KNOCK OUT MONKEY主催『猿爆祭2022』、3年振りの開催はらしさ全開のハッピーでピースフルな空間に
NOISEMAKER
NOISEMAKER photo by Rickey-style
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挨拶代わりの「NAME」、合唱代わりの拳が上がった「SADVENTURES」でライブが始まると、空まで響く重厚で壮大なバンドアンサンブルと力強く美しい歌声で会場を沸かせたNOISEMAKER。「思うことがあれば、声を上げ続けろ!」とメッセージを届けた「SPEAK UP」の勇ましいサウンドに、オーディエンスが体を揺らす。MCでは「KOMとは駆け出しの頃から一緒にツアーを回ったり、全国各地で色んな景色を見てきて。こうして野外フェスのすごい景色を一緒に見れて、本当に嬉しいです」と喜びを語り、「次の曲で、『猿爆祭』が10年続いても超えられない沸点を作りますよ!」と宣言したAG。渾身の歌と演奏で披露した「Something New」のアップテンポな曲調に会場中がクラップやジャンプを合わせ、会場を揺らす。
NOISEMAKER photo by Rickey-style
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続く「Flag」では、「友達呼んでいいですか?」とKOMのw-shunを呼び込み、ツインボーカルで演奏がスタート。時々、顔を見合わせて確認しながら、息の合った掛け合いを聴かせる二人。嬉しそうにどこか照れくさそうに歌うAGとw-shunの間にある、言葉で決して言い表せない感情は、想像するだけでグッと来てしまう。鳴り止まぬ拍手の中、「今日も歌わせてくれてありがとう、ステージに立たせてくれてありがとう、見てくれてありがとう、息切らせてくれてありがとう――」と溢れる想いをオーディエンスに届けると、ラストはたくさんの感謝を込めた「Nothing to Lose」でフィニッシュ。この日に懸ける4人の想いがしっかり伝わる、心に残るステージだった。
NOISEMAKER photo by Rickey-style
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PassCode
PassCode 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
PassCode 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
SEと手拍子に迎えられ、ステージに凛とした姿と表情で、堂々と登場したPassCode。「PassCode、はじめます」とクールに言い放ち、「ATLAS」でライブがスタート。ポップで軽快な曲調、キュートで透明感あるボーカルに笑顔のオーディエンスから手拍子が起きる中、有馬えみりのシャウトが平穏な空気を一変。さらにヘヴィで攻撃的なバンドサウンドと有馬の邪悪なシャウトで始まる「Taking you out」は予測不能な展開が、PassCodeを初めて観る人の興味を煽る。続く「Seize Approaching BRAND NEW ERA」では、曲中にKOMの亜太がステージに乱入。ただの冷やかしかと思いきや、お立ち台に立って完璧なダンスを披露。PassCodeへの愛を感じる完コピぶりに、ファンから大きな拍手が起きる!
PassCode 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
PassCode 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
「Freely」、「STARRY SKY」と続き、激しく美しく華麗でドラマチックな自身の世界観と、野外フェスに寄せすぎることのない極上のエンターテイメントを魅せる4人。ライブ後半、<この叫び声いつか 煌めきになりますように>と祈るように歌う「Ray」を披露する頃には、初見の人もPassCodeの楽しみ方をしっかり理解し、4人に気持ちを委ね、手拍子を合わせて、会場に一体感が生まれる。ラストは南菜生が「アイドルという理由で、昔は対バンもたくさん断られました。でもKOMは自分たちの大切なツアーにPassCodeを呼んでくれました。ここで戦っていいんだ、もっと頑張っていいんだと思えたのはKOM兄さんのおかげです」と感謝を告げ、喜びと希望を込めた「It’s you」を披露。初めて観る人にもPassCodeの魅力がしっかり伝わるステージだった。
PassCode 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
PassCode
MY FIRST STORY
MY FIRST STORY photo by Rickey-style
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SEが鳴り、楽器隊に続いてステージに飛び出したHiro(Vo)が「楽しもうぜ!」と叫び、ミディアムテンポの曲調にHiroの甘く艶っぽい歌声が映える「アンダーグラウンド」で始まったMY FIRST STORY。強靭なバンドサウンドと求心力あるボーカルで魅せた「Missing You」、「一緒に踊ろうか?」とオーディエンスの体を揺らした「モノクロエフェクター」、ヘヴィでディープな楽曲世界に誘った「PARADOX」と続き、前半戦からバンドの持つ様々な表情やレンジの広さを見せて、オーディエンスを魅了。ダイナミックなビートと攻撃的なサウンドで迫る「MONSTER」、会場中が手拍子を合わせて気持ちを重ねた「I'm a mess」と続くと「残り10分、精一杯全力で歌わせてもらいます!」と伝え、早くも終盤戦へ。Teru(Gt)のエッジィなギターで始まる「REVIVER」でギアを上げると、「猿爆祭! 今日は色んなアーティストが出てるけど、俺らの歌はしっかり届きましたか!?」と問いかけ、客席から大きな拍手と拳が上がる。
MY FIRST STORY photo by Rickey-style
