ホルン奏者であり指揮者ラデク・バボラーク“MUSIC PARTNER”就任記念 山形交響楽団『さくらんぼコンサート大阪公演2023』6月に開催
ラデク・バボラーク
今年で11回目の開催となる毎年6月の風物詩『さくらんぼコンサート大阪公演2023』。公演を控えた2023年5月9日、世界最高峰のホルン奏者として、近年は指揮者としても世界の第一線で活躍を続けるバボラークが、山形交響楽団MUSIC PARTNERに就任することが発表された。
契約期間は2023年から3年間。年に1回の共演を必ず行うとともに、海外との交流を進めることを目指し、山形交響楽団(以下、“山響”)が掲げる“YAMAGATAと世界を結ぶHub”を推進するパートナーとして契約を結んだ。今回の大阪公演は、山響とバボラークの友情を体感する機会となる。
ラデク・バボラーク…世界最高峰のホルン奏者がザ・シンフォニーホールの舞台にやってくる!
18歳で世界最難関といわれるミュンヘン国際コンクールで優勝。チェコフィル、ミュンヘンフィル、ベルリンフィルのソロ・ホルン奏者を歴任。小澤征爾や世界の巨匠からの厚い信頼、世界のメジャー楽団と共演を続ける、完璧で歌に溢れた世界最高のホルン奏者バボラーク。“The Best Hall in the world”とカラヤンが評したザ・シンフォニーホール。天才が奏でるモーツァルトのホルン協奏曲は、まるで天上のような美しさで響くだろう。
指揮者バボラークと山形交響楽団が育んだ友情
自身が設立したチェコ・シンフォニエッタを始め、水戸室内、サイトウ・キネンなどで指揮者としても活躍する天才音楽家。2021年からは祖国チェコの西ボヘミア交響楽団の首席指揮者に就任している。
山響との初共演は2016年。「音楽的な引き出しが無数にあり、まるでヨーロッパのような美しい響きを山響から引き出した」と楽団員と聴衆から絶賛を博したバボラークは、2018年から3年間山響の首席客演指揮者を務めた。実は、山形とバボラークは深い絆で結ばれている。彼の日本デビューは1995年。山形県で開催された「世界ホルンフェスティバル」だったのだ。以来、山形はバボラークにとって日本の故郷ともいえる土地となった。深い友情に結ばれた両者による大阪公演は2018年以来となる。
スメタナ、ドヴォルジャーク・・・祖国チェコへの愛がいっぱい詰まったプログラム
祖国が危機に陥った時、伝説の戦士たちが立ち上がり輝かしい栄光をもたらす伝説を描いた「ブラニーク」。連作交響詩「我が祖国」全6曲中、スメタナの祖国チェコでは特別な作品だ。ドヴォルザークの傑作と共に、チェコを愛するバボラークのメッセージが伝わる正に一期一会のプログラムとなっている。
「さくらんぼコンサート」恒例!来場者全員へ山形県産“さくらんぼ”プレゼント!
昨年、創立50周年を迎えた山形交響楽団。阪哲朗(びわ湖ホール芸術監督を兼任)の常任指揮者就任以降、オペラに積極的に取り組むことで飛躍的に演奏水準を高め、地域と一体となったユニークな活動が魅力の同楽団。恒例となった、来場者全員に山形県東根産の“さくらんぼ”プレゼントはもちろん今回も実施される。
本公演の風物詩「山形物産展」も、コロナ禍を経た今年は昨年以上に拡大しての開催を予定している。新時代を見据える山響は、“ここでしか体験できない響き”を磨き、“世界と山形を結ぶ”新たなvisionを描く。
バボラークとの信頼関係から生まれる記念すべき本公演。バボラークも愛する山形を旅したい気持ちが生まれるコンサートに期待したい。
『さくらんぼコンサート2022』より
公演情報
モーツァルト:ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K.447
ドニゼッティ:ホルン協奏曲 ヘ長調
ドヴォルザーク:交響曲 第8番 ト長調 作品88