糸川耀士郎「僕の熱量で作品の温度もしっかり上げていきたい」~Action Stage『エリオスライジングヒーローズ』インタビュー
糸川耀士郎
Action Stage『エリオスライジングヒーローズ』が、2022年12月5日(月)~12月18日(日)に東京・シアター1010、12月19日(月)~12月25日(日)に京都・ロームシアターサウスホールにて上演される。
原作は人気スマホゲーム「エリオスライジングヒーローズ」。宇宙から飛来した高エネルギー体・【サブスタンス】を資源に発展した大都市・ニューミリオンを舞台に、特殊能力で街を守る、選ばれし「ヒーロー」たちの活躍が描かれる。本作の主演を務めるのは、鳳アキラ役の糸川耀士郎。ビジュアル撮影を終えた直後にインタビューを行い、作品やキャラクターへの向き合い方などを聞いてみた。
糸川耀士郎
ーービジュアル撮影を終えられたばかりとのこと、率直なご感想をお聞かせください。
衣裳がとても素敵でした! 特にヒーロースーツはかっこいい。実際に着てアクションをすると舞台映えもするでしょうし、僕自身も本番で着るのがすごく楽しみです。アキラたちが所属する【HELIOS】(エリオス)の制服も着ましたよ。アキラの場合、着こなし方がちょっとチャラめなのが可愛いなと思いました(笑)。
ーー撮影の際、ポージングについてはどんなリクエストがありましたか?
躍動感のあるポーズが結構多かったですね。かなり跳びまくりました! アクション的なものだけではなく、いろんなシチュエーションで撮影していただいたのでぜひ楽しみにしていてください。
糸川耀士郎
ーー取材時点では、まだ舞台化のニュースは発表前。この段階は、役者としてどんな心境なのでしょうか。
やっぱり、ワクワクのほうが強いですね。本作は特に主演ということもありますし、ファンの方が喜んでくれる姿を思い浮かべています。
ーー本作の概要を聞いた際のご感想をお聞かせください。
最初に僕が個人的に持っていたイメージと違って驚きました。原作のキャラクターたちは個性豊かですし、どちらかというと歌やダンスで華やかに見せるのかなって想像していたので。プロットを読ませていただいたんですが、アクションがかなり多くなりそうです。
ーー“Action Stage”と銘打たれていることからも、アクションについてはかなり期待が高まります。
それはもう、バリバリお見せする形になると思います! 筋トレをしっかりやって、体作りはしていきたいですね。ビジュアル撮影の前まで別の作品に出演していたんですが、ハードな公演だったので自然と体が絞れていった状態なんです。ヒーロースーツを着こなすためにも、体作りについては万全にしておきたいです。
糸川耀士郎
ーーストーリーについてはいかがですか?
