出演俳優全員がプロデュース 「分断と連携」をテーマにした『未開の議場 2023』を上演
『未開の議場 2023』
2023年10月31日(火)~11月5日(日)北とぴあ・ペガサスホールにて、『未開の議場 2023』を上演することが発表された。
本作は、架空の国・トメニア共和国からの出稼ぎ労働者が多く住む、架空の町・萩島町のイベントをめぐる、商店街青年部の話し合いの様子を描いた一幕会議劇。2014年にカムヰヤッセン第10回公演として上演されてから、区民と作る演劇・北区民版や、コロナ禍でのオンライン版等、形を変え何度も再演を重ねてきた本作を、今回は、特定のプロデューサーや単独の主催者を置くことなく、出演俳優自ら主導して、プロデュースし、上演する。
出演俳優全員がプロデューサーとなり製作した理由は、昨今の演劇界で注目されているハラスメント問題が理由のひとつ。他業界に比べて、演劇界はハラスメントが生まれやすい環境だと言われており、それは、芸術という個人の感性に重点が置かれがちな傾向を持つ業界であるという点に加え、外部から遮断された稽古場では、演出家が、座組の中でヒエラルキーの高い位置に君臨し、作品や創作環境における決定権を独占してしまいがちだから、とのこと。今回『未開の議場 2023』では、俳優全員が作品制作の決定権を持つプロデューサーの職を担うことで、従来の中央集権的ではない演劇の作り方を模索するそうだ。
作、北川大輔(カムヰヤッセン)、演出協力は須貝英が務める。そして、安藤理樹(PLAT-formance)、石井舞、大塚由祈子(アマヤドリ)、鍛治本大樹(演劇集団キャラメルボックス)、木村聡太、小林春世(演劇集団キャラメルボックス)、コロブチカ、宍泥美(マチルダアパルトマン)、ハマカワフミエ、原啓太、藤田雄気、宮原奨伍(大人の麦茶)、山本沙羅(演劇集団キャラメルボックス)、渡邉とかげ(クロムモリブデン)が出演する。
本作のテーマは「分断と連携」。在日外国人が多く住む架空の街を舞台に、多文化共生を主題として扱います。民族や人種、異文化や国籍の壁は超えられると軽々に宣言するのではなく、自分と他者との間に存在する差異を認め、尊重することを共生への第一歩として捉え、作品全体を包括するコンセプトとして、「ここに、線がある。」を掲げた。また、このテーマとコンセプトを元に、アクセシビリティの向上にも取組む、とのこと(耳が聴こえない方に向けた、全ステージ日本語と英語の字幕タブレットの貸し出し、目が見えない方に向けた、上演前の舞台説明と役者紹介、その他、駅からの送迎や、車いす席の確保等)。
どんな公演になるのか、期待しよう。
トメニア人労働者が多く住む地方都市、幸笠県亀井郡萩島町。
商店街の青年部が主催して「萩島フェスタ」なるお祭りの実行委員会の会議がはじまる。基本的には進行の確認と、拍手の承認くらいで終わるはずだった。が、銭湯の女主人が口にしたタトゥーの入ったトメニア人の入湯拒否が訴訟にまで発展した話題から、各々の委員が抱えるトメニア人との問題が噴出し、会議は思わぬ方向へと走り出すのだった。14人のキャストで送る、一幕会議劇。
演出協力・須貝英 メッセージ
今回ご縁があって萩島商店街青年部の仲間にしていただくことになりました。僕も俳優をやっているので、この企画にマッチしているのかなあと思ってみたりしています。
大石さんから引き継ぐ形になりますが、「演出協力」としていただいたのは俳優主導の企画の中で、対等な創作になることを見越してという意図もあって。そうなったらいいなと期しています。
この時代だからこそのこの企画、是非劇場に足をお運びいただければ幸いです。
公演情報
会場:北とぴあ・ペガサスホール
演出協力:須貝英
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先行発売日:8月19日(土)10:00〜9月1日(金)23:59
一般発売日:9月3日(日)10:00
指定席 5,300円
萩島応援 10,000円 ※グッズ付き、指定席
一般 5,500円
当日 5,800円
U30 4,500円 ※入場時証明書要
遠方割 5,000円 ※入場時証明書要 (1都4県(東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城)除く
萩島応援 10,000円 ※先行とは異なるグッズ付き、自由席
ハートフル 4,500円 ※入場時証明書要
※ハートフル割はメールでのみ予約を受付けます。
ご予約アドレス mikai2023.heart@gmail.com
メールを送ることが難しい方はお電話でご予約のサポートを致します。
UDCastサポートセンター(平日10時~17時)
電話:0120-291-088
ほくとぴあ(北とぴあメンバーズ・北区民) 4,950円