ローマ歌劇場、2023年日本公演決定 『椿姫』『トスカ』の2演目を上演
左から)『椿姫』(C)Kiyonori Hasegawa、『トスカ』(C)C. M. Falsini-Teatro dell'Opera di Roma
公益財団法人日本舞台芸術振興会(NBS)は、2023年9月にローマ歌劇場を招聘し、G.ヴェルディ『椿姫』とG.プッチーニ『トスカ』の2演目を上演することが決定した。
『椿姫』 (C)Kiyonori Hasegawa
『トスカ』 (C)C. M. Falsini-Teatro dell'Opera di Roma
ローマ歌劇場は2022/23シーズンから音楽監督にイタリア・オペラ界を担う俊英ミケーレ・マリオッティの就任が決まっており、早くも3年先までのシーズン・オープニングの演目を発表するなど意欲的な姿勢を示して、いま上昇気流に乗っている。
今回は2018年の来日でも評判となったソフィア・コッポラ演出の名舞台『椿姫』が日本に再上陸。本プロダクションはオペラとしては異例のロングラン公演が打たれ、その間には映画としても公開された。オペラファン、音楽ファンを超えて多くの人々を魅了した稀有な成功作といえるだろう。
もう一演目は、物語の舞台がローマに設定され、本歌劇場にとって伝家の宝刀ともいえるフランコ・ゼッフィレッリ演出の『トスカ』。
ゼッフィレッリといえば『トゥーランドット』『アイーダ』など豪華絢爛な舞台で知られているが、この『トスカ』についても2023年のゼッフィレッリ生誕100年を機に色彩豊かなプロダクションが蘇る。
これらの2演目に主演するソリストには、今を時めく旬のスター歌手たちが揃った。
『椿姫』はヴィオレッタ役にいま新世代の歌姫として日の出の勢いのソプラノ、リセット・オロペサ、アルフレード役に世界で最も引く手あまたのテノール歌手のひとりであるフランチェスコ・メーリ、ジェルモン役は柔らかい美声が魅力の気鋭のバリトン、アマルトゥブシン・エンクバート。
『トスカ』は、今年7月に初来日してその豊かな歌声を余すところなく披露、本作が自身の代名詞ともなっているソニア・ヨンチェヴァと、輝かしい美声で人気を博しているヴィットリオ・グリゴーロ。
いずれも世界中の有名歌劇場を席巻する旬の実力派ソリストたちで、現在イタリア・オペラ界で考えられる限りの最高に贅沢な布陣となる。
公演情報
(ローマ歌劇場2023 日本公演「椿姫」ヴィオレッタ役)
『華麗なるオペラ・デュオ・コンサート』