尾上菊之助と尾上丑之助が駐日インド大使を表敬訪問 11月歌舞伎座、昼の部にて『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が上演

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2023.10.28
(左から)尾上菊之助、尾上丑之助、駐日インド大使シビ・ジョージ閣下

(左から)尾上菊之助、尾上丑之助、駐日インド大使シビ・ジョージ閣下

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歌舞伎座新開場十周年『吉例顔見世大歌舞伎』が2023年11月2日(木)~25日(土)歌舞伎座にて行われる。その昼の部では、『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が上演される。

この度、インド大使館に、尾上菊之助と尾上丑之助がシビ・ジョージ 駐日インド大使を表敬訪問し、その模様が写真とともに届いたので紹介する。

平成29(2017)年に新作歌舞伎として上演され、古代インドの壮大な物語と歌舞伎との新たな融合が大きな話題となった伝説の舞台が、初演から6年の時を経て待望の再演。世界を席巻するインドエンターテインメントの源流、古代インドの神話的叙事詩「マハーバーラタ」をもとにした、神と人間が織りなす壮大な物語が歌舞伎座で再び幕を開ける。菊之助は、前回に引き続き主人公・迦楼奈(かるな)とシヴァ神、今回が初出演となる菊之助の長男丑之助は、我斗風鬼写(がとうきちゃ)、ガネーシャのそれぞれ二役を勤める。

『吉例顔見世大歌舞伎』昼の部『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』特別チラシ

『吉例顔見世大歌舞伎』昼の部『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』特別チラシ

11月2日の初日開幕を控えた菊之助と丑之助は、今回の公演報告のため、東京 千代田区にあるインド大使館を訪問。先日行われた取材会で、初演時にインド大使館を表敬訪問したことや、昨年日印国交樹立70周年を迎えたことに触れながら、「今回も是非、インド大使館に伺いたいと思っております」と語っていた菊之助。6年ぶりの再演となる本作についての報告と、演じる役柄について説明した。大使からは、菊之助が演じるシヴァ神について、「シヴァはインドからきていて、日本では大黒天であることからも、日印のつながりを感じます」と共感を表した。

菊之助から、「日本とインドの文化が密接に交流して両国の友好を深める一助として、『マハーバーラタ戦記』を勤めさせていただければと思っております」と力強く語った。それに対し、「公演を楽しみにしております」との大使の言葉には、菊之助も自然と笑顔になった。

公演情報

歌舞伎座新開場十周年
『吉例顔見世大歌舞伎』
日程:2023年11月2日(木)~25日(土) 【休演】10日(金)、20日(月)
会場:歌舞伎座
 
昼の部 午前11時~
 
青木 豪 脚本
宮城 聰 演出
極付印度伝
マハーバーラタ戦記(まはーばーらたせんき)
序幕 神々の場所より
大詰 戦場まで
 
現代の映画、演劇を席巻する
インドエンターテインメントの源流が
歌舞伎座に帰ってくる!
 
迦楼奈(かるな)/シヴァ神(しん):尾上菊之助
太陽神(たいようしん):坂東彌十郎 
仙人久理修那(せんにんくりしゅな):中村錦之助
帝釈天(たいしゃくてん):坂東彦三郎
百合守良王子(ゆりしゅらおうじ):坂東亀蔵
風韋摩王子(びーまおうじ):中村萬太郎
汲手姫(くんてぃひめ):中村米吉
阿龍樹雷王子(あるじゅらおうじ)/梵天(ぼんてん):中村隼人
納倉王子(なくらおうじ):中村鷹之資
我斗風鬼写(がとうきちゃ)/ガネーシャ:尾上丑之助
鶴妖朶王女(づるようだおうじょ)/ラクシュミー:中村芝のぶ
沙羽出葉王子(さはでばおうじ):上村吉太朗
森鬼獏(しきんば):尾上菊市郎
森鬼飛(しきんび):上村吉弥
道不奢早無王子(どうふしゃさなおうじ):市川猿弥
亜照楽多(あでぃらた):河原崎権十郎
羅陀(らーだー):市村萬次郎
多聞天(たもんてん):市川團蔵
大黒天(だいこくてん):坂東楽善
 
夜の部 午後4時30分~
 
一、秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)
両国橋の場
松浦邸の場
同  玄関先の場
 
松浦鎮信:片岡仁左衛門
大高源吾:尾上松緑
近習鵜飼左司馬:市川猿弥
同 江川文太夫:中村隼人
同 渕部市右衛門:中村鷹之資
同 里見幾之丞:中村吉之丞
同 早瀬近吾:市村橘太郎
門番平内:片岡松之助
お縫:中村米吉
宝井其角:中村歌六
 
二、鎌倉三代記(かまくらさんだいき)
絹川村閑居の場
 
三浦之助義村:中村時蔵
時姫:梅枝梅枝
おくる:市川高麗蔵
阿波の局:中村歌女之丞
讃岐の局:中村梅花
富田六郎:中村松江
母長門:中村東蔵
佐々木高綱:中村芝翫
 
 
三、顔見世季花姿繪(かおみせづきはなのすがたえ)
春調娘七種
三社祭
教草吉原雀
 
〈春調娘七種〉
 
曽我五郎:中村種之助
静御前:尾上左近
曽我十郎:市川染五郎
 
〈三社祭〉
 
悪玉:坂東巳之助
善玉:尾上右近
 
〈教草吉原雀〉
 
鳥売りの男実は雀の精:中村又五郎
鳥刺し実は鷹狩の侍:中村歌昇
鳥売りの女実は雀の精:片岡孝太郎
 
 
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