人間関係が丁寧に描かれていた印象を受けました。すごく楽しそう。アキラとしては幼馴染のウィル・スプラウトや、いとこの如月レンとの関わりなど見どころも多いです。ギクシャクしている関係から始まるキャラクター同士、セクター同士のストーリーが進むにつれどうなるのか……というところもしっかり楽しんでいただけるはず。
ーー演じる鳳アキラは、炎を操るヒーロー能力の持ち主。好戦的で直情型というまっすぐなキャラクターですね。
僕、アキラのような熱血キャラが好きなんですよ。彼を通して物語が動いていきますし、彼の成長を見守ることができる“ザ・主人公”タイプだと思います。稽古場の雰囲気までも引っ張って行ってくれるキャラクター性でもあります。演じる僕の熱量で、作品の温度もしっかり上げていきたいです。
糸川耀士郎
ーーアキラのようなキャラクターを演じる場合、“熱血漢っぷり”と“暑苦しさ”のバランスが非常に難しいのではないでしょうか。
そうですね。たぶん、キャラクターのシンボル部分だけを見ちゃうと崩れちゃうかもしれないです。例えば「熱血だから声が大きい!」というところだけ主張しちゃうと暑苦しくなっちゃうんですけど、キャラクターのいろんな部分を理解していけたら魅力的に見てもらえるはず。アキラの場合ももっと理解を深めて、性格を根源から演じることができたらと考えています。明るさだけに振り切らず、抱えている葛藤や陰にある部分も大切にしたいです。
ーー糸川さんは幅広い役柄を演じられてきた印象があります。ジャンル、キャラクター性にとらわれないという点は意識されているのでしょうか。
キャラクターについて得意とかちょっと苦手とか、そういった感想を持ったことがないんです。性格が明るいか暗いかという見方もしていない。例えば、末っ子的な可愛い系キャラだったとしても、かっこいい一面もあるし落ち込んじゃう時もある。表面的な部分だけじゃなく、いろんな面を理解してお芝居するのが本当に楽しいんです。アキラのこともきっと“明るいキャラ”じゃなくて、今後は自分の中で別の括りを作っていく。役作りとしては特殊な考え方だと思いますし、いろんなタイプの役を任せていただけるのは嬉しいですね。
ーーアキラたち「ヒーロー」は、【サブスタンス】という高エネルギー体の働きにより生成された“ヒーロー能力”を使いこなします。もし、糸川さんが持つならどんな能力がいいですか?
難しい! うーん、時を止める……とか(笑)。自分だけ動けても、周りが止まっちゃうとつまんないですよね。(しばらく真剣に考えて)あ、電気関係の能力があるといいかもしれないですね。みんなのためにもなるし、発電できればお金にもなるので(笑)。
糸川耀士郎
ーー(笑)。現在、20代ラストイヤー真っ只中ですが、キャリアの上で意識されていることはありますか?
よく「30代になると体が言うことを聞かなくなるよ」みたいなことを聞くので……意識しすぎると、ネガティブな想像が膨らんでしまいそうです(笑)。なので、あまり意識せず。自分としては、まだまだ20代になったばかりくらいの気持ちでやっていきたいです。
ーー主演を担う作品も増えてきましたが、本作におけるチーム作りの意気込みをお願いします。
年齢的にもキャリアとしても、ここまで培ってきたものをようやく座組の真ん中からみんなに還元できる、自分の信じてきたもので引っ張っていく立場になる機会をいただけるようになってきました。座組の皆さんには「耀士郎が主演でよかったな」って思ってもらいたいですし、お客様には「良い作品だった!」って言ってもらえるようにしていきたい。少し前までは「座組のモチベーションをあげなきゃ!」と、いっぱいいっぱいだった。もっと技術でも引っ張っていきたいです。ぜひ、期待して待っていてください!
糸川耀士郎
ヘアメイク:佐々木渚香
スタイリスト:小林洋治郎(Yolken)
取材・文=潮田茗 撮影=池上夢貢
公演情報
<東京公演>2022年12月8日(木)~12月18日(日)シアター1010
<京都公演>2022年12月23日(金)~12月25日(日)ロームシアター京都 サウスホール
【演出】吉谷晃太朗
【脚本】米山和仁(劇団ホチキス)
【アクション監督】奥住英明(T.P.O. office)
鳳アキラ:糸川耀士郎
ブラッド・ビームス:馬場良馬
ウィル・スプラウト:蔵田尚樹
オスカー・ベイル:横山真史
如月レン:佐藤祐吾
ガスト・アドラー:木村優良
ノヴァ・サマーフィールド:横井翔二郎
シン:大隅勇太
シャムス:杉江大志
ジェイ・キッドマン:寿里
価格:9,900円(税込・全席指定)
https://eplus.jp/heliosrs-game/
最速HP先行:8/11(木・祝)AM10:00~8/23(火)23:59
https://eplus.jp/heliosrs-hp/
【主催】ASエリオスR製作委員会
公式Twitter:@stage_helios_r