ロックンロールの始まりは、いつだって神戸からーーギターウルフ、THE NEATBEATS、ザ50回転ズ、ガガガSPら出演『ロックンロールサーカス2024』レポート

レポート
音楽
2024.1.29
『ロックンロールサーカス 2024』

『ロックンロールサーカス 2024』

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『ロックンロールサーカス2024』2024.1.6(SAT)神戸・三宮周辺

1月6日(土)、神戸にあるライブハウス・神戸VARIT.を中心としたサーキット型ライブイベント『ロックンロールサーカス2024』が開催された。本イベントは2019年にスタートし、今年で6回目。関西を中心に全国から屈強なロックンロールバンドばかりが集まり、年明けの”ライブ初め”を大いに盛り上げてきた名物イベントだ。今年もSPICE編集部では同イベントのライブレポートを敢行することに。

と、その前に。2024年版の最新レポートに入る前に、まずは昨年の出演者、そしてイベントの模様について一読いただきたい(https://spice.eplus.jp/articles/313385)。見ての通り、”クセ強”なバンドやアーティストが22組も集まっていたが、今年はさらにイベントの規模が拡大。ステージ数が5か所に増えたことで、出演者の数はなんと42組。ほぼ倍! 2024年版のタイムテーブルを見てもらえば一目瞭然なのだが、今年も”クセ強”なバンドが勢ぞろいとなった。本記事はWEB記事、せっかくなので出演者の名前を検索してくれる人のために今年も出演者を一覧で記したい。

イヌガヨ、THE HOLEDENS、THE NUGGETS、メメタァ、the Tiger、JOHNNY PANDORA、キノコホテル、T字路s、ギターウルフ、UNCLE JOHN、寝たふりナッパーズ、Kensuke Sudo、テトラポット、超右腕、伊香桃子・高見浩之、50/50’s、THE ジャキーンズ、オータムス、ザ・サイクロンズ、堀口知江、騒音寺、KING BROTHERS、THE TOMBOYS、すばらしか、THE PERRY、オルトセントリズム、ムステインズ、Little Pink Summer、(The)SEGARE KIDS、THE BLACK DOLPHINS、YAPOOL、まなつ、Muddy Jackets、ザ 50回転ズ、THE 雷楽、ガガガSP、忘れてモーテルズ、The howlin’ dogs、STANCE PUNKS、KiNGONS、THE NEATBEATS。前説には佐川ピン芸人、DJタイムにはHiroyuki-Jettも参加。レジェンドから注目の若手まで、見てのとおりロックンロールの強者ばかりなのだが、今年は例年とは少し違い、ガガガSPやSTANCE PUNKSといったパンク勢から、ロックンロールのルーツを鳴らすブルーグラスバンドまで。主催者であるVARIT.の店長・南出氏いわく「ロックンロールを軸にしつつ、”ロックンロールど真ん中の少し外側”だけどロック魂を感じる」アーティストが顔をそろえた。なお、出演者の紹介については、ぜひ南出氏渾身の愛溢れる紹介文を読んでほしい。(https://sites.google.com/armtechpublishers.com/rockandrollcircus/home

イベント当日、42組もの出演者を記者ひとりでレポートするのはさすがに無茶がある…。ということで、編集部からは数組のアーティストがピックアップされ、南出氏からは「観たいアーティストを観てもらえたら!」という連絡が入った。しかし「〇〇は新たに注目していきたく、△△は次に来るんじゃないか?な勢いがあって。◇◇は超異色だけどオススメで……。全部観てほしくなっちゃいます!」というメッセージが。そりゃそうだ。ライブハウスが正月早々に”ロックンロール”を掲げて打ち出す一大イベント。全出演者をオススメしたいに決まっている。ということでワガママに美味しいとこ取りしつつ、観られる限りのステージを観ていこうじゃないか!と決め、いざ『ロックンロールサーカス2024』へ!

