SSPR後楽園大会 開催直前見どころコラム! 女子タッグ王座決定トーナメント開幕&謎のマスクマン ダーク・ウナギ出現

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2023.6.6
6月8日(木)後楽園ホールで開催される『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.23』

6月8日(木)後楽園ホールで開催される『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.23』

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初代タイガーマスクこと佐山サトル率いるストロングスタイルプロレスが、6月8日(木)後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.23』を開催する。SSPW(ストロングスタイルプロレス)では佐山認可のもと、女子タッグ王座を新設を発表したが、その初代王者を決める8チーム参加のトーナメントが今大会よりスタートする。

トーナメントはこの後楽園ホール大会で、1回戦4試合を実施予定。試合前に全選手入場式が行われ、初代王者に贈呈されるベルトもお披露目されるとのこと。もちろん、“女性版タイガーマスク”タイガー・クイーンを誕生させた初代タイガーマスクの佐山サトルも登壇し、まずは1回戦を見守ることとなる。続いて、8月31日(木)後楽園ホール大会で準決勝、そして12月7日(木)後楽園ホールにおける決勝戦にて初代ストロングスタイルプロレス女子タッグ王者が決定する。

また今大会では、レジェンド王者・間下隼人が元WWEスーパースターチームとタッグで対戦や、前レジェンド王者スーパー・タイガーが阿部史典と一騎打ちなど盛りだくさん。本稿では大会の見どころを探っていく。

第1試合タッグマッチ30分1本勝負

関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)& 日高郁人(ショーンキャプチャー)vs 大鷲透(フリー)& 槙吾(Milgracias)

第1試合タッグマッチ30分1本勝負

第1試合タッグマッチ30分1本勝負

大会のオープニングを飾るのは、ヘビーとジュニアの混合タッグマッチだ。関根“シュレック”秀樹と日高は3・18福岡に引き続き2大会連続のタッグ結成。前回は敗れてしまったが、今回はチームワークも駆使して初勝利を狙いたい。

対するは、大鷲&槙吾という異色のタッグ。大鷲はSSPW初参戦だが、団体は以前から注目しており、待望の登場と言っていいだろう。というのも、大鷲は大相撲出身。レギュラー参戦しているDDTではエンタメ要素の濃い闘いを中心としているが、ヘビー級の関根と対することでド迫力の肉弾戦が展開されるのではないかとの期待がかかる。関根と大鷲の遭遇は、さながら“柔術vs相撲”の異種格闘技戦。大鷲にとって格闘技の原点とも言える相撲への回帰が、SSPWに新しい何かを運んでくるかもしれない。

関根と大鷲のぶつかり合いが注目される一方、日高と槙吾によるジュニアのテクニック合戦にも期待がかかる。日高は格闘探偵団バトラーツ出身で、槙吾は第11代DEEPウェルター級王者であり、元パンクラスの王者。両者とも格闘技をベースにしながらも空中戦をこなすだけに立体的な闘いは必至だろう。もちろん、ヘビーvsジュニアの図式もプロレスならでは。プロレスの醍醐味が詰まった第1試合になりそうだ。

第2試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

高瀬みゆき(フリー)& 本間多恵(フリー)vs 青木いつ希(ショーンキャプチャー)& 関口翔(フリー)

第2試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

第2試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

初代SSPW女子タッグ王者を決めるトーナメントが、この4人によるタッグマッチからスタート。高瀬&本間組は元アクトレスガールズの中心選手で、現在はフリーとして各団体を席巻中。各方面で元アクトレスガールズのキャラクターや実力が評価される中、No.1タッグと言っても過言ではないチームだ。すなわち、優勝候補の一角と考えていいだろう。

対する青木&関口組は、SSPWでコーチも務める日高郁人の門下生。青木は日高主宰のショーンキャプチャー所属で日高の秘蔵っ子であり、元アクトレスガールズの関口も日高の教えを受けている。そのため青木&関口組としては絶対に勝ちたい試合に違いない。クリーンな闘いが期待されるこのカードで、準決勝にコマをするめるのはどちらのチームか?

