新木宏典が3役を演じる、朗読劇『エダニク』の上演が決定 猪野広樹、伊藤裕一、上田堪大、なだぎ武が共演
朗読劇『エダニク』
2023年11月27日(月)~11月30日(木)座・高円寺2にて、朗読劇『エダニク』が上演されることが決定した。
この塀を越えたとたん生き物はモノになる…。
エダニク(枝肉)とは食肉解体加工の過程で、内臓等を取り除いた牛・豚を背骨から二つに切り分けた状態にしたもの。
人生をかけた三人の男たちの白熱する丁々発止のやりとりが今、始まる。
劇団俳優座、文学座、新国立劇場、PARCOプロデュース等への外部への作品提供も多数あり、代表を務める演劇ユニットiakuの新作『モモンバのくくり罠』の上演も控え、注目を浴びている劇作家、 横山拓也の初期の代表作『エダニク』。2009年に上演されて以来数々の再演を重ね、いまなお賞賛を浴び続けている。
“生きるとは何か”という普遍のテーマを、テンポ良く軽妙な会話で魅せる本作に個性あふれるキャスト陣が朗読劇として挑む。
出演は、ミュージカル『刀剣乱舞 にっかり青江 単騎出陣』や明治座創業150年記念公演『赤ひげ』に出演する等、演劇界で活躍をし続ける新木宏典。『PERSONA5 the Stage』シリーズなどで主演を務め、明治座創業150周年記念『赤ひげ』など話題の作品に多数出演している猪野広樹。ミュージカル『僕とナターシャと白いロバ』、『ヴィンチェンツォ』等数々の舞台や映像に出演中の実力派俳優、伊藤裕一。『HUNTER×HUNTER』THESTAGE、ミュージカル「ヴィンチェンツォ」等多くの話題作に出演の上田堪大。NHK朝ドラ『ブギウギ』や大河ドラマ『どうする家康』、ミュージカル『のだめカンタービレ』に出演中の変幻自在なお笑いタレントのなだぎ武。
本公演では、豪華なメンバーが日替わり出演。特に、伊藤裕一は、沢村役・伊舞役の2役を日替わりで務め、新木宏典は、沢村役・伊舞役・玄田役と全ての役を日替わりで務める。
演出は『テンダーシング-ロミオとジュリエットより-』や『これだけはわかってる』など海外戯曲の日本初演に定評のある荒井遼。昨年、横山拓也作『人の気も知らないで』を演出しており、横山作品に再び取り組む。
スタッフコメント
■作:横山拓也
昨年、拙作『人の気も知らないで』を丁寧に演出してくれた荒井遼さんと素敵な俳優陣による、朗読劇『エダニク』の上演が決まりました。作品中に出てくる「狂牛病」「BSE」という言葉は、今となっては耳にしなくなりましたが、労働、生命、差別の問題の描かれ方は非常に普遍的です。丁々発止の会話劇を楽しんでいただけばと思います。
■演出:荒井遼
昨年『人の気も知らないで』を演出させて頂きました。今回は朗読上演ですので、横山作品の真骨頂“会話の面白さ”を引き立て、堪能して頂きたいと思っています。それぞれが守るもののために生きていて、時に滑稽に、時に暴力的になる人間たちに共感しました。素敵なキャストの皆様と真摯に作り上げて行きます。キャストそれぞれの個性が発揮されて毎回、風合いの違う上演になると思いますのでご期待ください。お待ちしております。
出演者コメント
■新木宏典
この度、朗読劇『エダニク』に出演させて頂く運びとなりました。
全公演出演させて頂き、さらには公演によって役が変わり、全ての役をやらせて頂けるとのこと。
とても嬉しく、同時にプレッシャーを感じます。
日常会話劇として面白さを感じ、読んでいるとストレートプレイで想像してしまうこの作品を、朗読劇としてどのように作られるのか。
また、朗読劇だからこそ、全キャラクターを演じさせて頂けるチャンスをとても有り難く思っています。
精一杯務めさせて頂きます。
■猪野広樹
きっとこの朗読劇を観終えた皆様も「今日の晩御飯は何にしよう?」と考える。
命を食べて、命を繋ぐ。
それは至極当然で当たり前だからこそ感謝を込めて「頂きます」と一言添える。
そして食べ終えたら「ご馳走様でした」と。
この物語は命と社会の話。
こういった難しいテーマを演じる僕たちは、しっかりとこの問いに向き合わなければならないし、目を背けてはならない。
文明の発達によって直接的な動植物の命と距離が離れてしまい、さらにはSNSやネットワークが発達した事によって、直接的な人との距離も離れていこうとしている今だからこそ、もっとアナログ的な、直接的な「ありがとう」や感謝の大切さを伝えられるような作品にしたいです。
■伊藤裕一
お鍋の美味しい季節になりました。
あのスリリングで肉厚な脚本を、朗読でお届けする。
纏うものこそあれ、「会話」のみで勝負する。
お客様の想像力をお借りして、ぐつぐつと煮込まれ、溶けだした「会話」たちが、はたしてどんな味に仕上がるのか。
湯気の向こうに何が見えるのか? 楽しみでなりません。
舌の肥えた皆様に、自信を持ってお届けできるよう、稽古に励む所存です。
■上田堪大
伊舞役を演じさせていただきます、上田堪大です。
脚本を初めて読んだ時、お話はもちろん、どの役もすごく魅力的で、全て演じてみたい!
そう思いました。
それぞれの角度から感じられるものを、存分に堪能していただければ幸いです。
■なだぎ武
朗読劇はあまり触れてこなかったステージなので、どんな表現になるか自分でも楽しみです。 もしかしたら動かなくていいところで勝手に動いて暴れてるかもしれませんが、その時はみなさんでわたしを止めて下さい(笑)。
公演情報
会場:座・高円寺2
■出演者