王座戦直前の新レジェンド王者 真霜拳號インタビュー! 「関根“シュレック”秀樹に勝つことで真霜拳號こそストロングスタイルと証明したい」
8月のストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会でスーパー・タイガーを倒しレジェンド王者となった真霜拳號。直後に立ちはだかった間下隼人へ「てめーはスーパー・タイガーよりも強いのか?」と問いかけ、これを証明するために間下は2AWへと乗り込んだ。
真霜の持つ2AW無差別級王座にも名乗りをあげた間下と10月30日の2AW TKP千葉大会でダブルタイトルマッチを行い、真霜は激闘の末、勝利をおさめた。だが新たな挑戦者として名乗りをあげたのは、RIZINヘビー級戦線で猛威を振るう関根“シュレック”秀樹だった。
今までのプロレスキャリアの中で最大とも言えるヘビー級MMAファイターとの対戦を前に、真霜の心境は当然穏やかではない。その心の内を語ってもらった。
ベルトそのものとの相性もいいんだろうなと勝手に思っています
――まずは間下選手とダブルタイトルマッチを終えられていかがでしたか?
「まああの、思った通りというか、予想以上の部分がなかったという印象ですね。もっとこう、予想を上回るものを出してくるかなと思ってたんですけど、そこまでではなかったかなと思いましたね」
――スーパー・タイガー選手より強いのか? という問い掛けがあっての闘いではありましたが
「はい、その部分の期待って言ったらおかしいですけど、そういうのが出てくるのかなと思ったんですけどそこまでではなかったです」
――所属の二人を倒し、改めてストロングスタイルプロレスの闘いというものに関してはどう感じられました?
「やっぱり現代プロレスとは違うというか、闘った選手が所属2人だったというのは特にあると思うんですけど、格闘色がやっぱり普通の他所の団体に比べたら強いのかなと思ってますね」
――2人から格闘色を強く感じたと
「そうですね。やっぱり基本の殴る蹴る極める投げる、そういうところで勝負してくるなというのが印象です」
――間下選手から目指しているストロングスタイルの姿が真霜選手そのものだという発言も戦前にありました
「僕はそれを自負してますし、だからこそこういうベルトにたどり着いたと思っているんですよね。なのでそこを彼がどう、理想形がどこにあるのかはちょっとわからないですけど、目指してくれるのは全然良いことだと思います。あの身体もあるわけですし」
――ご自身の団体のベルトも現在お持ちですが、ストロングスタイルプロレスのベルトはしっくりきてますか?
「しっくりきてますね。ベルトの形状もちょうど、写真撮影の時肩にかけてたり入場の時持っていったりしていて、すごくフィットするというか。言い方おかしいかもしれないですけど何の違和感もなく持てるので、多分ベルトそのものとの相性もいいんだろうなと勝手に思っています(笑)」
格闘技とプロレスってルールが違うので、そうそう思うようにはいかせませんよ
――次の相手が関根“シュレック”秀樹選手に決まりました。総合格闘技をやられている選手と闘う事に関してはどう思われてますか?
「そういう選手とも過去に何人も闘ってきてるので、特別そこにどうこうっていうのはないんですけど、シュレック選手は特にプロレスに対するリスペクトもあるんだろうなと感じています。それと同時に格闘技の選手ならではの怖さもやっぱりあって、なので自分にとっては格闘技経験者と闘う事は特別な事ではないんですけど、ただやっぱりシュレック選手に関しては今までそういう選手と闘ってきたとは言え、その中でも別格的に体格が良いんですよ(苦笑)わりと小さい選手とばっかりだったんで、今までそういう方たちと闘う時って。あれだけのヘビー級の格闘家がプロレスに来てて、その選手と闘うというのは未知の部分なのでちょっと怖さはやっぱりありますね」
――大型の選手ですと関本大介選手のようなパワーファイトの方が中心ですが、シュレック選手はボンサイ柔術で寝技も極められている選手です
「そうなんですよ。寝技が強いという印象なので、初対決だから肌感覚としてはわからないんですけど、試合をちょっと見てる感じでやっぱりグラウンドが中心なんだろうなと。得意分野としてパワーを武器にどうこうじゃなくて技術なんですよね、あの身体を持ってるのに(苦笑)。だから・・・なんか意外な見た目とはうらはらと言いますか、ちょっと予想がつかない部分が大きいですね」
――今まで真霜選手はパワータイプの選手に関節技で勝つような技術で対抗してきた部分もありますが、シュレック選手の攻めどころは見つけられていますか?
