「Anthosの成長を見守り、一緒に育てて!」~『華Doll* THE STAGE -Another Universe-』Anthosキャスト座談会
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(上段左から)丸山ナオ、徳井太一、三島 涼(下段左から)水瀬裕也、北出流星、中島優斗
2023年3月16日(木)~3月26日(日)、東京・アニメイト池袋本店、アニメイトシアターにて上演される『華Doll* THE STAGE -Another Universe-』(略称:『華 ST』)。原作は、ドラマパートとアイドル達のユニット楽曲収録のCDシリーズで展開していく考察要素満載“知的興奮型”音楽ドラマCDコンテンツの『華Doll*(ハナドール)』。体内に特殊な花の種を埋め込まれ「完璧なアイドル」を人工的に作り出すプロジェクト:通称【華人形(ハナドール)プロジェクト】に人生を捧げる少年達の成長と人生が描かれていく。今作では、原作ドラマCDの1stシーズンにあたるストーリーが展開される。
本作でプレデビューを飾るのが、アイドルユニット「Anthos(アントス)」。メンバーの結城眞紘役・北出流星、影河凌駕役・三島 涼、チセ役・徳井太一、灯堂理人役・丸山ナオ、如月 薫役・中島優斗、清瀬陽汰役・水瀬裕也にインタビュー。稽古開始直後とは思えないほど、和気あいあいとした座談会となった。
ーーご自身が演じるキャラについて、現段階の印象を教えてください。
北出:眞紘くんはセンターを担う子ですが、最初からそうだったわけじゃないんです。とあるバッグボーンがあって、自己犠牲の精神がすごくて……でも、センターに決まってからはどんどん成長していく。そんな眞紘くんの姿に、台本を読みながら興奮していました。
北出流星
結城眞紘役・北出流星
三島:影河凌駕は可愛いけれど男らしさがあり、男らしいけど可愛さを兼ね備えている人間性。完璧じゃないけれど頼りになる、そんなところが人間らしくて共感できます。意外と一歩引いていて、何か問題が起こった時には超アシストしてくれる役どころです。
徳井:チセの可愛さは皆さんご存じの通りだと思いますが、感情の波が激しいキャラクターでもあるんです。今作でも喜怒哀楽、いろんな表情をしてます。同じ種類の感情でも、そこに至るまでの流れが変わっていくという成長の仕方をしているので、変化に注目してもらいたいですね。チセの持つ二面性も、わかりやすく表現していきたいです。
丸山:理人は、悲しみを背負っているキャラクター。クールで毒舌でストイックですが、それは誰かに愛されたいから。認めてもらうことで、何かを残せると思っているんです。常に誰かと、特にチセとはぶつかっていきますし、立場的に“大人チーム”として凌駕とも意見を言い合います。でも、考え方はそれぞれですから、ぶつかることはいいこと……ですよね?
北出:あはは! うん、いいことです!
中島:第一印象で薫はおとなしくて紳士的なイメージなんですが、芯が強い子だと思いました。発言は天然で可愛らしいんですが、同年代の子とあまり関わってこなかった過去があるから。メンバーと過ごしていくうちに今まで知らなかった世界を体験できることが、薫にとってどれほど嬉しいことなんだろうと考えると、すごく感情移入してしまって泣けてきます。
水瀬:陽汰は最年少かつムードメーカーなので、セリフ一つでその場を明るい雰囲気に変えられる。幼少期は孤児院で育って、アイドルという華やかな芸能界を夢見てきて、やっと掴んだのがAnthos。Anthosという居場所を手放したくない思いは、誰よりも陽汰が強いはず。どれほどAnthosを大事にしているのか、注目していただきたいです。
ーー魅力的なキャラクターばかりですが、演じる上で親近感を感じたり、逆に正反対だなと思ったりする部分はありますか?
三島:はじめは正反対なイメージがあったんですけど、稽古をしていくうちに似てるかもと思い始めてきましたね。…ちょっと、抜けてるところが。
三島 涼
影河凌駕役・三島 涼
北出:そこですか! 抜けているというよりは、結構ボケるタイプなんだなって印象でしたよ?
徳井:ボケの球数が多いですもんね。
中島:うん。実際は涼さんって、かなりムードメーカーじゃないですか?
水瀬:誰よりも変なこと言ってますよね。
徳井:ボケの球数多いっすもんね。
中島:ちなみに、6人中4人が関西出身なんですよ。だから僕ら、賑やかなんです。
丸山:優斗くんと僕が関東出身。おしとやかタイプだもんね?
北出:いえいえ、ナオさんは特別枠です!
水瀬:唯一無二ですよ!
三島:こうやってすぐ脱線する(笑)。皆はどうなの?
徳井:僕はオーディションの段階からずっと、何から何までチセと自分を重ねていました。このあいだ、サインを書くシーンの稽古があったじゃないですか? 僕は左利きなので、無意識に左でペンを持ってしまったんです。でも、チセも左利きだったんですよ。ちょっと運命を感じちゃいました。
徳井太一
チセ役・徳井太一
三島:あ、僕も左利きです。
徳井:えー! そうなんですか!?
