向井理「遂に三年越しの幕が上がりました」~M&Oplaysプロデュース『リムジン』が開幕 初日開幕コメント&舞台写真も公開
M&Oplaysプロデュース『リムジン』舞台写真 撮影:宮川舞子
2023年11月3日(金)本多劇場にて、M&Oplaysプロデュース『リムジン』が開幕し、初日開幕コメント&舞台写真が公開された。
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
本作は、主人公の男が自己保身のためについたひとつの嘘が、次の嘘を呼び、逃げ場のないところまで追い詰められていく恐怖を、ブラックな笑いを交えて描くサスペンスとして、企画された倉持裕の新作公演。
20年コロナ禍で稽古前に全公演の中止が発表されたが、今回、キャストを変更することなく、満を持しての上演となる。
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
主演には、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』や、ドラマ『警部補ダイマジン』(テレビ朝日)、現在放送中のドラマ『パリピ孔明』など話題の作品に次々と出演、倉持とは初顔合わせの向井理。ヒロイン役には、22年に短編映画『おとこのことを』で初監督に挑戦、ドラマ『ブラッシュアップライフ』や2023年後期連続テレビ小説『ブギウギ』などに出演、舞台出演は8年振りとなる水川あさみ。
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
共演には舞台『Q:A Night at the Kabuki』、ドラマ『警視庁アウトサイダー』などに出演、松尾スズキ、串田和美、野田秀樹など数々の演出家の公演に多数出演する名優 小松和重、舞台『おかしな二人』に出演するなど俳優活動の他、エッセイの連載や書籍を出版するなど多彩な才能を発揮する青木さやか、舞台『三十郎大活劇』や『暮らしなずむばかりで』、ドラマ『東京の雪男』、映画『おとななじみ』などに出演する個性派俳優 宍戸美和公、 舞台『綿子はもつれる』やドラマ『かしましめし』(テレビ東京)、大河ドラマ『どうする家康』(NHK)など話題作に次々出演する田村健太郎、舞台『千と千尋の神隠し』、配信ドラマ『サンクチュアリ-聖域-』などに出演、『新プロジェクトX 挑戦者たち』(来春予定)ナレーター、そして映画監督と多彩な顔を持つ田口トモロヲと、魅力的なキャスト陣が誰一人欠けることなく集結した。
撮影:宮川舞子
人気と実力を兼ね備えた俳優達が緊迫感溢れる人間ドラマに挑む。
なお、本公演は11月26日(日)まで本多劇場にて上演後、富山、愛知、熊本、福岡、広島、大阪と全国へ巡演する。
撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
田舎町で小さな工場を営む康人(向井理)は、町の実力者・衣川(田口トモロヲ)から後継者に選ばれる。ところが、その喜びもつかの間、康人は誤って衣川に怪我を負わせた上にごまかしてしまう。そうして濡れ衣を着せられたのは康人の友人・坂(小松和重)。
「全部正直に話そう」と、妻・彩花(水川あさみ)に説得されて、ようやく覚悟を決めた康人だが、いざ衣川を前にすると、夫婦ともども再び迷い出し……。
小さなコミュニティーの中で起こるささいな事件。そのさざ波のような波紋が静かに拡がっていき、康人は、これまでの選択すべてに疑念を抱き始める。
キャスト・スタッフコメント
■作・演出:倉持裕
近年の僕の作品の中では、かなりシンプルでオーソドックスな芝居になりました。
普段なら技巧を凝らすことに注ぐエネルギーを温存した分、人物像や心理をじっくり描くことが出来ました。
そういう創作態度になったのは、コロナ禍の3年間に、少し立ち止まって演劇のことを考えたからじゃないかと思います。そして、だからこそ、この芝居を3年前ではなくて、今上演することが出来て良かったと思っています。
■向井理
遂に三年越しの幕が上がりました。当時楽しみにして下さっていた方々にようやくお届けできる喜びを感じています。
どこにでもあるような人間の生活の中で、何かが生まれ、失われていく。
その説明のできない空気感を、劇場で体感していただければ幸いです。
旅は始まったばかり。無事に終着点まで辿り着けるよう、楽しみながら頑張ります。
■水川あさみ
充実した稽古でした。
日々稽古を重ねて段々と役の神経が繋がっていく感覚は、何事にも代え難いものです。
倉持さんの描く世界観をキャストとカンパニーの皆さんと共有し、私自身体現出来るように頑張ります。