spi、福田えり らカンパニー全体がハングリーな気持ちで挑む『シュレック・ザ・ミュージカル』~スペシャルサポーターの近藤春菜(ハリセンボン)も登場した初日会見をレポート
撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁
ファンタジーな世界に登場するキャラクターたちはみんなユーモラス。可愛らしいビジュアルとコミカルな芝居、クスッと笑えるパロディやユーモアが盛りだくさんで、冒頭から客席は笑い声に包まれていた。特に泉見演じるファークアード卿のインパクトが素晴らしい。背が低いキャラクターだが、アニメに負けない豊かな表情と歌声により圧倒的な存在感を放っている。
spiは特殊メイクで映画からそのまま飛び出してきたようなシュレックに。吹き替え版の印象とはまた違う物悲しさのある佇まいで、オーガであるシュレックの悲哀を表現する。また、一見怖いがお茶目な動き、オナラやゲップなどに、客席にいる子どもたちからは大きな笑い声が。高い歌唱力で楽しい曲から切ない曲まで歌いこなし、観ている者をシュレックの世界に引き込んでくれた。
そんな彼に臆さず話しかけ、どんどん距離を詰めていくドンキーの明るさと軽さにほっとさせられる。シュレックとドンキーのテンポのいい掛け合い、シュレックとフィオナを見守るドンキーの頼もしさやおせっかいも楽しく、笑ってしまうシーンが満載。
撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁
フィオナ姫は映画よりさらにコミカルさが強調され、可愛いだけではない一風変わったお姫様という印象。シュレックとの距離が縮まっていく様子もロマンティックでありながら面白さに満ちていて、新たなプリンセス像を見せてくれる。
撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁
撮影:阿部章仁
また、シュレックとフィオナ、ドンキー、おとぎ話の住人たちの言葉や歌唱から、物語に込められたメッセージもしっかり伝わってくる。人と違うことを肯定してそれぞれの個性を受け入れること、誰かと一緒に生きていくために一歩踏み出す勇気など、子供にも大人にも響くだろう。さらに、休憩を含めて2時間程度にぎゅっとまとめられているため、子供たちも集中して観られるだろうと感じた。家族みんなで楽しめる笑いに溢れたミュージカルに、足を運んでみてはどうだろうか。
撮影:阿部章仁
取材・文・撮影(会見)=吉田沙奈
公演情報
★15日(月)はプレビュー公演となります。
大井新生 澤田真里愛 石田彩夏 大村真佑 小金花奈・矢山花(Wキャスト)/泉見洋平
原作:ドリームワークスアニメーション『シュレック』
/ ウィリアム・スタイグ『みにくいシュレック』
脚本・作詞:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
作曲:ジニーン・テソーリ
翻訳・訳詞・音楽監督:小島良太
演出:岸本功喜
音響:遠藤宏志(アコルト) 映像:O-beron inc. 衣裳:永橋康朗(はせがわ工房)
ヘアメイク:小竹珠代 特殊造型:林屋陽二 歌唱指導:小島良太 稽古ピアノ:森本夏生
演出助手:坂本聖子・加藤由紀子 舞台監督:辻 泰平(DDR) 技術監督:堀 吉行(DDR) 制作:S-SIZE
①8/15(月)18:00
テーマ:演出・音楽監督と主演による見どころ/聴きどころ、プレビュー公演後の感想
出演:spi、岸本功喜、小島良太(司会:吉田純也)
②8/21(日)16:30
テーマ:特殊衣装の裏話
出演:岡村さやか、須藤香菜、新里宏太、岸本功喜、小島良太(司会:吉田純也)
③8/26(金)13:00
テーマ:メインキャストによる秘蔵トーク
出演:spi、福田えり、泉見洋平(司会:吉田純也)
発売日:8/10(水)AM10:00~
料金:500円(税込)
■公式HP: https://www.shrek-musical.jp/