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ラストはオーディエンスのとびきり大きなクラップで始まった「不可逆リプレイス」。丁寧で力強い歌と演奏、全身全霊のパフォーマンスで魅せた4人。曲中、「8年前、白い目で見られてた俺らを正面から受け入れて、一緒にツアーを回ってくれたのはKOMでした。俺はあんな支えてもらった人たちに、知らん顔して生きていけるような人間になりたくないからさ。こうしていま、同じステージに立てることを心から誇りに思うし、心から感謝します!」とKOMへの感謝を熱く語ったHiroの言葉から、いまのマイファスの魅力をギュッと凝縮したような、気合い十分のステージに込めた想いが伝わってきて、胸が熱くなった。
MY FIRST STORY photo by Rickey-style
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KNOCK OUT MONKEY
KNOCK OUT MONKEY
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
とっぷりと陽が暮れてステージに照明が灯る頃、KOMのメンバーがステージに登場。サウンドチェック代わりに曲を合わせるうちに、歌と演奏はだんだんヒートアップ。本番さながらのリハーサルに休憩中だったオーディエンスも客席に集まり、体を揺らして拳を上げてノリ始めると、夏の始まりを宣言する「Wondeful Life」でそのままライブに突入! 主催者だからとか大トリだからといった仰々しさはまるでなく、あくまでもオーディエンスが全力で盛り上がれること、思い切り楽しめることを最優先したKNOCK OUT MONKEYのライブ。加速度的な勢いが付いた「JET」から、「Laying down the rails」、「Greed」とハイテンションに楽曲を叩き込むと、「飛べ飛べ!」「お前の時間やからな!」とw-shunがオーディエンスを煽り、客席が異常なほどの熱気に包まれる。
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
中盤、現状やリアルを噛みしめるような、たっぷり気持ちを込めた歌と演奏で聴かせたバラードソング「realize」で魅了すると、「俺が「今日、一番楽しかった」と胸張って帰るつもりです。一対一で勝負したいと思ってるんで、ついて来て下さい!」と告げたw-shun。ラウドなイントロで始まる「Black or White」に、会場中が両手を上げて応え、再び客席が燃え上がる。「Paint it Out!!!」では「結局、フェスなんてもんは来たヤツが楽しいのが一番で、わがまま勝手やらせてもらって『猿爆祭』終える事ができるのでホントにみなさまに感謝」とアドリブで感謝の気持ちを歌い、会場中がクラップを合わせて心の大合唱。「遊ぼうぜ!」と始まった「Flight」では、手拍子を合わせたり拳を上げたり踊ったりジャンプしたりと、みんながそれぞれのスタイルで楽しみ、楽しすぎた夏祭りがクライマックスを迎える。
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
最高潮の盛り上がりを見せる会場に、これで終わりかと思いきや。「わがまま言っていい?」と、この日の出演者をステージに呼び込んだw-shun。「乾杯~~!」の合図で始まったのは、この日のために作った新曲「Summer Days」。軽快で痛快なサマーソングに体を揺らし、クラップを合わせる出演者とオーディエンス。会場を包み込む最高にハッピーでピースフルな空気に、みんなが晴天のサマーデイズの終わりを名残惜しむ中、『猿爆祭』は大団円で終演した。
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
この日のMCで、12月に東名阪でワンマンツアーを開催すること、来年2月に東京・恵比寿リキッドルームで『猿爆祭』を行うことを発表したKNOCK OUT MONKEY。『猿爆祭』の大成功でその勢いに拍車を付けた、神戸の暴れ猿の爆走はまだまだ止まらない!
取材・文=フジジュン
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
KNOCK OUT MONKEY 撮影=マッサン(@msmrk_0516)
セットリスト
2.why?
3.New World
4.Leaving
5.SWSW
6.GR4VITY G4ME
7.SURVIVE
2.燦然世界
3.ゴミはゴミ箱へ
4.忘却の彼方
5.復讐は正義
6.きちゅねのよめいり
1.新型コロナウイルスが憎い
2.筋肉マイフレンド
3.地味な生活
4.なつのうた
5.はたらきたくない
6.島国DNA
7.日本の米は世界一
FLOW
1.COLORS
2.Steppin' out
3.CHA-LA HEAD-CHA-LA
4.GO!!!
5.GOLD
1.NAME
2.SADVENTURES
3.SPEAK UP
4.Something New
5.Flag feat. w-shun
6.Nothing to Lose
1.ATLAS
2.Taking you out
3.eize Approaching BRAND NEW ER
4.FLAVOR OF BLUE
5.Freely
6.STARRY SKY
7.Ray
8.It's you
1.アンダーグラウンド
2.Missing You
3.モノクロエフェクター
4.PARADOX
5.MONSTER
6.I'm a mess
7.REVIVER
8.不可逆リプレイス
1.Wonderful Life
2.JET
3.Laying down the rails
4.Greed
5.realize
6.Black or White
7.Paint it Out!!!!
8.Flight
9.Summer Days
ツアー情報
2022年12月3日(土) umeda TRAD(大阪府)
open 17:00 / start 18:00
2022年12月9日(金) SPADE BOX(愛知県)
open 18:00 / start 19:00
2022年12月11日(日) 代官山UNIT(東京都)
open 17:00 / start 18:00
8月14日(日)23:59まで