TVアニメ『ユア・フォルマ』ノンクレジットオープニング映像&ミニアニメ、放送に先駆けて先行解禁

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2025.3.28
 (C)2025 菊石まれほ/KADOKAWA/ユア・フォルマ製作委員会

(C)2025 菊石まれほ/KADOKAWA/ユア・フォルマ製作委員会

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4月2日からの放送開始に先駆け、TVアニメ『ユア・フォルマ』のノンクレジットオープニング映像が公開された。


本映像では、yama(ヤマ)の歌うオープニング・テーマ「GRIDOUT(グリッドアウト)」のワンコーラス版を一足先に聴くことができ、難事件の捜査に挑むエチカとハロルドのバディを中心に、本作特有の設定であり物語の鍵となる電索(人の機憶にダイブし事件の糸口を探す)のアクションシーンが余すところなく描写されている。

さらに、東山奈央演じるビガ、遠藤綾演じるトトキ、岡本信彦演じるフォーキンを始めとしたキャラクターの性格が垣間見えるカットが登場するなど見どころ満載の映像となっている。


さらにエチカ役:花澤香菜、ハロルド役:小野賢章が出演する、ミニアニメ「プチ・フォルマ電犯局日誌」の第1話が公開された。緊迫感のあるサスペンスを描くアニメ本編とは打って変わって、ミニキャラのエチカ達の日常を描くゆるいスピンオフ作品となっている。

さらに監督:尾崎隆晴のインタビューも特別公開された。

◆TVアニメ『ユア・フォルマ』尾崎隆晴監督インタビュー

――まずは、尾崎監督が感じる『ユア・フォルマ』という作品の魅力を教えてください。

尾崎:『ユア・フォルマ』はSFというルックを持ってはいますが、その実、とても現代的な作品だと思います。例えば、作中に描かれる電脳世界はスマホの機能を頭の中に入れているようなものですし、ハロルドのような人間の生活を手助けするAIも人型ロボットではないにしろ、我々の社会にも既に存在しています。皆さんが今気になっているであろう社会のテーマが巧みに取り入れられたわかりやすい世界観になっていて、その面白さが作品の魅力の一つだと感じました。そして、そんなSF的な世界観の中で繰り広げられる普遍的な人間ドラマこそが、この物語の根幹であり、もっとも大きな魅力だと思っています。

――そんな本作を1クールのアニメにするにあたって、尾崎監督が特に大切にしたいと考えたポイントはなんですか?

尾崎:今の話とも繋がりますが、この作品で何を描きたいのかといったら、やっぱり“人と人との繋がり”なんですよね。ですので、SFというよりはヒューマンドラマに重きを置いて描くことを一番大切にしたいと思いました。この作品には<アミクス>と呼ばれる人型のロボットが登場しますが、僕はあえてロボットだとは思わずに、「登場するのは全員人だ」という気持ちで作っているんです。人間って相手がロボットや人形、物や自然にも、すべてに「心がある」と考えたりすることもあるじゃないですか。例えば、チャットAIと会話するうちになんだか親しみを感じるようになったり。その“心”というものが存在したときに、お互いを繋げるものはなんなのか――そこに対して、一つの方向性としての探りを入れていきたいなと思っています。

――アニメ化にあたって原作の菊石先生からはオーダーはありましたか?

尾崎:菊石先生はよくアフレコを見学しに来ていただいたり、制作に快く協力してくださって本当にありがたかったです。基本的にはこちらに委ねていただいていて、大きなオーダーはあまりなかったと思いますね。ただ、原作が小説でビジュアルがないので、SF的なアイテムについてはいろいろとアドバイスしていただきました。例えば、原作ではユーザーインターフェイスで見える立体像のことを「ホログラム」と言っていて、通常の人間の目に見えるスクリーンのことは「ホロブラウザ」と呼んでいるのですが、僕は最初それらを混同してしまっていて。菊石先生にアドバイスいただき、区別することができました。

また、この作品はいろんな国が舞台になるので、それぞれの国の習慣も細かく気にされていたと思います。きっと原作を書かれたときに丁寧にリサーチされていたんでしょうね。国ごとの習慣の違いはなかなか難しいポイントで、例えば、「ロシアの人は右手に結婚指輪をする」など、日本とは違う習慣は油断すると間違ってしまいがちです。我々アニメ制作チームも現地へ取材に行けたらよかったのですが、ここ数年、世界情勢が不安定だったこともあり、今回はインターネットなどで情報収集もしつつ作業していました。

