石黒英雄、高柳明音、森迫永依、浜谷健司(ハマカーン)、加藤貴子 出演 タクフェス第11弾『晩餐』が開幕
タクフェス第11弾『晩餐』が2023年10月7日(土)に飯能市市民会館 大ホールにて開幕。本公演のオフィシャルレポート・舞台写真ならびにキャストコメントが到着した。
宅間孝行が作・演出を手掛ける『晩餐』は、宅間自身も最高傑作と自負し、タクフェス第1弾で2013年に初演をしたのち一度も再演をしておらず、 10周年を記念して満を持しての上演となった。
舞台は吉祥寺の井の頭公園に隣接したシェアハウス「イノヘッド」。小説家志望のシェフ高槻純二(石黒英雄)や純二の恋人である山科舞子(入山杏奈・高柳明音/Wキャスト※この日は高柳が出演)のほか、キャバクラ嬢の江田島安芸(中野恵那)、外国人のナタリー(菅原ブ リタニー)が住んでいる。管理人の常滑さん(浜谷健司)が「イノヘッド」の案内をしているのは、新たに入居する登別くん(大薮丘)だ。そして、安芸の部屋にはなぞの男三条弥彦(櫻井佑樹)が身を隠している。
そこに60年後の未来から、天才少女・中野たま(森迫永依)が発明したタイムマシンで、純二の息子・高槻耕太郎(宅間孝行)とその妻・氷見子(加藤貴子)がやってくる。彼らは、耕太郎を生んだあとすぐに亡くなった母に会うことが目的だった。
未来からやってきた耕太郎と氷見子、そしてたまは、自らの身元を伝えることは決して許されないため、「イノヘッド」の住人たちから宇宙人や旅芸人として疑われるものの、正体を隠すために悪戦苦闘する。そんな中、ナタリーの彼氏で東大生の大牟田くん(広田亮平)は彼らの正体に気付いてしまい、「イノヘッド」はさらに混乱の渦に巻き込まれていく。テンポの良い掛け合いに、観客からは笑い声が鳴り響いていた。
物語が進むにつれ、舞子が亡くなった理由が明らかになり、それぞれの葛藤と決断の連続に、笑いの場面とは一変し、会場が涙で包まれていった。時空を超えた家族は、どんな結末を選ぶのか。まさに、家族愛をテーマにしたハートフルコメディの決定版だ。最後には、ダンスタイムも開催!こぼれ落ちた涙もどこかへ。最後は笑顔で、ほっこりとした余韻に浸ることができる、これが”タクフェス”だ。
カーテンコールでは、主演の石黒英雄から「無事初日を迎えることができました。お越しいただき、ありがとうございます!最後まで一人も欠けることなく突っ走っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします!」と感極まりながらも力強くコメントした。
さらに、開幕日と同日の10月7日に誕生日を迎えた江田島安芸役の中野恵那の誕生日を祝った。中野は共演者により天然っぷりを暴露され、宅間から稽古場でも話題になったということわざクイズが出題された。石の上にも”60年”!、馬の耳に”30年”!、猿も”木登り大好き”!と珍回答を連発し、中野は「もっと賢くなります!」と23歳の抱負を掲げ、観客から爆笑と大拍手のプレゼントを贈られた。
タクフェス第11弾『晩餐』は、これより全国5都市(仙台・大阪・札幌・名古屋・東京)にて上演する。
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