ナショナル・シアター・ライブ『るつぼ』先行上映イベントが決定

ニュース
舞台
2023.3.27
NTLive『るつぼ』より

NTLive『るつぼ』より


2023年4月14日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋ほかで公開になる『るつぼ』の先行上映イベントが決定した。

本作は、演出をリンゼイ・ターナー(ベネディクト・カンバーバッチ主演の『ハムレット』を過去に演出)で、舞台セットはNTLive『リーマン・トリロジー』などの演劇だけでなく、カニエ・ウェストやビヨンセ、アデル、レディー・ガガ、U2、ザ・ウィークエンドのツアーステージデザインも手がけ、世界的な活躍をみせるエス・デブリンが担当。そしてキャロライン・ショウの崇高な楽曲により、観客は舞台上で起こる『るつぼ』の世界へどっぷりと引き込まれるパワフルな作品となっている。

先行上映イベントでは、本編上映前に翻訳家・広田敦郎を招き、映像・英米文学翻訳家、柏木しょうこが司会進行を兼ねる形でトークイベントを実施。

2009年にトム・ストッパードの『コースト・オブ・ユートピア──ユートピアの岸へ』の翻訳で第2回小田島雄志翻訳戯曲賞を受賞している広田は、アーサー・ミラーの作品では『るつぼ』だけでなく、『セールスマンの死』『みんなわが子』の翻訳も手がけている。また、柏木はこれまで多くのNTLive作品の字幕を手がけてきているNTLive Japanに不可欠な存在だ。

トークイベントでは『るつぼ』がなぜこれほど頻繁に多くの劇団で上演されるほど人気なのか、時代を超えたその魅力や、翻訳家の視点から本作の翻訳の際の難しい点や登場人物の捉え方、そして今回のNTLive版『るつぼ』の興味深い点など、より『るつぼ』を深められるトークを展開する予定だ。

また、広田の原作から舞台作品への翻訳という視点と、柏木の映像字幕への翻訳という視点という2つの違う翻訳家としての立場から、それぞれの難しさや工夫をしている点などを聞いていく。

トークゲスト プロフィール

広田敦郎 (ひろた・あつろう)

劇団四季、TPTを経て、フリーランスの戯曲翻訳者として活躍。英語圏演劇の古典・新作から非英語圏の作品まで、幅広く翻訳を手掛けている。2009年、トム・ストッパード作『コースト・オブ・ユートピア』(蜷川幸雄演出/シアターコクーン)の翻訳により第2回小田島雄志翻訳戯曲賞。2013年アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)グランティ。近年の翻訳上演作品にトム・ストッパード作『レオポルトシュタット』(新国立劇場)、アーサー・ミラー作『セールスマンの死』(PARCO劇場)『みんな我が子』『るつぼ』(Bunkamuraシアターコクーン)、テネシー・ウィリアムズ作『地獄のオルフェウス』(Bunkamuraシアターコクーン)『西洋能 男が死ぬ日』、(BNAW)サイモン・スティーブンズ作『FORTUNE』(パルコ・プロデュース)、アレクシ・ケイ・キャンベル作『ブラッケン・ムーア』(シアタークリエ)『The Pride』(PLAY/GROUND Creation)、カレル・チャペック作『母』(オフィスコットーネ)など。

司会進行 プロフィール

柏木しょうこ(かしわぎ・しょうこ)

映像・英米文学翻訳家。演劇界から映像翻訳家へ。主な翻訳作品にドラマ「ブレイキング・バッド」(字幕)、映画「ホロウ・クラウン 嘆きの王冠」(全話)、映画「ライトハウス」(吹き替え)など。NTライブの字幕や書籍の翻訳も手掛ける。

イベント情報

トークイベント概要
 
日時:2023年4月8日(土)11:00スタートの回をご覧になる方に向け、本編上映前にトークイベントを実施
11:00 トーク開始(30分)
11:30 休憩(10分)
11:40 本編スタート(3時間6分)
14:46 上映終了
場所:TOHOシネマズ 日本橋
ご登壇者:広田敦郎(翻訳家)
柏木しょうこ(映像・英米文学翻訳家・司会進行を兼ねる) ※敬称略
 
座席販売スケジュール: 鑑賞希望日の2日前0時から劇場HPにてご購入が可能

上映情報

ナショナル・シアター・ライブ『るつぼ』
 
2023/4/14(金)〜 公開劇場

東京)TOHOシネマズ 日本橋 
神奈川)TOHOシネマズ ららぽーと横浜
名古屋)TOHOシネマズ 赤池
大阪)大阪ステーションシティシネマ
兵庫)シネ・リーブル神戸
京都)アップリンク京都
福岡)中洲大洋劇場
 
鑑賞料:一般3000円、学生2500円(要・学生証の提示)、障害者2500円
日本公式HP:http://www.ntlive.jp
 
※待望のアンコール上映作品
3/31(金)〜4/6(木) 『レオポルトシュタット』 吉祥寺オデヲン
3/31(金)〜4/13(木)  『かもめ』 シネ・リーブル池袋
シェア / 保存先を選択