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

昨年同様、VARIT.のステージからレポートをはじめようと会場に足を運ぶと、会場のデコレーションにさっそく心踊らされた。ライブハウスの入口はドレープたっぷりのベルベットカーテンに赤いじゅうたん、天井には手作りのガーランドが飾られ、ステージにはバックドロップも設置されている。昨年よりもぐっと”サーカス感”が増しているし、各ステージが始まる前には『ロックンロールサーカス』のオリジナルジングルも今年から新たに導入。デコレーションは全会場に散りばめられていて、いたるところにサーカス感満載のワクワクドキドキが詰まっていた。

撮影=ハヤシマコ

撮影=ハヤシマコ

イヌガヨ 撮影=ハヤシマコ

イヌガヨ 撮影=ハヤシマコ

そこへトップバッターでやってきたのは、イヌガヨ。1曲目は祝宴の開幕にふさわしい「ロックンロール」! <ロックンロール、イェー!!>って大声で歌って騒げば開放感たっぷりで、もう誰もがオートマチックに全力前進。「SALVATION」でかき鳴らすギターは耳に心地よく響き、ド正面からぶつかるビートに気持ちが揺さぶられ、良いスタートダッシュを決めることができた。

ザ50回転ズ 撮影=おはな

ザ50回転ズ 撮影=おはな

チキンジョージでは今年で結成20周年を迎えるザ50回転ズが真っ昼間から続々と集まったロックンロール優等生たちに「最高の1年にしようぜ!」と、「夢見るタイムトラベラー」などパーティ感満載のご機嫌な楽曲陣で観客を躍らせていた。ストイックでストレンジ、聴くほどに無我夢中になる彼らのステージ。「幸せな街ですね!」と、バンドとしても恒例となった年明けイベントに愛あるコメントを送りつつ、「全部観ないと帰れないシステムなんで」と、観客へ飴と鞭たっぷりなステージで魅せる。

まなつ 撮影=Seina Fujimura

まなつ 撮影=Seina Fujimura

今年の会場は5か所。VARIT.、チキンジョージ、Starting Overは昨年と同じだが、今年から新たにTHE CASTLE、BLUE PORTの2カ所が加わった。BLUE PORTは三宮駅から徒歩3分、フラワーロードの西側にある駅チカライブハウスで、スタンディングで200名ほどと、やや小ぶりな会場。そこではYAPOOL、まなつといった注目株がはちゃめちゃにカッコイイ音を鳴らしまくっていた。特にYAPOOLはガレージ+パンクだけどとにかくキャッチーだし、ド派手なパフォーマンスに目が離せなかった。「レイトショー」で鳴らすギターリフに一瞬で心惹かれたと思ったら、観客もみな気持ちは同じでフロア前方にぎゅっと人が詰めかけていく。東京発2021年結成のバンドが神戸の街で”やったるねん!”な根性をひしひしと感じられるのもいい。

YAPOOL 撮影=Seina Fujimura

YAPOOL 撮影=Seina Fujimura

THE CASTLEは神戸の繁華街・東門街からほど近い、雑居ビルの3階にある隠れ家的なダイニングバーだ。普段は本格的なカクテルとシーシャなんかが楽しめるオシャレなお店らしい。そんなお店のフロアをステージにし、ライブを展開したのは騒音寺やKING BROTHERS、THE TOMBOYSといった『ロックンロールサーカス』おなじみのアーティストたち。もう一度書くが、会場はライブハウスではなくダイニングだ。会場の規模もそこまで大きくはなく、本格的なステージもない。そこでどんなパフォーマンスが展開されるのか。先に名前を上げたアーティストのライブは早い時間から入場規制がかかり、フロア内も終始熱狂に包まれていた。

THE TOMBOYS 撮影=ハヤシマコ

THE TOMBOYS 撮影=ハヤシマコ

騒音寺 撮影=ハヤシマコ

騒音寺 撮影=ハヤシマコ

騒音寺は「ニグロの血」など武骨で心震える、ブルージーなロックンロールでフロアを大いに揺さぶっていく。「日本一のサーキットイベントになったんじゃない?」、NABE(Vo)がうれしそうに語っていたが、年明け早々に全国からロックンロールバンドが集まり、関西だけでなく遠方からも観客が数多く駆けつけているサーキット型イベントは他に聞いたことがない。しかも騒音寺は今年で建立(結成)30周年と超ベテラン。若手からベテランまでこれだけのロックンロールバンドが顔をそろえるのも『ロックンロールサーカス』だからこそ。

KING BROTHERS 撮影=ハヤシマコ

KING BROTHERS 撮影=ハヤシマコ

とは言っても、KING BROTHERSのライブではオシャレなバーが混沌というか、百鬼夜行な空間にまっしぐら!「ロックの準備はいいですか!」の掛け声で、「魂を売り飛ばせ!!」などアグレッシブなサウンドを打ち鳴らしていく。昨年12月からドラムのゾニーが活動休憩となり、サポートメンバーを入れての活動を続けている彼ら。少しのクラックも感じさせないよう、ケイゾウとマーヤが歌い叫び、ギターをかき鳴らす。もちろん、マーヤは今年も観客の上を回りまくり、”西宮”コールが神戸の街に響き渡る。