水瀬:待ってください。なんで今、言ったんですか?
三島:でも、書くときは右なんだよね。
水瀬:なおのこと、なんで今申告しちゃったんですか(笑)。
三島:つい(笑)。じゃあ、他の人は?
中島:僕はおしとやかで聞き上手ってところは薫くんタイプなんですけど、天然ではない。僕は普段、結構狙ってやっている部分があるので……。
丸山:おお! それは言って大丈夫(笑)?
丸山ナオ
灯堂理人役・丸山ナオ
中島:ふふ(笑)。求められていることをやりたいと思っちゃうんですよね。
北出:まあ、アイドルやからね! その気持ちは必要かも。
三島:でも僕、天然やなって思ったことないよ? ちゃんとしているイメージがある。
中島:たぶん、これからお見せできると思いますよ!
北出:どうしよう! 次から優斗くんが抜けてるところをみたとき「もしかして、計算!?」って思っちゃうかも(笑)。
中島:もしかしたら、そうかもしれないですね(笑)。
北出:でも、似ている部分とそうじゃない部分は両方あるな。眞紘くんのポジティブさは、自分にも通ずるものがありますね。嫌なことがあっても寝ればすぐ忘れられるタイプなので、誰よりもポジティブなんです。ただ、眞紘くんって料理ができるんですよ。僕は全然できないので、そこだけ違うのが残念です……。
水瀬:知れば知るほど、自分とは違うところが見えてくるのかもね。僕も資料を読んでいる段階では似ていると思っていました。陽汰はよくSNSでファンと交流していますが、僕も毎日TikTokを投稿していますし。ただ、ムードメーカーという点では、僕よりもずっと明るいタイプ。違う部分が見えたからこそ「自分もそうならなきゃ!」って気合が入りました。
三島:理人はどう? 意外と承認欲求が強いところもありそうだけど。
丸山:そうだね。愛がテーマのキャラクターなので、愛されたいと願う部分はすごく重なるな。僕も自分が頑張ったことを、家族に褒めてもらうとすごく嬉しいから。似ているというよりは、どんどん自分が演じるキャラクターに吸い寄せられているのかも。
一同:あー!
三島:それぞれのキャラクターにいいなって思う部分があるからこそですよね。凌駕はカッコいいシーンが多いし、自分もそうなろうとしているのかも。
水瀬:わかります。家に帰っても陽汰でいるときがたまにある。このあいだ個人で配信をしたんですけど「前より明るくなったね」って言われたんです。嬉しかったですね。陽汰に近づけてるのかな?
北出:ビジュアル面でいうと、最初から皆キャラクターと共通点が多かった気がする。ビジュアル撮影の時びっくりしたもん。
ーーそのビジュアル撮影が、皆さんの初対面だったんですよね。どんな雰囲気でしたか?
水瀬:最初はね、ちょっとだけ探っている感じはあったかも。
丸山:たいちゃん(徳井)が先陣切ってくれたんだよね。「たいちゃんか、たいたいって呼んでくださーい!」って。あの瞬間、本当にチセっぽかった。ドラマCDで聞いていた寮での登場シーンが浮かんだよ。
三島:そのまんまやったな……ダントツで、地球人じゃなさそうなところが(笑)。
徳井:やったー! どこの星がいいかなー?
北出:おっ、さっきご飯食べたからだいぶエンジンかかってきたな(笑)。
中島:そこから皆、たいちゃんって呼んでるもんね。
中島優斗
如月 薫役・中島優斗
徳井:こんなにたいちゃん呼びされたのは初めて。20年くらいは“たいたい”でやってきたので……。
三島:ごめん、可愛すぎて“たいたい呼び”は僕の歳じゃ結構きつい(笑)。
徳井:いつでも呼んでくださいね!
