小沢道成「人間が起こす力の凄さを堪能していただければ」~EPOCH MAN『我ら宇宙の塵』が開幕
EPOCH MAN『我ら宇宙の塵』 写真:小岩井ハナ
2023年8月2日(水)に新宿シアタートップスにて、俳優・小沢道成による演劇プロジェクト「EPOCH MAN」による新作公演『我ら宇宙の塵』が開幕した。この度、舞台写真と小沢のコメントが届いたので紹介する。
写真:小岩井ハナ
本作は、死んだ父の行方を探す少年と、その少年の行方を探す母の物語を描き、小沢自身の死生観が投影されたファンタジックなヒューマンドラマ。物語の世界観を表現する上で用いられたのが、1体のパペット。このパペットがどんな役割を果たすのか。さらに、もうひとつの演出的なギミックとなるのが、壁一面のLEDビジョン。固定観念にとらわれず、常にやったことのないことにチャレンジしたい小沢らしい試みとなっている。
写真:小岩井ハナ
写真:小岩井ハナ
写真:小岩井ハナ
LEDディスプレイに囲まれた舞台で、生命のないパペットが立ち上がり、歩き出す。映像テクノロジーと古典的な演劇手法の融合は小沢にとって大きな挑戦となるが、今回の作品の根幹に流れているのは、EPOCH MANが元来得意とする「人間の力」である。
写真:小岩井ハナ
写真:小岩井ハナ
池谷のぶえ、渡邊りょう、異儀田夏葉、ぎたろー、そして小沢と1体のパペットがその体いっぱいに届けるのは、遺された人たちの命の物語。極上の演劇を、劇場で体験してみてはいかがだろうか。
写真:小岩井ハナ
なお、本公演は、13日(日)まで東京・新宿シアタートップスで上演。8月10日(木)19:00、8月11日(金祝)14:00・18:00の回では、鑑賞サポート実施公演(バリアフリー字幕タブレット貸し出し)が行われる。
小沢道成 コメント
150席ほどの劇場空間に“LEDディスプレイ”を舞台装置として壁一面に覆ったらどんな演劇が生まれるんだろうと、そんな好奇心から『我ら宇宙の塵』の創作が始まりました。そして、テクノロジーとは真逆の“パペット”を組み合わせたらどんな相乗効果が生まれるんだろうと、またまた好奇心で創作を進め始めました。アナログとデジタルの融合といったところでしょうか。全く別物だなと思いながら創作を続けるうちに“今と昔”が混在し始め、やがて僕は共通点を見つけました。それは、どちらも人間が生み出したものだということです。人間の力は凄いものです。稽古をやっていても、ひとりの人間から発せられるエネルギーには心が動きます。今、劇場に入り、これまた多くの人の力によってとてつもない光景が広がってきました。五人の俳優とスタッフ陣の創造力、そして観客席に座る人達の想像力。どんなことが起こるのでしょう。上演時間は約100分。人間が起こす力の凄さを堪能していただければと思います。生きた者の凄さを、生きる者の凄さを。
公演情報
日程:2023年8月2日(水)〜8月13日(日)
会場:新宿シアタートップス
作・演出・美術:小沢道成
出演:池谷のぶえ 渡邊りょう 異儀田夏葉 ぎたろー 小沢道成
お問合せ:epochman.info@gmail.com
Twitter:@MichinariOzawa
YouTube:https://www.youtube.com/c/EPOCHMAN
後援:ニッポン放送
主催:EPOCH MAN
https://udcast.net/workslist/uchu2023/
『我ら宇宙の塵』創作メイキング動画(字幕サポート入り)
https://www.youtube.com/c/EPOCHMAN