服部百音、角野隼斗、津田健次郎出演『ボストン・ポップスon the Tour 2023 ジョン・ウィリアムズ・トリビュート』日本公演 東京公演のオフィシャルレポートが到着
10月7日(土)、「ジョン・ウィリアムズ・トリビュート」2日目のゲストは、2018年に東京大学大学院在学中のピティナ特級グランプリを受賞したことをきっかけに、国内外のオーケストラと多数共演、“Cateen(かてぃん)”名義でのYouTubeチャンネルの登録者数が120万人を超えるなど、新時代のピアニストとして注目されている角野隼斗。
角野隼斗
角野隼斗
キース・ロックハートの「天才的な若きピアニスト、角野隼斗さんに盛大な拍手を!」という日本語での呼び込みで、ステージに登場した角野は、映画『サブリナ』のテーマと映画『E.T.』より「Over the Moon」を演奏。さらに、休憩を挟んだ後半の部の最初の曲として、ジョージ・ガーシュウィンの「ピアノ協奏曲より第3楽章」をオーケストラと競演。
「『ボストン・ポップス on the Tour』にソリストとして参加できていることを本当に光栄に思います」と感謝の気持ちを伝え、「2週間前にもボストンで一緒にコンサートをさせていただきまして、貴重な体験だったんですけども、そこでも弾いたアンコール曲をここでも弾かせてもらえないかと思いまして」と言って、同じくガーシュウィンの「I Got Rhythm」をピアノの独奏で聴かせた。超絶テクニックで奏でる音色を観客が聴き入り、演奏が終わると大きな拍手が起こり、席を立って拍手を送る人の姿も多く見られた。夜公演ではガーシュウィンの代わりに、ルロイ・アンダーソンの「ピアノ協奏曲より第3楽章」でオーケストラと競演した。
角野隼斗
角野隼斗
出演を終えた角野は「嬉しいですね」と笑顔を見せ、「ジョージ・ガーシュウィンのConcerto in Fは1年半前に東京国際フォーラムで弾いたことがあって、それがこの曲を初めて弾いた時でした。その思い出もありましたので、今回、ここでこの曲が弾けたのが嬉しかったです」と演奏曲への思い入れを明かした。夜公演で演奏したルロイ・アンダーソンの「ピアノ協奏曲より第3番」については「アンダーソンもボストン・ポップスに曲を書いているんですけど、実はあまり演奏機会がないみたいなんです。この曲は最初、ピアノとスネアの会話から始まる可愛い曲で、全体を通してもすごく華やかなアメリカを思わせるので、このようなコンサートにぴったりかなと思って選びました」と選曲理由を語った。
他に演奏した『サブリナ』『E.T.』の楽曲については、「『サブリナ』は優しい曲なんですけど、トリッキーなハーモニーがあって、『さすが、ジョン・ウィリアムズだなぁ』と感じる曲です。不協和音をそう感じさせないんですよね。『E.T.』も『スター・ウォーズ』に通じる、未知なる世界に冒険するようなワクワク感が音楽からも感じられてすごいなと思いました。 ジョン・ウィリアムズが作った映画音楽の中だと、世代的に小さい頃から見ていたということもあって、『ハリー・ポッター』シリーズの曲が好きです(笑)」と語り、「ちょうど僕がアメリカに拠点を半年前に移したところで、アメリカで共演できましたが、ボストンはアメリカでの初めてのコンサートだったので本当に嬉しかったです。そして日本公演にもゲストとして呼んでいただけたこともすごく嬉しいです」と感謝。
>(NEXT)3日目のプログラムは「STAR WARS:The Story in Music」ストーリーテラーに津田健次郎が登場