KING BROTHERS 撮影=ハヤシマコ

KING BROTHERS 撮影=ハヤシマコ

5会場のうち、最もキャパ数がコンパクトなStarting Over。こちらも雑居ビルのなかにあるライブバーだが、コンパクトながらしっかりとしたサウンドを間近に感じられることもあって、終日多くの観客が駆けつけていた。なかでも、京都発の4人組・テトラポットはセンターマイク1本でギターにベース、マンドリンやバンジョーで「青いさかな」など、ロックンロールの根っこを感じるブルーグラスサウンド×日本語を鳴らし、新しくも懐かしい音楽を披露。登場時にはお正月の定番「春の海」をバンジョーで弾いてみたり、笑いのセンスも最高だった。ほかにも、ここ最近ライブを観るたびに「やっぱイイなぁ」と長い余韻を感じさせてくれるのが50/50’sだ。オーセンティックで切れ味抜群、ギターだけじゃなくドラムも唸る彼らのライブはやっぱりこの日も抜群にカッコよかった。

テトラポット 撮影=原田昴

テトラポット 撮影=原田昴

50/50's 撮影=原田昴

50/50's 撮影=原田昴

次から次に休みなくステージが展開される『ロックンロールサーカス』。サーキット型イベントは好きなだけライブハウスを巡ることができるけれど、やっぱり体力には限界がある。昼一番からグルグルと会場を巡るとやっぱりお腹も空いてしまう。そんな腹ペコタイムにありがたかったのがVARIT.、チキンジョージ、BLUE PORTでのフード出店だ。しかも神戸の街で人気のカレー店の出張営業。

神戸カレー食堂 ラージクマール 撮影=おはな

神戸カレー食堂 ラージクマール 撮影=おはな

だらくれ 撮影=ハヤシマコ

だらくれ 撮影=ハヤシマコ

VARIT.では「神戸カレー食堂 ラージクマール」が出店していたので、ライブを観ながらカレーを食べるなんていう贅沢も堪能できた。ほかにも、VARIT.向かいにあるホテル「ザ ロイヤルパークキャンバス 神戸三宮」では「街中ロックンロールDJラウンジ」なるDJブースも登場。ラウンジフロア内で休憩しつつもロックンロールに浸れる、これまた贅沢な休憩時間も過ごせると至れり尽くせりだ。

忘れてモーテルズ 撮影=吉田衣花

忘れてモーテルズ 撮影=吉田衣花

6回目の開催を迎える『ロックンロールサーカス』には毎年出演する常連バンドも多い。チキンジョージに登場した忘れてモーテルズ、KiNGONSはもはや顔なじみ。2組とも関東出身バンドだけど、一年を通してVARIT.でのステージ数も多く、もはや神戸出身と謳ってもいいほど。忘れてモーテルズは「アイラブユーだ!馬鹿野郎! 今年もロックしよ……」と言い切る前にドカンとドでかい音を鳴らし、「嗚呼、ミュータント」などど真ん中のロックンロールサウンドで魅せる。昨年はツアーバンドとして良い歌を歌い、良いライブをすると宣言した彼ら。その成果をしっかりと音で感じさせ、説得力と迫力増し増しのステージを展開していく。

KiNGONS 撮影=ハヤシマコ

KiNGONS 撮影=ハヤシマコ

KiNGONSは『ロックンロールサーカス』全6回に出演している常連中の常連バンドで、この日も直球勝負一本!な思いきりのいいステージで楽しませてくれた。「POP OF THE WORLD」から始まったステージがもうタイトルのまんま! 誰もがはちゃめちゃになって飛び跳ね、踊り、4人が打ち出す音に塗れていく。「2024年、大好きなところに入り浸ろう!」の言葉に誰もが頷き、今この瞬間にライブハウスにいることが何より幸せでならない。2022年から毎年アルバムをリリースし、ツアーを重ねている彼ら。2024年のさらなる加速に期待が高まる。

