『東京舞台芸術祭 2025』が9/1~11/3の64日間開催 3つのプログラムを運営
『東京舞台芸術祭 2025』
一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワーク[代表理事:野田秀樹(ノダ・マップ)、池田篤郎(東宝)、吉田智誉樹(劇団四季)]は、2025年9月1日(月)~11月3日(月・祝)の64日間、東京を国際的な舞台芸術の拠点とすることを目指す都市型の芸術祭『東京舞台芸術祭 2025』にて、3つのプログラムを運営・開催することを発表した。
「東京舞台芸術祭」は、東京を国際的な舞台芸術の拠点とすることを目指す都市型の芸術祭。演劇やダンスのほかジャンルを横断する作品の上演に加え、舞台芸術をより身近に感じられる体験の場をつくる。
池袋エリアを中心に開催される「秋の隕石」では、演劇作家・演出家・小説家・チェルフィッチュ主宰岡田利規をアーティスティック・ディレクターに迎え、国内外の注目作品を中心に、関連企画や人材育成、国際交流を展開。
また、公募プログラム<Open Call Programs>、舞台芸術交流イベント<Performing Arts Base 2025>、地域演劇祭連携<東京都内演劇祭ネットワーク>の3つのプログラムを新しく展開することにより、民間団体や地域演劇祭との連携を通じて、東京に息づく多様な文化や表現の魅力に触れられる機会を広げ、都市全体がフェスティバルとしてつながるような一体感を生み出す。
アクセシビリティやインバウンド対応にも配慮し、劇場だけでなく街のさまざまな空間が舞台となることで、日常の中で舞台芸術と出会う体験を届ける。
今回、『東京舞台芸術祭 2025』で行うプログラムは以下となる。
■Open Call Programs
公募によって選ばれたバラエティ豊かな舞台芸術作品が都内各所で展開されるプログラム
■Performing Arts Base 2025
舞台芸術をパフォーマンスから仕事体験まで総合的に楽しめるイベント
■東京都内演劇祭ネットワーク
都内各地の演劇祭と連携し、地域文化と都市の舞台芸術をつなぐ事業
本芸術祭は都内各地で開催されるバラエティ豊かでポピュラリティーを意識したジャンルの舞台芸術作品をラインナップし、多言語やダイバーシティなどのアクセシビリティの向上と鑑賞サポートの充実を通じて、誰もが舞台芸術を楽しめ、より身近に感じる環境づくりを目指している。
3つの新プログラム開催背景
東京は、劇場や団体、年間を通じた公演数やそのジャンルの多様性など、いずれを取っても世界屈指の舞台芸術都市だが、一方、舞台芸術に触れる機会は一部のエリアや観客層にとどまるなど、専門性の高さやアクセシビリティ面の鑑賞環境がハードルとなって、広く都民の文化体験につながっていないという現実もあった。
『東京舞台芸術祭 2025』では、都市としての「文化競争力」を高めることを目指し、舞台芸術をより多くの人にとって身近なものにするため、すべての人が出会い、語り合える文化体験へと開いていく。
また、舞台芸術業界はコロナ禍において、公演が次々と中止となるなど深刻な打撃を受けました。その過去を経て、舞台芸術の公共的な意義を統括団体としても再確認し、「モノ」から「コト」へと消費者の変化もあり、今だからこそ、舞台芸術という“その場にしかない体験”を通じて、都市に眠る文化的資産を可視化し、都民の生活と感性の中に深く根づかせる時だと考えているとのこと。
緊急事態舞台芸術ネットワーク(JPASN)は、舞台芸術を軸に、東京という都市の文化の厚みを多くの人に伝え、より分かりやすく、開かれたかたちで届けていく役割を担っていく。舞台芸術を「特別な誰か」のものから、「誰もが出会えるもの」へ、これからの社会に必要な舞台芸術のかたちを提示する。
プログラム紹介
1:東京舞台芸術祭 2025参加作品 <Open Call Programs>
公募によって選ばれた、バラエティ豊かでポピュラリティーを意識したジャンルの舞台芸術作品をラインナップ。ジャンルも規模も表現スタイルも異なる多様な舞台芸術作品が、東京の劇場や街なかに一斉に立ち上がる。観劇経験の有無を問わず、誰もがアクセスしやすい公演環境の創出を目指し、アクセシビリティ施策やインバウンド対応を組み込んだ作品が都内各所で上演され、伝統ある劇場からカフェや広場まで、街そのものが舞台に変わる。
公演作品には、大規模劇場から小劇場、老舗劇団から新進気鋭のカンパニーまで幅広い団体が参加。演劇、ダンス、現代サーカスなど、多様なジャンルを横断するこれまでにないラインナップが実現。また、今注目を集めるインデペンデント系劇団による劇場外での挑戦的な試みや、1997年より地元商店街と世田谷文化生活情報センターが連携して始まった「三茶de大道芸」など、地域とのつながりを重視した活性型プログラムも多数展開される。
1 全ての団体がアクセシビリティ施策を実施
実施内容:車椅子席の確保や、利用者へのバリアフリー動線の整備/聴覚障害者向けの字幕・手話通訳の導入/親子で鑑賞可能なプログラムの編成/会場内または近接地への一時保育サービスの提供/ベビーカー置き場や授乳スペースの設置など
2 フェスティバル機運醸成に資する取組を東京舞台芸術祭が支援 ※有識者による審査あり
支援内容:高校生料金、シニア料金、ハンディキャップ料金など割引
2:Performing Arts Base 2025
東京国際フォーラムの地上広場を中心に、多彩なパフォーマンスが街ゆく人々と出会うことで、舞台芸術を多方面から体験できる4日間のイベント。東京国際フォーラムの地上広場をひろく使い、日常生活とパフォーミングアートが入り混じるようなパフォーマンスや演劇、ダンス、大道芸、現代サーカス、多様なプログラムが無料で楽しめる。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』チームによる劇中のワンシーンの屋外パフォーマンスや、公演団体によるトークショー、実力派アーティストによる多彩なパフォーマンスなど、幅広いプログラムが至近距離で楽しめるラインナップとして登場する。
演劇に関するワークショップや、舞台芸術にまつわるお仕事体験コーナー、業界関係者によるトークショーなど、パフォーミングアートをより深く知り、楽しめるプログラムを企画・実施予定。
3:東京都内演劇祭ネットワーク
東京都内の各地でその地に密着して開催されている既存の演劇祭との連携を通じて、東京の文化的多様性を可視化するとともに、横のつながりを持ち、より、東京都広域での盛り上がりを醸成。
広報連携や共同イベント開催などを通じて、各地域に根ざした活動と都市全体の舞台芸術の動きとをつなげます。それぞれが独立し存在でありながら、ゆるやかに共鳴しあうネットワークとして、文化都市・東京の可能性を広げていきます。赤坂、池袋、下北沢では、東京舞台芸術祭との連携プログラムも予定している。
イベント情報
英語名称:Tokyo Festival 2025
会期:2025年9月1日(月)~11月3日(月・祝)
会場:東京芸術劇場、GLOBAL RING THEATRE〈池袋西口公園野外劇場〉、東京国際フォーラム 地上広場、東京都内全域
協賛:アサヒグループジャパン株式会社
東京舞台芸術祭 2025公式SNSアカウント
・X(旧Twitter)https://x.com/tokyo_festival
・Facebook https://www.facebook.com/tokyofestivalsince2016/
・Instagram https://www.instagram.com/tokyo_festival/#
『Performing Arts Base 2025』
日程:2025年10月2日(木)~10月5日(日)
場所 :東京国際フォーラム 地上広場など
入場料 :無料