第3試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

ダーク・タイガー(DarkerZ)& ダーク・ウナギ(DarkerZ)vs SAKI(Girl's Prowrestling Unit!COLOR'S)& 川畑梨瑚(T-HEARTS)

第3試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

第3試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

DarkerZ vs 元アクトレスガールズという図式になった。この試合でもっとも注目されるのは謎のマスクマン、ダーク・ウナギの存在だ。

DarkerZの首領であるダーク・タイガーは、なかなかクイーンとの対戦が組まれない状況だけに、実力行使としてかなりの実力者をSSPWマットに登場させる可能性が高いのではないかと言われていたが、大会直前にパートナーが発表された。DarkerZの新メンバーとなるダーク・ウナギだがその中身がビジュアルから想像する選手なのか現時点では不明だが、優勝&タイガー・クイーン潰しを狙っているのは明白だろう。

しかしながら、対するSAKI&川畑組も優勝を狙える位置にいる好チーム。両者とも元アクトレスガールズで、LLPWでデビューしたSAKIはアクトレスでトップ選手として君臨、ブランドのリーダーとして団体を引っ張ってきた。現在は自分が率いるブランド、COLOR'Sをユニット化し、フリーとしてさまざまな団体で活動中。現在、キャリアのなかでも最も充実した活動をしていると言っていい。その中で、アクトレスでデビューするも団体を離脱、結果的にはその後アクトレスがプロレス団体としての活動を終了した川畑と再会し、ベルトを目標にタッグを組む。このところ評価が上昇している川畑とのタッグでDarkerZ潰しを達成すれば、SSPWでの存在感が一気に増すはずだ。

第4試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

ジャガー横田(CRYSIS/ワールド女子プロレス・ディアナ)& 薮下めぐみ(CRYSIS/フリー)vs ダーク・パンサー(DarkerZ)& ダーク・チーター(DarkerZ)

第4試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

第4試合SSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

タイガー・クイーンを中心に、ジャガー横田のCRYSISとダーク・タイガー率いるDarkerZがしのぎを削るSSPW女子の3軍抗争。この試合は、CRYSIS対DarkerZの図式となった。

もともとこのトーナメントは、SSPW女子を統括するジャガー横田の提唱によるもの。女子のタッグベルトを作り、初代王者はトーナメントで決定する。ユニット闘争中に王座を作ることで女子のさらなる活性化を図るのが狙いであり、いまだ負けなしというクイーンに誰が土をつけるのかというテーマもある。クイーン育ての親であるジャガー自らが対角に立つことを選択し、他の選手にも平等にチャンスを与えたのだ。

そして彼女は “チャンスを与えたい”としてベテランの薮下をあえてパートナーに抜擢。格闘技に裏打ちされた実力者ぶりを存分に発揮してもらうつもりでいる。対するDarkerZはボスのダーク・タイガーこそいないものの、試合ではセコンドの介入も考えられるだけに、ジャガー組には十分すぎるほどの注意が求められる。決勝戦という最高の舞台でクイーンとの師弟対決を実現させたいジャガーとしては、絶対に落とせない1回戦だ。

第5試合シングルマッチ30分1本勝負

スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)vs 阿部史典(フリー)

第5試合シングルマッチ30分1本勝負

第5試合シングルマッチ30分1本勝負

スーパー・タイガーと阿部史典の一騎打ちは、タイトルこそかかっていないものの、大注目のカードと言っていいだろう。レジェンド王座を失って以来、SSPWマットではなかなか白星に恵まれていないスーパー。再起とは言わないまでも、ここはなんとか勢いを取り戻したいところ。SSPWでのキャリアなら断然上ながら、現在の阿部はスーパーにとって決してラクな相手ではない。体重差こそあれ、プロレスのセンスや観客へのアピール度など、阿部はスーパーの存在感を上回る印象さえある。スーパーからすれば、むしろすべてを持っていかれかねない危うさが見え隠れするのだ。

このところレギュラーとしてすっかり定着した阿部。小気味いいファイトは初めて見た人の心も鷲掴みにしてみせる。そんな阿部を相手にスーパーはあらゆる意味で想像以上の苦戦を強いられるかもしれない。レジェンド王座返り咲きが責務のスーパーにとって、非常に重要な闘いになることは間違いない。

