松本幸四郎、大阪松竹座が演劇部門大賞を受賞 「第70回文化庁芸術祭賞」が発表に
松本幸四郎
文化庁は、25日、「第70回文化庁芸術祭賞」を発表。演劇部門大賞には、松本幸四郎と大阪松竹座が選ばれた。
ミュージカル『ラ・マンチャの男』の69年の初演から主演を務め、今年、上演回数1200回を記録した幸四郎。今回は「26歳から主演する幸四郎の演技は熟成し、“見果てぬ夢”などの歌も深みを増した。幸四郎と主人公セルバンテスが一体となり、日本ミュージカル最高峰の舞台に押し上げた」と評価されての受賞となった。
また、松竹新喜劇錦秋公演『はるかなり道頓堀』を上演した大阪松竹座は「松竹新喜劇の俳優たちは、血の通った大阪弁で芝居街に生きる人たちの心情を表現、歴史ある大阪の劇団の底力を存分に示した」と評された。
■松本幸四郎 コメント
1969年に帝劇で初演をして以来、46年間に多くの方々にお力をいただきました。東宝演劇部、スタッフ、キャスト、裏方の皆さん、そして劇場に足を運んでくださったお客さま方、『ラ・マンチャの男』を愛してくださって本当にありがとうございました。
【第70回文化庁芸術祭賞 演劇部門】
■大賞
・松本幸四郎(ミュージカル『ラ・マンチャの男』における演技)
・大阪松竹座(松竹新喜劇錦秋公演『はるかなり道頓堀』の成果)
■優秀賞
・新橋演舞場(スーパー歌舞伎II『ワンピース』の成果)
・善竹隆平(平成27年度 善竹狂言会における『花子』の成果)
■新人賞
・長田育恵(てがみ座第11回公演『地を渡る舟』の脚本)
・明日海りお(宝塚歌劇花組公演『新源氏物語』における光源氏の演技)