――今作の主人公バディである、エチカとハロルドの魅力を教えてください。

尾崎:人間だけれども非常に機械的なエチカと、ロボットなのに誰に対してもフレンドリーなハロルド。一見すると真逆な二人ですが、実は共通しているところがあって、二人とも自分の本音や内心を人に伝えることがすごく下手なんですよ。今回のドラマの中でも、二人は何度もすれ違いながら、最終的にお互いの本心がなんなのか知っていきます。そういう不器用さが愛らしさであり、二人の魅力にもなっていると思いますね。

――エチカ役の花澤香菜さんと、ハロルド役の小野賢章さんのお芝居についてはいかがですか?

尾崎:小野さんは普段から優しくてフレンドリーな口調で話しているイメージがあったので、最初からピッタリだなと思いました。逆に、花澤さんは、自分の中だと、エチカのような内向的で不器用な役をやられているイメージはあまりなかったんです。しかし、実際に演じていただいたら、感情のボリュームを素晴らしく表現してくださって、さすがだなと思いましたね。声を抑えつつ感情をあふれさせる芝居もよかったですし、何気ないエチカとハロルドの会話もすごく魅力的で。ハロルドがちょっとしたいたずら心でエチカをおちょくるような問いかけをして、エチカがそれに答えているというような、二人の自然な会話にもぜひ注目していただけたらと思います。

――最後に、第1話の放送を楽しみにしている方へメッセージを!

尾崎:人と人の結びつきをシンプルに描いたドラマですので、難しい作品とは思わずに、エチカとハロルドに気持ちを寄せて楽しんでいただきたいなと思っております。最終話までどうぞ長く見守ってください。皆さんの応援をお待ちしております。

『ユア・フォルマ』は第27回電撃小説大賞《大賞》を受賞した菊石まれほによる小説のTVアニメ化。人々の記憶が脳内に埋め込まれた情報端末〈ユア・フォルマ〉に記録される世界で、天才少女・エチカとヒト型ロボットの相棒・ハロルドのバディが、記憶の集合体である“機憶”を手掛かりに犯罪事件に挑むSFクライムサスペンス。
 

放送情報

TVアニメ『ユア・フォルマ』
2025年4月2日(水)より、毎週水曜よる11時45分~
テレビ朝日系全国ネット“IMAnimation W”枠にて放送開始 ※一部地域を除く
地上波放送終了後、ABEMAにて先行配信開始

4月7日(月)より、
毎週月曜深夜0時15分~各種配信サービスにて順次配信開始

4月4日(金)より、毎週金曜よる11時30分~BS朝日にて放送開始
4月6日(日)より、毎週日曜よる10時00分~CSテレ朝チャンネル1にて放送開始

■STAFF:
原作:菊石まれほ(電撃文庫/KADOKAWA刊)
原作イラスト:野崎つばた 
監督:尾崎隆晴
シリーズ構成・脚本:筆安一幸 
キャラクターデザイン:嘉手苅睦 
音楽:加藤達也
アニメーション制作:ジェノスタジオ 
製作:ユア・フォルマ製作委員会
 
オープニング・テーマ:yama「GRIDOUT」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
エンディング・テーマ:9Lana「ネオラダイト」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
 
■CAST:
エチカ・ヒエダ:花澤香菜
ハロルド・W・ルークラフト:小野賢章
ビガ:東山奈央
トトキ:遠藤綾
フォーキン:岡本信彦
ダリヤ:七瀬彩夏
ソゾン:福山潤
レクシー:斎藤千和
ライザ:東城日沙子
ベンノ:林勇
シュビン:杉田智和
ナポロフ:山寺宏一
 
 
■原作情報:
電撃文庫『ユア・フォルマ』
著/菊石まれほ イラスト/野崎つばた
第1巻~第6巻発売中
第7巻は4月10日発売
 
角川コミックス・エース『ユア・フォルマ』
作画/如月 芳規 原作/菊石まれほ キャラクターデザイン/野崎つばた
第1巻~第3巻発売中
 
(C)2025 菊石まれほ/KADOKAWA/ユア・フォルマ製作委員会
 
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