対する阿部もSSPWに定着した以上、団体王座奪取も狙っているはず。もしもここでスーパーを蹂躙し勝利するようなことにでもなれば、間下への挑戦者として一気に浮上するのではないか。そうなれば、間下も持っていかれる可能性がある。この先のSSPWマットを占う意味でも、この一騎打ちは見逃せない。

セミファイナルSSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

タイガー・クイーン(ストロングスタイルプロレス)& 梅咲遥(ワールド女子プロレス・ディアナ)vs 佐藤綾子(CRYSIS/ワールド女子プロレス・ディアナ)& KAZUKI(CRYSIS/PURE-J女子プロレス

セミファイナルSSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

セミファイナルSSPW女子タッグトーナメント1回戦30分1本勝負

2021年7.29後楽園における衝撃のデビュー以来、快進撃を続けるタイガー・クイーン。デビューから2年になろうというところでクイーン包囲網がひとつの形になった。初代SSPW女子タッグ王者を決めるトーナメントは包囲網をかいくぐる試練でもあり、また、クイーンのすごさをあらためて満天下に見せつけるチャンスにもなるだろう。

そのクイーンはディアナの梅咲遥とタッグを結成。梅咲はホームリングであるディアナでWWWD世界シングル王座に初めて到達。他団体でも活躍し、今が絶好調の選手である。クイーンとは組んでよし、闘ってもよしの関係。それだけに、今回のトーナメントでは優勝候補筆頭とも考えられる。

対するはジャガーの刺客と言える佐藤綾子&KAZUKI組だ。となれば、CRYSIS総出でクイーン引きずり下ろし作戦に打って出る可能性もあるだろう。特に佐藤にとってクイーン、梅咲とも因縁の相手。クイーンのデビュー第2戦で対戦して敗れたのが佐藤であり、佐藤はまた、4.29後楽園で梅咲に敗れWWWD世界シングル王座から転落した。2人へのリベンジを果たす意味でも大番狂わせを狙ってくるはずだ。

KAZUKIはJD、JWP、PURE-Jでタッグのスペシャリストとして常にパートナーを支えてきた。佐藤を全面アシストし、クイーンと梅咲の足元をすくいにかかるはずである。

クイーン組としては決して侮れないジャガーの刺客。クイーンのためのトーナメントとするためにも、敗北は許されないが…。

メインイベントタッグマッチ60分1本勝負

間下隼人(第17代レジェンド王者/ストロングスタイルプロレス)& 船木誠勝(フリー)vs 新崎人生(みちのくプロレス)& KENSO(フリー)

メインイベントタッグマッチ60分1本勝負

メインイベントタッグマッチ60分1本勝負

外敵の真霜拳號からレジェンド王座を団体に奪還し、王者として故郷凱旋も実現させた間下にとって、この試合は王者としての姿をいかにアピールできるかがテーマとなる。間下と組むのは福岡大会に引き続き、元レジェンド王者の船木だ。初代タイガーマスク不在のSSPWマットでレジェンド王座の価値を上げてきた船木の闘いぶりは、間下にとって大きなお手本となっている。と同時に、現王者は現王者としての威厳を見せつけなければならない。

その意味でも今回の対戦相手は間下にとって大きな試練。というのも、新崎人生KENSOとも元WWEのスーパースター。SSPW初参戦となる、みちのくプロレスの人生は“白使”として、KENSOはケンゾー・スズキとして世界に知れ渡る存在となった。

新日本プロレス出身のKENSOはWWEのほか、メキシコAAA(トリプレア)にも定期参戦、世界のメジャーを渡り歩いた選手である。SSPWには19年3.15後楽園ホール『ダイナマイト・キッド追悼興行』以来2度目の参戦だ。人生、KENSOが醸し出すスケール感こそが、今回の間下にとって最大の敵。初防衛戦の相手を決めるためにも、引けを取るわけにはいかない。

これ以上にない魅力溢れる全7試合のカードが揃い大会当日を待つのみ。団体の未来を見据えた本興行は会場に足を運ぶしかない!

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.23』ではSSPW女子タッグトーナメント1回戦を開催

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.23』ではSSPW女子タッグトーナメント1回戦を開催

イベント情報

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.23

 日時:6月8日(木)試合開始18:30
 場所:後楽園ホール(東京都)

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