尾上菊之助と尾上丑之助が駐日インド大使を表敬訪問 11月歌舞伎座、昼の部にて『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が上演
(左から)尾上菊之助、尾上丑之助、駐日インド大使シビ・ジョージ閣下
歌舞伎座新開場十周年『吉例顔見世大歌舞伎』が2023年11月2日(木)~25日(土)歌舞伎座にて行われる。その昼の部では、『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が上演される。
この度、インド大使館に、尾上菊之助と尾上丑之助がシビ・ジョージ 駐日インド大使を表敬訪問し、その模様が写真とともに届いたので紹介する。
平成29(2017)年に新作歌舞伎として上演され、古代インドの壮大な物語と歌舞伎との新たな融合が大きな話題となった伝説の舞台が、初演から6年の時を経て待望の再演。世界を席巻するインドエンターテインメントの源流、古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」をもとにした、神と人間が織りなす壮大な物語が歌舞伎座で再び幕を開ける。菊之助は、前回に引き続き主人公・迦楼奈(かるな)とシヴァ神、今回が初出演となる菊之助の長男丑之助は、我斗風鬼写(がとうきちゃ)、ガネーシャのそれぞれ二役を勤める。
『吉例顔見世大歌舞伎』昼の部『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』特別チラシ
11月2日の初日開幕を控えた菊之助と丑之助は、今回の公演報告のため、東京 千代田区にあるインド大使館を訪問。先日行われた取材会で、初演時にインド大使館を表敬訪問したことや、昨年日印国交樹立70周年を迎えたことに触れながら、「今回も是非、インド大使館に伺いたいと思っております」と語っていた菊之助。6年ぶりの再演となる本作についての報告と、演じる役柄について説明した。大使からは、菊之助が演じるシヴァ神について、「シヴァはインドからきていて、日本では大黒天であることからも、日印のつながりを感じます」と共感を表した。
菊之助から、「日本とインドの文化が密接に交流して両国の友好を深める一助として、『マハーバーラタ戦記』を勤めさせていただければと思っております」と力強く語った。それに対し、「公演を楽しみにしております」との大使の言葉には、菊之助も自然と笑顔になった。