コントラバス奏者・池松宏、直球勝負のクラシックの新譜『ロマンティック/池松宏』をリリース

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2023.3.16
池松宏

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世界的コントラバス奏者、池松宏が、2023年3月20日(月)に直球勝負のクラシックの新譜『ロマンティック/池松宏』をリリースする。

池松は、日本最高峰のオーケストラの首席奏者を務める傍ら、一流のアンサンブル・グループのメンバーとしても活躍。さらに、東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授を務め後進の指導にもあたるなど、日本の音楽界を代表する世界的コントラバス奏者だ。その一方、渓流釣りが趣味で、国際大会で優勝した腕前を持つという一面もある。

そんな池松が新たなアルバムを発売する。ヴァイオリン・ソナタの難曲を編曲せずにコントラバスで演奏したもののほか、有名曲「ヴォカリーズ」や、歌曲をコントラバスで演奏したものなど、充実の一夜のリサイタルのようなプログラムとなっている。

ディスク冒頭から、堰を切ったように流れてくる熱いメロディ、その細かな音符も弾いてのけるテクニック、朗々と豊かに歌う音色は、コントラバスであることを忘れさせる。池松にしか奏でられない驚異の美しさを秘めた音色だ。

池松宏

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また、本作はキングレコードの伝統ある名物企画「低音シリーズ」の最新盤でもある。「低音シリーズ」は、ジャズのベースにスポットを当てたシリーズで、楽器の質感も生々しく伝わる豊かなサウンドを追求している。この池松の新譜はクラシックだが、ロマンティックなメロディが美しく、オーディオ愛好家にも訴求する内容にもなっている。

リリース情報

『ロマンティック/池松宏』
【発売日】2023年3月20日(月)
【品番・価格】KKC 094/CD/3,300円(税込)

1-3 R.シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 op.105
4-6 シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
7 ラフマニノフ:ヴォカリーズ(クーセヴィツキー編曲)
8 ボッテジーニ:エレジー ニ長調
9 R.シュトラウス:あした!
 
池松宏(コントラバス)、坂野伊都子(ピアノ)
 
録音:2022年11月、キング関口台第1スタジオ
解説=布施 砂丘彦
 
池松 宏プロフィール
1964年ブラジルに生まれる。
19歳よりコントラバスを始め、堤俊作氏に師事。桐朋学園大学音楽学部入学後、オーケストラ、室内楽などを小野崎充、西田直文、田中雅彦の各氏に師事。在学中、ソリストオーディションに合格し、桐朋学園オーケストラとコンチェルトを協演。卒業後、カナダの音楽祭に度々参加、ゲーリー・カー氏に師事。
1989年NHK交響楽団に入団、1994年より同団首席奏者を務める傍ら、ソロや室内楽などでも幅広く活躍。倉敷音楽祭、宮崎国際音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、ドレスデン音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本への参加、JTアートホール室内楽シリーズ、水戸室内管弦楽団などへの出演等、国内外の一流演奏家からの信頼も厚く、共演を希望する声は後を絶たない。
2006年NHK交響楽団を退団。拠点をニュージーランドに移し、同年5月にニュージーランド交響楽団首席コントラバス奏者に就任。現地で中川潔氏に師事。
2014年帰国。現在、東京都交響楽団首席奏者。紀尾井ホール室内管弦楽団、水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラ、トリトン晴れた日のオーケストラ、せせらぎアンサンブルのメンバー。
レコーディングも活発に行っており、これまでに7枚のソロやデュオ・アルバムをリリース、平原綾香の「明日」や「5つのアヴェマリア」のCDでもソロで共演している。
後進の指導にも力を注いでおり、現在東京藝術大学教授、国立音楽大学客員教授。
イギリス、ポーランド、オーストラリア、中国など海外の音楽祭や国際コンクール、音楽大学に招かれマスタークラスやリサイタルを行なっている。世界のトップ・コントラバス奏者の一人として一層の注目を集めている。
渓流釣りが趣味で、2013年ニュージーランド・ナショナル・フライフィッシング・ペア大会優勝。
 
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