ちなみに、忘れてモーテルズ、KiNGONSは翌日に開催された『ロックンロールサーカス』後夜祭や翌々日には大阪でもツーマンライブを展開するなど、関西入り浸りの日々を送っていた。しかも両者ともに2月にはVARIT.でワンマンライブも決まっている。……神戸代表を名乗る日も近いのではないだろうか。

the Tiger 撮影=おはな

the Tiger 撮影=おはな

昨年に続き2度目の出演となったのはthe Tiger、JOHNNY PANDORA。2組は昨年のStarting Overからステージの規模をさらに大きくし、VARIT.に登場だ。どちらのバンドもフロアに余裕ができたからか、踊る観客の多いこと多いこと。VARIT.はライブハウスには珍しい2階建てということもあって、2階でゆったり観る人、1階でとにかく踊る人と、思い思いにライブを楽しめるのもいい。2階でのんびり観ていた人がご機嫌な音楽に誘われ、堪らず1階へ駆け込んでいく姿を見かけ、思わずニヤリとしてしまった。

JOHNNY PANDORA 撮影=おはな

JOHNNY PANDORA 撮影=おはな

もちろん『ロックンロールサーカス』は常連バンドばかりではなく、今年は初出演のアーティストもとにかく多かった。神戸での初ステージが『ロックンロールサーカス』となった、大分発のTHE HOLDENS、エンタメパワー炸裂のTHE NUGGETSなど誰もかれも個性に溢れまくり。

THE HOLDENS 撮影=ハヤシマコ

THE HOLDENS 撮影=ハヤシマコ

THE NUGGETS 撮影=ハヤシマコ

THE NUGGETS 撮影=ハヤシマコ


STANCE PUNKS 撮影=吉田衣花

STANCE PUNKS 撮影=吉田衣花

キノコホテル、STANCE PUNKS、T字路sの出演には驚いた人も多いだろう。プログレやパンク、ブルースなど、ロックンロールを軸に多彩なバンドが顔をそろえていて、どのステージも飽きがくることなんて微塵もない。中でもT字路sは「蛙と豆鉄砲」から心にビリビリとくるブルースサウンドを鳴らし、伊東妙子が声を震わせるたびにフロアからは大きな歓声が沸き起こっていた。しかもこの日は神戸でのステージということで、彼女たちのライブではおなじみ、神戸出身のトランぺッター・黄啓傑がゲストに。「スローバラード/RCサクセション」のカバーでは魂震える歌声と表現力で観客を圧倒。30分のステージはあまりにも濃厚であっという間に時が過ぎていく。

T字路s 撮影=おはな

T字路s 撮影=おはな


キノコホテル 撮影=おはな

キノコホテル 撮影=おはな


ガガガSP 撮影=おはな

ガガガSP 撮影=おはな

初出演バンドのなかでも、満を持しての登場となったのが神戸を代表する青春パンクバンド・ガガガSPだ。「27年経っても昔の曲歌って、昔の彼女ひきずって。もう青春パンクちゃう!ストーカーパンクや!」と豪快に叫んだ「線香花火」。いくら擦り倒しても名曲は名曲! スパイキーヘアーやモッズのお兄ちゃん、ロカビリーファッションのお姉ちゃん、バンドTシャツを着たチビっこだって誰もが歌えちゃう。「おもくそパンクロックやろかー!」と、昨年12月に発表したばかりの新曲「ガガガ音頭」では誰もが愉快痛快に踊り明かす。コザック前田は初出演に不安があったと語っていたが、観客の表情を見ればその不安はキレイに払拭されたはず。

ガガガSP 撮影=おはな

ガガガSP 撮影=おはな

ステージ中盤には、コザック前田が「大変なこともあるけど、ここにおるってことは元気でおる証拠。どうにもならないことが多い世の中やけど、心の持ちようで何とかしていこう」と言葉を交わし、「イメージの唄」を披露。身近な人、大切な人、想い人へ言葉を綴った「手紙」のようなこの曲。ガガガSPに限らず、今回のイベントに出演した多くのアーティストが想いを込めたメッセージを伝えていた。それは1月1日に起きた「令和6年能登半島地震」への復興支援に向けた想いだ。

「(音楽にはバンドには)ダウンな気持ちを持ち上げる資格がある!/騒音寺」

「(今を)思いきり楽しんで! このエネルギーを送るぜ!/KING BROTHERS」

「どこにいても道はある!/T字路s」

T字路s 撮影=おはな

T字路s 撮影=おはな

THE NUGGETS 撮影=ハヤシマコ

THE NUGGETS 撮影=ハヤシマコ

並べた言葉はほんの一部。きっとアーティストはもちろん、観客も震災の報せを見聞きして、晴れ晴れとした気持ちでこの日を迎えたわけではないだろう。でも、暗い気持ちでいるのも何だか違う。「板の上で一生懸命歌うだけ。一生懸命楽しむことが大切。いつだって主役はあんただ!暗闇だって踊ろうぜ/THE NUGGETS」、この言葉に救われた人も多いはず。今回のイベントでは「令和6年能登半島地震」への復興支援に向けた募金活動を行っていた。各会場には募金箱が設置され、たくさんの出演者が復興支援に向けての想いを語り、募金活動への協力を仰いでいた。もちろん、その活動もロックンロールスタイルで。KING BROTHERSのマーヤは募金箱を担ぎながらダイブするし、忘れてモーテルズはお酒をメンバーにおごる代わりに募金を、と呼びかけたり。終始楽しく明るい募金活動が繰り広げられていたのも良かった。

