中村橋之助、中村鷹之資、中村莟玉、中村玉太郎、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松出演の『新春浅草歌舞伎』 上演演目・配役が決定
『新春浅草歌舞伎』
2025年1月2日(木)~26日(日)浅草公会堂にて上演される、『新春浅草歌舞伎』の上演演目と配役が決定した。
次代の歌舞伎界を担う花形俳優が顔を揃える浅草の正月の風物詩『新春浅草歌舞伎』は、 “若手歌舞伎俳優の登竜門”として40年以上にわたり広く愛され、新春の浅草の町を盛り上げる公演として親しまれてきた。2015年より浅草の新年を華やかに彩ってきた尾上松也を中心とするメンバーが2024年1月の公演をもって区切りを迎え、2025年は装いも新たに中村橋之助、中村鷹之資、中村莟玉、中村玉太郎、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松が出演する。
花形俳優が古典の大役に挑む場としても知られる『新春浅草歌舞伎』。第1部、第2部にて上演するのは光秀一家の悲しみと情愛をドラマティックに描いた義太夫狂言の名作『絵本太功記(えほんたいこうき)』尼ヶ崎閑居の場。歌舞伎の代表的な役柄が一堂に揃う一幕を、今回の公演では、第1部/第2部ダブルキャストでおくる。
重厚な凄味を持つ戦国武将・武智光秀((1)染五郎/(2)橋之助)を始め、美形の若武者・武智十次郎 ((1)鷹之資/(2)鶴松)、美しく華やかなお姫様・初菊((1)玉太郎/(2)左近)、勇猛な武将・佐藤正清((1)左近/(2)鷹之資)、品格ある武家の妻・操((1)鶴松/(2)莟玉)、颯爽とした名将・真柴久吉((1)莟玉/(2)染五郎)といった多彩な登場人物を第1部・第2部異なる配役で上演し、次代を担う花形俳優の多彩な一面を披露。そして、演じる俳優によって異なる味わいを魅せる歌舞伎の醍醐味もたっぷりと堪能できる。
さらに、第1部では歌舞伎演目の金字塔『仮名手本忠臣蔵』よりおかる、勘平の華やかな道行を描く舞踊『道行旅路の花婿(みちゆきたびじのはなむこ)』をおかるに莟玉、早野勘平に橋之助、鷺坂伴内に玉太郎で彩り豊かにおくる。
第2部では、曽我五郎に左近、曽我十郎に玉太郎、静御前に鶴松の配役で早春の清新な空気を感じる美しい舞踊『春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)』、次郎冠者に鷹之資、太郎冠者に染五郎、曽根松兵衛に橋之助の配役で狂言を題材としたおかしみ溢れる人気舞踊『棒しばり』を上演し、華やかに新年を寿ぐ。
出演俳優による「お年玉年始ご挨拶」もあり、本公演ならではの楽しみも味わえる。『新春浅草歌舞伎』の歴史に新たな1ページを刻む公演を楽しみにしよう。