spiが語る『シュレック・ザ・ミュージカル』~役への共感ポイントや作品の見どころとは?

2022.8.5
インタビュー
舞台

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2001年にドリームワークスが製作したアドベンチャーコメディ映画『シュレック』。史上初のアカデミー長編アニメ映画賞を受賞し、2008年にはブロードウェイでミュージカル化された。大好評を博した本作がついに日本に上陸するにあたり、全キャストのオーディションが行われ、1300通を超える応募の中から歌唱力・演技力を兼ね備えたメンバーが選ばれた。2022年8月15日(月)からの『シュレック・ザ・ミュージカル』トライアウト公演に向け、主演・シュレック役を務めるspiにインタビューを行った。

自分の殻を破ることができた瞬間があった

――まずは本作の見どころを3つほど教えていただけますか。

1つ目は、世の中にあまり馴染めないと思っている人、孤独を選ばざるを得なかった人が共感できる物語だということ。友達に出会ったり、夢を追いかけたり、でも現実を見つめたり。シュレックがこの冒険で直面することに共感できると思います。2つ目はファークアード卿をはじめとするキャラクターの面白さ。メイン4人が絡むのも最高に面白いし、他のキャラクターも、みなさん抜群のセンスで役に向き合っています。3つ目はオナラとゲップ。原作通りしっかりやります(笑)。

――映画版の中で一番のお気に入りは。

やっぱりシュレックですかね。声を担当しているマイク・マイヤーズが好きで。ドンキーのエディ・マーフィも大好きなんです。エディはスタンドアップコメディをしていた時期から好きで、(マイク・マイヤーズは)『オースティン・パワーズ』とかもずっと見ていました。ロビン・ウィリアムズとかジョニー・デップとか、コメディができる俳優さんがすごく好きなので、お芝居や声優さんの仕事っていいなと思っていました。キャラクター的には、シュレックに恋心が芽生えた瞬間が好きですね。そんなかわいいところがあるんだと思った記憶があります。

――オーディションは激戦だったということですが、印象に残っていることはありますか?

演出家からディレクションをしてもらって歌う中で、「どうなってもいいや」と思った瞬間があったんです。どうやって歌うとかシュレックらしさとかじゃなく、「もういいや、楽しんじゃえ」みたいな。自分が今この音楽を楽しむことだけに集中して、終わった時に「大丈夫かな」と恥ずかしくなるくらい自由に歌って踊りました。でも、それを演出家さんにいいと思ってもらえて、自分の殻を破った瞬間があったのが良かったのかもしれないと思います。

――稽古の手応えはいかがでしょう。

稽古が終わった時、思わず「これ絶対面白い!」って言っちゃいました。めちゃくちゃいい感じですね。みんなセンスがあるので、形になるのがすごく早いし、思いや考えを汲み取ってくれるスタッフさんが揃っているのでいい空気で進んでいます。キャストみんな、歌も抜群にうまいので、お客さんにも超楽しんでもらえると思いますね。

>(NEXT)シュレックは“世間に馴染めない人”の代表格

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