夢限大みゅーたいぷ×真新宿GR学園（電音部）の刺激的なコラボレーション！夢限大みゅーたいぷ 対バンライブ「えんかうんた～」Vol.1レポート

メンバー個々の配信活動やライブハウスでの定期公演など、これまでの『BanG Dream!』のバンドとは違ったスタイルで存在感を見せる夢限大みゅーたいぷ。そんな彼女たちの新たな挑戦として、対バンライブ「えんかうんた～」がスタート！ 公演ごとに異なるゲストとの化学反応が見所のこのライブ、4月5日（土）にGARDEN 新木場 FACTORYで開催された記念すべき第1回はどんな盛り上がりを見せたのか？

■オーディエンスを挑発し続ける真新宿GR学園のダークで鋭いパフォーマンス！

倉庫街の秘密基地といった雰囲気漂うGARDEN 新木場 FACTORYのフロアには、多くの夢限大みゅーたいぷと対バン相手の真新宿GR学園（電音部）ファンが集結。心地よい緊迫感あふれる会場が開演時間を迎えると、オーバーチュアとして流れる「emeth」と共にステージがライティングで赤に染まり、さらに青と緑の光も飛び交いライブへ向けて場内のテンションを上げていく。そして音が止み、一瞬の静寂からのフロアを揺らす重低音と共に、先攻を務める真新宿GR学園の三人が登場し、フロアが歓声に包まれた。

オープニングからゆったりとしたビートに乗せて不穏なフレーズのラップが飛び交う「禁言」、大神纏のソロ曲「KABUKI 03」と代表曲を続けて繰り出し、一気に観客を惹き込んでいく。

「電音部の遊び方教えてやるよ！」と挑発しながら、荒々しい怒りを叩きつけていく「復讐」、可愛いながらも鋭いフレーズでやばめなリリックを紡ぎ出す「ハカハカイプリンセス」、そして「おいおい、もっと私たちのことを楽しませてくれよ！」とフロアを煽りながら繰り出す「Siren」と、一気に畳み掛けるようなステージで場内の空気を真新宿GR学園の色へと染め上げて見せた。

一気に5曲を終えての最初のMCでは、初めての対バンライブへの期待や喜び、そして自分達のステージが初めてなのにノってくれる観客の多さに感謝の言葉を述べて、再びライブがスタート。

「りむるが電音部の楽しみ方、教えてあげる！」

そんな言葉と共に始まったのは、りむるのソロによる神宮前参道學園のナンバー「シロプスα」。可愛らしい恋を唄ったリリックも、真新宿GR学園バージョンだとどこか危険な雰囲気が。そして後半のコール＆レスポンスでは「みゅーたいぷの豚ちゃんたち？ 声が小さーい！」と煽られ、それに応える様に場内は「ブー、はいっ！」と力強い鳴き声のコールで満たされた。

「もうちょっと声出せるよな？ 全然届かないんだが！」

続いて三人揃って帝音国際学院の「爆裂タウマゼイン」では、ステージからのゲキに推されて歓声もヒートアップし、電音部初体験のファンが多い場内も「今こそ叫べ電音部！」のコーレスが大音量で響き渡る。

「知らなくても関係無い！ お前ら全員巻き込んでやる！」
「お前らもっと騒げんだろ？ かかってこいよ！」

観客への挑発的なゲキを交えながら、真新宿GR学園のステージもクライマックスに。りむるの酔っぱらいパフォーマンスがインパクト満点の「焼ケ鮭」に、妖しさとエネルギーが交錯する「狐憑キ」、オリエンタルなメロディの「Tasting」「Make Some Noise」と畳み掛け、ラストは三人のダンスと畳み掛けるようなラップの応酬、そして場内が一体になってのクラップで盛り上がる「Crush」で場内を熱気で満たし、次に待ち構える夢限大みゅーたいぷへとバトンを渡した。

■持ち前の明るさ・切なさ・パワフルさで真っ向勝負の夢限大みゅーたいぷ！

「GR学園さんに負けてられないよな！」

夢限大みゅーたいぷのステージは、ソロで登場した千石ユノのゲキとともに始まったラップ＆DJプレイからスタート。仲町あられや宮永ののかのダンスやユノいじりも交えながら、自分達と真新宿GR学園のナンバーのMIXで場内の空気を夢限大みゅーたいぷの色へと変えていく。そしてラストは「熱風海陸ブシロード～熱き咆哮～」で場内一体になってのブシロードコールで締めくくり、いよいよライブがスタート。

オープニングは彼女達の始まりの歌である「夢現妄想世界」に「新人類は仮想世界の夢を見るか？」と、盛り上がること間違い無しの人気曲を、おなじみの拡声器でのパフォーマンスも交えながら熱唱し、真新宿GR学園がヒートアップさせた場内の熱気をさらに盛り上げていく。

MCでは「電音部さんかっこよかった！」とステージ裏で自分達も踊りながら盛り上がっていたと語り、自己紹介からの「みんな誰待ちー？」「仲町―！」などのコール＆レスポンスで盛り上がる中、4月30日リリースの2nd Single表題の新曲「Hi-Vision」をライブ初披露というサプライズに大歓声が沸き上がる。

まっ赤なライティングに染まりながら、畳み掛けるような激しいメロディと共に「Hi-Vision」を唄い上げ、峰月律をモチーフに生きづらさに苦しむ少女の心を描いた「エンプティパペット」、自分の存在する意味を探し求める少女の気持ちを唄う「コハク」と、切ないリリックをパワフルなボーカルと演奏で紡ぎ出すナンバーを立て続けに観客にぶつけていく。

ユニークなグッズ紹介で盛り上がったMCパートを挟んで、「限界現実サバイブ天使」「✞animaるパーティ✞開催中✞」と熱いコール＆レスポンスで盛り上がる定番ナンバーで畳み掛ける。そして「この会場を壊すぐらい声出していきましょう！」のゲキに応えての大音量の歓声と共に、1st Single表題曲の「コミュ着火Fire!」がスタート。拡声器も使いながらの仲町のパワフルなボーカルと、それに負けじと盛り上がるコールが競い合うように重なり、場内のテンションは上がっていく。

そしていよいよライブもクライマックスとなり、ステージには真新宿GR学園のりむるが加わり、スペシャルコラボが実現。りむるのラップと仲町の拡声器パフォーマンスが重なりながらの熱唱となった「ビッグマウス」、そしてMCでの告知タイムを挟んで、宮永の「コラボ少ねえぞコラー！」のゲキに応えてりむるが再び登場し、ラストはコラボバージョンでの「夢現妄想世界」がスタート。

りむる「一番大きい声出してね！」
仲町「声出していくぞー！」

二人のゲキに応えるように場内も残った力を使い切るような大声援でパフォーマンスに応え、エネルギッシュなエレクトロサウンドとサイバーでカオスな世界観が融合する一夜限りの夢のようなステージは幕を閉じた。

最後は全員の満足げなコメントや生声での「ありがとうございました！」の挨拶、さらに真新宿GR学園も交えての場内へのピック投げなどで、最後まで盛り上がり続きの二時間となった。

今後も様々なゲストアーティストとのコラボレーションがラインナップされている「えんかうんた～」。次はどんな盛り上がり空間が生み出されるのか、期待の高まる第一回となった。

取材・文＝斉藤直樹