荻野目洋子が活弁映画の魅力を語る 『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』井浦新、周防正行監督、山崎バニラら9名のコメントが到着
『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』 (C)2020 活弁映画『I AM JAM』製作プロジェクト
12月3日(土)公開の映画『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』をいち早く鑑賞した俳優、映画監督、活動弁士らのコメントが到着した。
『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』は、コメディエンヌで女優の辻凪⼦が主演・監督をつとめ、活動写真弁士の大森くみことともに製作した映画。 無声映画を“活弁”付きで上映する作品だ。毎日アルバイトに明け暮れるジャム、彼女の夢は世界一のコメディエンヌになること。そんなある日、ジャムに全銀河系の運命が託される。
本作には、主演の辻のほか、きばほのか、長野こうへい、黒住尚生、瓜生和成、石田剛太、酒井善史、角田貴志、いいむろなおき、眉村ちあき、上川拓郎、木尾モデル、木村知貴、大森くみこ、塚地武雅、そして、間寛平がキャストに名を連ねている。
『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』メイキングカット 監督・主演の辻凪子 (C)2020 活弁映画『I AM JAM』製作プロジェクト
本作をいち早く鑑賞し、コメントを寄せたのは、俳優の井浦新や、歌手・女優の荻野目洋子、女優の古川琴音、映画監督の周防正行氏、活動写真弁士の山崎バニラら9名。コメント全文(敬称略・順不同)は以下のとおり。
井浦新(俳優)
なんだ?!この映画は!!
監督・主演の辻凪子さんの映画愛が作品から溢れかえっている!映画愛だけじゃない!活弁はもちろん、手作り感満載の美術、徹底的なまでに文化・芸術への敬意に満ちた愛!こんなにハッピーで愉快な映画愛を感じたのは初めてだ!
辻凪子監督から、自由と情熱と愛と希望をハンドトスされた!
荻野目洋子(歌手・女優)
私が生まれて初めて映画に触れたのは、8歳くらいの頃でした。父がチャップリンのモノクロ無声映画が好きで、家族全員で映画館へ出掛けた日のことを、今でも鮮やかに覚えています。辻凪子さん演じるヒロインの表情には、そのなんとも言えない愛嬌やもの哀しさが同居していて、同じような感動を覚えるのです。キャストの皆さんオモシロ可笑しいのに泣きそうになる…活弁映画の魅力は、童心と情熱を持ち続けている全世代の人たちの心にキラリ☆届くことでしょう‼
古川琴音(女優)
なんだか、目覚めたくない夢の中にいるような、自由で無敵な感じ!
摩訶不思議〜な世界にすっかり魅了されて、凪子ちゃんの作る世界の住人になってみたい、なんて思いました(笑)
ポジティブなパワーを沢山もらいました。
永野宗典(ヨーロッパ企画/俳優)
高速、高密度、高技術、無敵、無邪気、無妥協、ハイカロリー、ハイスペック、ハイシナジーな超・学芸会を味わった気分! 主演・監督をつとめられた辻凪子さんにお会いしたら敬礼してしまうだろう。偉業過ぎて。
周防正行(映画監督)
まだ映画に音がなかった時代、上映時に音楽を演奏したり、生の声で説明を加えたりした。そう、かつて映画上映はライブだったのだ。やがて映画は音を持ち、カラー映像が当たり前となって、いつでも同じ状態で上映されるようになって久しいが、今度はフィルムからデジタルへの移行という、「映画」の定義が変わらざるをえない時代となった。そこに突如として出現したのが新作無声映画『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』だ。これは映画の初期スタイルに魅力を発見し、映画上映に再びライブ性を持ち込もうとする試みなのか。辻凪子の作風と相まって、「映画とは何か」と改めて考えることになるだろう。
片岡一郎(活動写真弁士)
芸術は多くの場合、誰かの「作らずにはいられない」という情念によって成立する。埴谷雄高の『死靈』や、ゴッホの後期作品が影響を受けた原典を大きく逸脱する事でむしろ豊かな作品となったのは、まさに情念ゆえだ。本作も同様だ。正直、無声映画としてはイビツだし、活弁も史的に見ればヘンテコだ。だが、作中に横溢する「歪み」こそが辻凪子の情念なのだ。こうなったら皆で一緒に歪もう。そこからしか新たな世界は生まれないのだから。
山崎バニラ(活動写真弁士)
まだ映画産業そのものが若かった無声映画時代の喜劇映画は、主演・監督兼務の多くが20代の若者で、公開から100年経った今も傑作と呼ばれる作品ばかりです。20代の新進気鋭のコメディエンヌ・辻凪子さんが生み出す作品をお楽しみに!そして、関西活弁界の名花・大森くみこ弁士、様々な企画がいつもくみこ弁士の元にやってくるのは、技術や話芸はもちろん、くみこ弁士のお人柄もあると思います。いつも助けてくださりありがとう。これまでの感謝の気持ちを込めて、クラウドファンディング少しご恩返しいたしました♪
小原 治(ポレポレ東中野)
まだ見ぬ映画を頭の中で思い描く。カメラを回す。役者が動く。声を吹き込む…映画が形になっていく段階的創意が一つの画面に集合し、その先の未来にいた私たちに向けて一斉にライブを始める。『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』の賑々しい世界には、それをスクリーンで楽しんでいるお客さんの視線もすでに映り込んでいる。全部が今、目の前で起きている。特等席は映画館。
坪井篤史(シネマスコーレ副支配人)
なぎなぎなぎなぎなぎ凪子さんのキッチュでファンタジーで良い意味でスーパー活弁アナログワールド全開!生きてたらジョルジュ・メリエスに観せて、感想聞きたかったです…!長野こうへいくんが長野こうへいくんで安心しました笑。あぁ…生活弁付き上映、絶対盛り上がりますよ、皆さん‼
なお、12月3日(土)から本作が封切られるポレポレ東中野では、初日から連日、主演・監督の辻凪子が登壇し、縁のあるゲストを招いて上映後にトークイベントを行うとのこと。詳細は、映画公式サイトを確認しよう。
『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』は12月3日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開。