大竹しのぶが二人の娘に夢を託す“勝手な女”ローズ役に挑む! エネルギーに満ち溢れたミュージカル『GYPSY』の魅力とは
「ソンドハイムさんと出会えて良かった」
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――『GYPSY』という作品に対して、大竹さんが抱いている挑戦は何ですか?
歌ですね。やっぱり“芝居で歌う”には、プラスの技術がないとできないような難しい楽曲ばかりなので、それをちゃんとクリアしていかないといけないなと思います。私はミュージカルをそんなにたくさん経験しているわけじゃないので、挑戦です。
――それでもこうしてまたミュージカルに出演しようと挑戦されるのが素晴らしいです。
あんまり考えていないのかもしれないですね。怖いという思いはなくて「やりたいからやる」って言っちゃう。言ってから「しまった〜」みたいな感じでもあるんですけど(笑)。でもね、挑戦できるってすごく幸運なこと。本当に幸せだなあと思います。
――特にローズは歌詞のボリュームも多くて大変そうですね。
そうですね。海外で演じられたキャストの方を見ると、やっぱり全部芝居で歌っているんですよ。それがすごくかっこいいなあって。ミュージカルというものは、私は絶対に芝居だと思う。だから、一生懸命歌のレッスンをやって技術を身に着けて、芝居で軽く歌えるようになりたいなと思うんです。
――なるほど。芝居として歌うために、歌の技術を身に着けるんですね。
全部芝居で「わあー!」って叫びたいんです。「 ♪○○なのよー!」というのが、ただたまたま音に乗っているということができたらいいなって思います。やっぱりミュージカルの歌詞って、“この心がこの音になった”という台詞なので。だから台詞で歌えたら良いなとすごく思うんです。
――スティーブン・ソンドハイムさんは『GYPSY』で作詞を務めていますし、大竹さんは彼の作品とご縁がありますね。
本格的なミュージカル出演は、(彼が作詞作曲を務めた)『スウィーニー・トッド』のミセス・ラヴェット役が初めてだったので、本当にソンドハイムさんと出会えて良かったなあと思います。