バランシンから世界初演の新制作まで、ダンスの潮流を体感する スターダンサーズ・バレエ団公演『Dance Speaks 2024』開催
ワルプルギスの夜
ジョージ・バランシン振付『ワルプルギスの夜』(c)Hasegawa Photo Pro.
ジョージ・バランシン
振付:ジョージ・バランシン
音楽:シャルル・グノー 振付指導:ベン・ヒューズ
ニューヨーク・シティ・バレエ創設者かつアメリカンバレエの⽣みの親である巨匠振付家ジョージ・バランシンの演目。
「ワルプルギスの夜」はオペラ「ファウスト」の最終幕の冒頭で披露されるバレエシーン。死者の魂が解き放たれてさまようと言われる伝統的な祝祭をファウストに見せるという場面。バレエは「ワルプルギスの夜」自体を描いたものではないが、陽気なお祭り騒ぎの雰囲気をベースにしている。
グラデーションを織りなす女性ダンサー24名による圧巻のフィナーレは必見。
Malasangre
カィェターノ・ソト振付『マラサングレ』(c)Hasegawa Photo Pro.
カィェターノ・ソト(c)HansGerritsen
振付:カィェターノ・ソト
音楽:ラ・ルーペ 振付指導:新井美紀子
ラ・ルーペという名で知られるキューバの歌手、グアダルーぺ・ビクトリア・ヨリ・レイモンド(1939〜1992)へのオマージュ作品として、世界注目の振付家カィェターノ・ソトが振り付けた「Malasangre」。
アーネスト・ヘミングウェ イ、ジャン・ポール・サルトル、マーロン・ブランドに愛されたこのラテンの女王は、エキセントリックで挑発的、強烈な個性の持ち主であった。フィデル・カストロ政権から逃れ、アメリカに移住したラ・ルーペは、レコード会社との契約が解除されるまで成功を収めたが、晩年はニューヨークでの貧しい一人暮らしであった。タイトルの「マラサングレ」はスペイン語で“悪い血”を意味し、ラテン音楽の軽快なリズムに乗せながら、偏見や先入観というネガティブな感情がもたらす影響力に焦点を当てている。
2022年3月に神戸に拠点を置く貞松・浜田バレエ団とスターダンサーズ ・バレエ団との共同制作により日本初演し話題となった本作を、初演時より曲数を増やして拡大上演する。
Traum-夢の中の夢-
新作『Traum-夢の中の夢-』リハーサル写真
森優貴(c)田中みずき
振付:森優貴
音楽:フィリップ・グラス他 衣裳:鷲尾華子 振付助手:林田海里
19世紀半ば、アメリカ文学の黄金時代を担った作家の一人、エドガー・アラン・ポー。推理小説、恐怖小説、詩など多彩な作品を残し、現代に至るまで世界の文学界に多大な影響を与え続けている。
「Traum-夢の中の夢-」は、ポーが亡くなる1849年に発表した詩「A Dream Within a Dream」から着想を得て創り上げる世界初演作。
喪失、過去との決別、そして虚構と現実の狭間。ポーの人⽣に重なるかのような詩を題材に、繊細かつダイナミックな演出手腕が光る気鋭の振付家・森優貴が描く世界とは。京都に拠点に活動するデザイナー鷲尾華子が手がける衣裳にも注目だ。
公演情報
『Dance Speaks 2024』
2024年
9月22日(日) 17:00開演(16:15開場)
9月23日(月祝) 14:00開演(13:15開場)
※各回開演20分前〜 総監督 小山久美のプレトークを予定
場所:
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
〒338-8506 埼玉県さいたま市中央区上峰3丁目15-1
JR埼京線与野本町駅(西口)下車 徒歩7分
(全席指定・税込):
S席9,000円
A席7,000円
B席5,000円
C席3,000円
U25 2,500円(座席指定不可)
※未就学児入場不可
※B席/C席/U25はスターダンサーズ・バレエ団のみ取扱い。(U25はWEBのみ)
※U25は鑑賞時に25歳以下の方が対象。年齢が確認できる身分証をお持ちください。
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (舞台芸術等総合支援事業 (公演創造活動))
独立行政法人日本芸術文化振興会
提携:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(彩の国さいたま芸術劇場)
後援:さいたま市、一般社団法人日本バレエ団連盟
主催:公益財団法人スターダンサーズ・バレエ団
WEB: https://www.sdballet.com/performances/2409_dancespeaks