「それが今のところわからないんですよね・・・ちょっとほんとにシュレック選手の試合をもっと見てみないとなと思っています。研究しないとどうにも弱点がわからないというか現時点だと。格闘技においてというか、戦いにおいて体格の大きい人が有利というのは絶対のもので、そういう面ではシュレック選手のほうが体重ははるかにあると思うんですよ僕より(苦笑)。その相手とグラウンドで闘ったとしたら、めちゃめちゃ体力使うのわかりきってますし、もう押さえ込まれたら動けないかもしれないなというのがあるので、そのあたりをどうしようかと・・・すごく不安にかられる相手ですね。攻めどころをまだ見つけてない。ただまあ、いってもプロレスに関しては僕のほうがキャリアも長いわけですし、圧倒的にプロレスならではの技術では上だと思ってるんで、それも含めてのストロングスタイルだと思っているんで。やっぱり格闘技とプロレスってルールが違うので、そうそう思うようにはいかせませんよと思ってはいるんですけど、どうでしょうね、なかなか難しそうな闘いですね」
――今までのプロレスキャリアの中でもトップクラスに難敵と
「難敵だと思いますおそらく。はい」
――RIZINファイターと闘うという事に関して思うところはありますか?
「いや、そこは別にないですね。そもそも僕があんまりRIZIN見てないからというのもあるんですけど(苦笑)格闘家レスラーとして見てますね」
真霜拳號こそストロングスタイル
――所属2人を倒しましたが、ご自身がストロングスタイルプロレスを引っ張っていきたいという思いはありますか?
「それはベルトを持ってる以上当然の事だと思っているんで、僕がやるべきでしょうと思ってますね」
――所属ではないですがレギュラーで参戦されてる選手の中には船木誠勝選手もいらっしゃいます。将来的にベルトを賭けて戦いたいという思いはありますか?
「ベルトを欲しいという意思があるならば、今回シュレック選手に防衛したら次の相手として上がってくる名前の一つだと思います。参戦している選手こそ候補にあがるべき人たちだと思うので、手を上げてもらえればいつでもという感じですね」
――アントニオ猪木さんの追悼大会のメインでストロングスタイルのベルトを賭けて闘う事にもなります
「20年プロレス界にいますが僕はお会いした事がないのであれですけど、でもストロングスタイルプロレスという団体名もそうですけど、その中のベルトで王者なんで、やっぱり体現したいなというのはありますよね、その部分を。僕は猪木さん直撃世代ではなくて、どっちかというと引退間近あたりから見始めてるのでそこまで影響は受けてないんですけど、それでもこの世界に入ってから昔のプロレス、猪木さんの全盛期の試合を見たら『この人すごかったんだな』ってやっぱり思うんですよね。やはり、ストロングスタイルを名乗る団体のベルトを持ってる王者として、恥ずかしくない闘いをしたいと思っています」
――ありがとうございました。最後に改めて12・8後楽園ホール大会への意気込みをお願いします
「とにかくすごい難敵が現れたと思うんですけど、でもやっぱり僕は勝ちますよ。そういう相手、格闘技的な相手にも勝ってこそストロングスタイルだろと思っているんで、真霜拳號こそストロングスタイルと、シュレック選手に勝つことでまた証明したいなと思います」
175cm・115kgの関根に対し、真霜は180cm・98kg。身長では勝るものの、約20kgの筋肉の差は間違いなくグラウンドでの攻防に影響を与える。打投極を備えた格闘家とプロレスラーのヘビー級対決は、かつてない王座戦となることは必至だ!
記事提供:ストロングスタイルプロレス
《メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負》
【第16代王者】真霜拳號(2AW)vs【挑戦者】関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)
《セミファイナル タッグマッチ 60分1本勝負》
タイガー・クイーン(SSPW)&梅咲遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)vs藪下めぐみ(フリー)&マドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)
《第4試合 藤原喜明組長50周年記念・石川雄規30周年記念試合 6人タッグマッチ60分1本勝負》
藤原喜明(藤原組)&関本大介(大日本プロレス)&日高郁人(ショーンキャプチャー)vsスーパー・タイガー(SSPW)&船木誠勝(フリー)&石川雄規(フリー)
《第3試合 3ウェイマッチ 30分1本勝負》
ジャガー横田(ワールド女子プロレス・ディアナ)vs高瀬みゆき(フリー)vsダーク・パンサー(DarkerZ)
《第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負》
間下隼人(SSPW)&槙吾(Mil gracias)vsブラック・タイガー(不明)&阿部史典(プロレスリングBASARA)
《第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負》
佐藤綾子(ワールド女子プロレス・ディアナ)vsダーク・タイガー(DarkerZ)
※対戦カードは変更となる場合もございます。