ーー今作ではAnthosのプレデビュー時点のエピソードが描かれています。皆さんが役者のお仕事を目指したきっかけを教えてください。
水瀬:僕は小学校の時に『ハイスクール・ミュージカル』を見て「なんだ、この輝いている世界は!」と思ったのが始まりでした。ただ、ずっと野球をやっていたのでなかなか踏み出せなかったんです。大学2年の時にもう一度『ハイスクール・ミュージカル』を見て諦めきれず、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募しました。今でも曲を聴くと、どんなに落ち込んでいてもテンションが上がります。
水瀬裕也
清瀬陽汰役・水瀬裕也
北出:僕は、母の影響で嵐のMVを見ていたこと。嵐がきっかけでテレビをよく見るようになって、興味を持ち始めました。裕也と同じく、僕もずっと野球をやっていたんですよ。そのときはすべてを野球に注いでいたので、まだ芸能の道を考えられなくって。ただ、進路を迷っているときにやりたいことを考えたら、やっぱりこの世界に入りたいなと強く思いました。
徳井:小さい頃から人前に立つのが大好きで、絶対に芸能活動がしたいって思っていた。それ以外の夢をまだ持ったことがないんです。本気で目指したきっかけは、ショッピングモールで見たももクロさんのライブ。本当にカッコよくて、僕も皆に笑顔を届けられる人になりたいって思いました。スカウトしていただいてこの世界に入ったんですが、まさかももクロさんと一緒の事務所に所属できるとは思いもしませんでした。
中島:小中ずっとサッカーに夢中だったんですが、ある日唐突に目立ちたい気持ちが芽生えてきたんです。「影響を与えられる人になれたらいいな」って考え始めて、テレビで活躍する俳優さんの姿に憧れ始めました。
丸山:兄がオーディションを受けたいと言っていて「兄貴がやるなら僕もやる」っていう形で応募したんです。結局、兄は受けず、僕だけが参加することに。もともと人見知りだし人前が嫌いだったんですけど、初めて舞台に出たときにいただいた拍手が本当に嬉しかった。誰かに認めてもらった喜びを感じた時に、仕事として頑張っていきたいと思いました。
三島:僕もナオさんと一緒で、人前が苦手でした。姉は歌ったり踊ったりするのが大好きなタイプでしたが、自分は絶対無理だった。高校生になって将来を考え始めたときに、自分は大人たちのように会社員として働くことが無理かもしれないと思い始めたんです。大学生になるとやってみたいことがたくさん増えて、ひとつに絞れなかった。役者って、たくさんの人生や職業に触れられるじゃないですか。役を通じていろんなことをしてみたいと思って、役者になりました。
ーー公演に向けて、意気込みやメッセージをお願いします。
北出:初の舞台化、そしてアニメイトシアターのこけら落とし公演ということもあり、カンパニーは初めてのことにたくさん挑戦しています。一致団結して、この作品を大きくしていこうと頑張っている途中です。皆さんが原作のドラマCDを聞きながら想像していた世界が現実で見られますし、なんといっても楽曲がいい! 踊るかどうかは……お楽しみに(笑)。Anthosや“華ST”の成長を見守って、一緒に育てていってください!
三島:原作を知っている方たちがたくさんいるので期待通りに、もしくは期待以上のキャラクター性やストーリーをお見せしていきたいです。原作通りというだけではなく、舞台ならではの違いもあるかもしれません。だからこそ、舞台版も好きになってもらいたいです。可愛さもカッコよさも、切なさもたくさん散りばめられています。見れば見るほど深まっていくと思うので、ぜひたくさん観劇していただきたいです。
徳井:原作が本当に面白く、台本を読み込むごとにキャストもどんどん華Doll*にのめり込んでいっています。僕たちが夢中になっていくこの感覚を、お客さんとも一緒に楽しめたら嬉しいです!
丸山:期待やプレッシャーは大きいですが、裏切らないように全力で挑みます。「舞台っていいな」って思ってもらいたいです。こけら落とし公演という重責も背負いつつ、僕たちの人生をかけて臨んでいきたいです。
中島:ドラマCDに沿った内容はもちろん、公式Twitterや漫画など、いろんなコンテンツの要素が含まれています。ファンの方にとって楽しいポイントがたくさんありますし、新しい劇場のこけら落としということで、お客様の記憶に残る作品にしたい。稽古を重ね、絶対にそんな作品にできると確信しています。
水瀬:この作品で、初めてAnthosが動きます。なかには不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、原作を好きな全員に納得していただけるように頑張りたい。「舞台化してよかった!」って思ってもらえるように一丸となっていますので、本番を楽しみにしていてください!
取材・文=潮田茗
公演情報
会場:アニメイトシアター (東京都豊島区東池袋1-20-7 アニメイト池袋本店 B2F)
【スタッフ】
原作:R/0
脚本:関 涼子
演出・脚本協力:山本タク
【出演】
結城眞紘 役:北出流星
影河凌駕 役:三島 涼
チセ 役:徳井太一
灯堂理人 役:丸山ナオ
如月 薫 役:中島優斗
清瀬陽汰 役:水瀬裕也
■一般販売(先着):発売中
イープラス https://eplus.jp/qa/
【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UCtf9hJJbpk-obgfxOfq7u1w
【公式 HP】https://hanadoll-stage.com
【公式 Twitter】@hanadollstage
【公式TikTok】https://www.tiktok.com/@hanadoll_stage
【原作HP/SNS紹介】
■天霧プロダクション『華Doll*』公式サイト https://www.hana-doll.com/
■天霧プロダクション『華Doll*』公式Twitter @Amagiri_Prod
■Anthos*メンバー公式Twitter @Anthos_twt
■天霧プロダクション『華Doll*』YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCxAHYHVXlnenUHmGzt4HOTA/playlists?app=desktop
■『華Doll*』公式Instagram @amagiri_production
■『華Doll*』公式TikTok @amagiri_production
■「アニメイト池袋本店」特設サイト
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