劇団鹿殺し活動15周年記念公演!「キルミーアゲイン」 公演中!
2016.1.14
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劇団鹿殺し「キルミーアゲイン」 撮影:和田咲子
菜月チョビ、丸尾丸一郎らが所属する劇団鹿殺しの活動15周年記念公演『キルミーアゲイン』が、1月9日(土)から本多劇場にて上演中だ。
主人公・薮内は、セミプロの劇作家。東京で活動をしてきたが、田舎の村に帰ってきた。村には小さな劇団「たにし座」がある。薮内も学生時代に忍び込んで使っていた思い入れのある場所。今回はその「たにし座」で公演する台本を書くことになった。というのも、この村はダム開発のあおりを受けて水の底に沈むことになっており、村人たちは演劇の力で反対運動をしようとしていたのだ。
「キルミーアゲイン」 撮影:和田咲子
「キルミーアゲイン」 撮影:和田咲子
村に伝わる「人魚伝説」をモチーフにした芝居を上演しようとした薮内たちだったが、劇が完成に近づくにつれ、15年前の悲しい事件が明らかになっていく。村人たちが抱えていた15年間の思いとはいったい…。
「キルミーアゲイン」 撮影:和田咲子
「キルミーアゲイン」 撮影:和田咲子
「キルミーアゲイン」 撮影:和田咲子
劇団鹿殺しならでは、ブラスバンドを用いた音楽は今回も要所要所で心を楽しく震わせる。そして、大東駿介が演じる薮内が抱える心の闇。薮内だけではない、村の人間ひとりひとりが抱える闇の存在が徐々に明るみに出てくると、いつしか胸をわしづかみされるような苦しさ、苦さにさいなまれる。
「キルミーアゲイン」 撮影:和田咲子
タイトルにもなっている「キルミーアゲイン」。この言葉がもつ意味とは何なのか。ぜひ劇場で最後まで観ていただきたい。
公演情報