spiが語る『シュレック・ザ・ミュージカル』~役への共感ポイントや作品の見どころとは?

2022.8.5
インタビュー
舞台

大人にも子供にも響く作品だと思う

――上演期間は夏休みで、初めて劇場に来るお子さんもいらっしゃると思います。

そうですね。多分、大人が「子供たちに観せよう」と軽い気持ちで劇場に来たら、子供たちは超笑ってるし大人たちはちょっと感動しちゃうみたいな現象が起きると思います。ビジュアルのインパクトも歌もすごいし、ファークアード卿とかも面白いし、オナラもゲップもあるし、子供はケタケタ笑うと思うんです。悪役がいて変なヒーローがいてお姫様を助けて……っていうストーリーだけで子供たちは笑うし、大人たちはその笑いの中に多様性やコンプレックスなど、実は深いテーマが盛り込まれていることに気付く。大人も子供もすごく楽しめるミュージカルじゃないかと思いますね。

――先ほどからファークアード卿がすごく面白いという話が出ていますが、アンサンブルを含めたキャストのみなさんの印象を教えていただけますか。

物語が単純だからこそ要求されるレベルが超高いんです。シュレックはコメディなのに絵本みたいなシンプルさをどうやって面白く、絶妙なラインで伝えるかっていうのは難しい。ここは大味にした方がいいのか、繊細にした方が面白いのかというセンスを問われるんですが、本当に全員が抜群のセンスでクリアしています。あとはヤングフィオナがひたすら可愛くて最高です。これは一見の価値がありますよ!

――役作りについてはどう考えていますか?

シュレックはイケてない独身で、自分はもう社会に馴染めないから孤独を選びましたという人物だと思って作っています。僕自身、今はすごく環境に恵まれていますが、幼少期はみにくいアヒルの子みたいな感じだったんです。周りと違う、なんで違うか分からない、みんなと一緒がよかったというコンプレックスを持っていた。シュレックもそういうコンプレックスがありつつ、どうしようもなくて現実を受け止めて生きている。でもみんなと繋がりたいとどこかで思っているし、ドンキーがいうように一人で大丈夫なやつなんていない。絶対誰かが必要だけど強がっている姿にはすごく共感できます。役作りというか、僕の一部を増幅させる感じですね。

本作は8月15日(月)より、東京建物Brillia HALLにて上演される。

取材・文=吉田沙奈 撮影=敷地沙織

公演情報

『シュレック・ザ・ミュージカル』トライアウト公演
 
■日程:2022年8月15日(月)~28日(日)
■会場:東京建物 Brillia HALL
※15日(月)はプレビュー公演となります。
 
■スタッフ
原作:ドリームワークスアニメーション『シュレック』/ウィリアム・スタイグ『みにくいシュレック』
脚本・作詞・音楽監督:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
作曲:ジニーン・テソーリ
翻訳・訳詞:小島良太
演出:岸本功喜
 
■出演:spi 福田えり 吉田純也 岡村さやか 須藤香菜 新里宏太 鎌田誠樹 鈴木たけゆき 熊澤沙穂 岩﨑巧馬
大井新生 澤田真里愛 石田彩夏 大村真佑 小金花奈・矢山花(Wキャスト)/泉見洋平

情報
■料金:S席(大人)8,800円 / S席(こども)4,000円、A席6,000円(全席指定・税込)
※4歳未満のお子様のご入場はできません。はお一人様一枚必要です。(膝上不可)
※S席(こども)の対象年齢は4歳以上12歳以下です。

に関するお問い合わせ:サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12:00~15:00 ※土日祝休業)
 
■主催・企画・製作:フジテレビジョン/アークスインターナショナル/サンライズプロモーション東京
 
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