KING BROTHERS 撮影=ハヤシマコ

KING BROTHERS 撮影=ハヤシマコ

THE NEATBEATS 撮影=ハヤシマコ

THE NEATBEATS 撮影=ハヤシマコ

イベントはいよいよ終盤へ。チキンジョージでは『ロックンロールサーカス』の顔、THE NEATBEATSが登場。開演前に会場に到着するも、すでにMr.PANのMCでフロアは大盛り上がり。乗り遅れたか~と惜しんでいるところに鳴らすのは「YAH! YAH! YAH!」。<待ちに待ってたロックコンサート>と、この言葉を聞くだけで気分は一瞬で最高潮に。「イイ年にしようぜ! 来年もよろし…」とお馴染みの〆の挨拶が出かけるもぐっとこらえて次の曲にいくかと思いきや、やっぱりこの日もMCがとにかく長い! 後輩バンドをいじるわ、出囃子を提供した芸人へのツッコミが飛び出るわ……。ライブの満足度が高ければ高いほどMCも絶好調になっていく。もはやライブというか漫才興行。口角がずっと上がりっぱなしで、疲れもぶっ飛んでしまう。

THE NEATBEATS 撮影=ハヤシマコ

THE NEATBEATS 撮影=ハヤシマコ

『ロックンロールサーカス2024』、今年の大トリはロックンロールレジェンド・ギターウルフがついに登場! いつもみたく缶ビールを煽ってライブが始まるかと思いきや、まさかのセイジによる書初めから! もちろんおしとやかに書くわけもなく、「2024年 燃えろ!! ドラゴン達」と豪快に書かれた巨大な紙をギターで突き破り、そのままライブスタート!

ギターウルフ 撮影=おはな

ギターウルフ 撮影=おはな

ギターウルフ 撮影=おはな

ギターウルフ 撮影=おはな

「環七フィーバー」「Jet Generation」など、全身が身震いし、耳をつんざく爆音が鳴り響いていく。ただただ圧倒的な熱量。ロックンロールの年初め、正しい作法はコレ!!そう確信が持てるほど、はちゃめちゃだけどとにかく楽しい♪ ライブ中盤には『ロックンロールサーカス』の功労者を称えんと、南出氏を呼び込むセイジ。彼らのライブの定番、観客にギターを弾かせるのはもちろん南出氏に。元はバンドマンということもあってか、ギターを弾く姿も様になってる…と思ったところで、これまた恒例の客席への強制ダイブ!! ガッツポーズしながら観客の上を転がる南出氏、その破顔の表情に思わずフロアからは拍手が沸き起こる。ライブはその後も「これがロックンロール!」を何度も何度も叫び、「Fujiyama Attack」、「オールナイトでぶっとばせ!!」など、アンコールまでフルスピードで駆け抜け、イベントの終幕を豪快に飾ってくれた。

ギターウルフ 撮影=おはな

ギターウルフ 撮影=おはな

ギターウルフ 撮影=おはな

ギターウルフ 撮影=おはな

ギターウルフ 撮影=おはな

ギターウルフ 撮影=おはな

今年も『ロックンロールサーカス』が終わるやいなや、出演アーティストはみな全国のライブハウスへ向けて駆けていった。南出氏やイベント実行委員会もSNSなどで数えきれないほどのライブ情報を発信。また、イベントの感想を募るだけでなく、改善点なども求め、すでに来年の『ロックンロールサーカス』に向けて動き出しているという。『ロックンロールサーカス』は終わらない。今日も続いていく。今日が明日へ、来月へ。きっと『ロックンロールサーカス 2025』はもっと素晴らしいイベントになるに違いない。また来年、あの場所でロックンロールまみれの”ライブ初め”を体験したい。

取材・文=黒田奈保子 写真=『ロックンロールサーカス2024』提供(ハヤシマコ、おはな、Seina Fujimura、吉田衣花、原田昴)

>次のページでは、掲載しきれなかったライブ写真を多数公開!

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