トニー賞5部門ノミネート ナショナル・シアター・ライブ 『ライフ・オブ・パイ』 先行上映イベント開催が決定
NTLive『ライフ・オブ・パイ』 (C)Johan Persson
2023年5月26日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋ほかで公開になる『ライフ・オブ・パイ』を一足先に楽しめる先行上映イベントの開催が決定した。
先行上映イベントは5月21日(日)にTOHOシネマズ 日本橋にて開催で、本編上映前には舞台美術家・伊藤雅子氏と、朝日新聞社記者・山口宏子氏を招き、トークイベントも開催する。
本作は、ベストセラー小説の唯一無二の舞台化で、パペット、マジック、ストーリーテリングが見事に融合し、オリヴィエ賞で主演男優賞(ハイラム・アベセカラ)、新作演劇賞、舞台装置デザイン賞、照明デザイン賞、助演男優賞の5部門を受賞、特に主人公と一緒に漂流するベンガルトラを演じた7名のパペティアが助演男優賞を受賞したことは快挙として話題になった。
先日発表になったトニー賞でも演出家マックス・ウェブスターが演出賞にノミネートされたほか、装置デザイン賞、衣裳デザイン賞、照明デザイン賞、音響デザイン賞の5部門でノミネートされている。
今回イベントに登壇する伊藤雅子氏より本編についてコメントが到着した。
舞台美術家・伊藤雅子氏コメント
内容は、壮絶なのに。観終わったあとのこの爽快感は、どこからくるのか。
人の生命力の強さ、賢さ、言葉の通じない生き物とのやりとり、自然の中での紙一重のサバイバル。人種も国籍も全てを無にして、イチ個人として与えられた環境の中でどう生きる?とシンプルに問われた作品でもある。
パペットの動きは、演出家が「自然に基づいた想像が必要」と語っていたが、その自然を研究し尽くされた動きであり、役者の出す声、動きに合わさり、装置が動き、照明と映像が加わることで、本物以外の何者でもなかった。
脚本・演出・パペット・美術・照明・音響・映像・全役者スタッフ一つの要素も落とせない。一つの要素でもかけていたらこの作品は成り立たない!この見事なまでのカンパニーワークが映画を超える壮大な作品に押し上げた。
どこが素晴らしいのかということを挙げたらキリがない。演劇の底力を見せつけてくれたのが、NLTの『ライフ・オブ・パイ』だ。
イベント情報
伊藤雅子(美術家)
山口宏子(朝日新聞 記者・司会進行を兼ねる) ※敬称略
上映情報
東京)TOHOシネマズ 日本橋
神奈川)TOHOシネマズ ららぽーと横浜
名古屋)TOHOシネマズ 赤池
大阪)大阪ステーションシティシネマ
福岡)中洲大洋劇場
京都)アップリンク京都