフォーリーズ劇団員でいずみたく先生のことを知っている人間はほとんどいないのですが、今回のような周年企画で、僕たちの知らない先生のことを先輩に教わりまして、それをしっかり受け継いでいきたいと思います。
撮影:日高 仁