中村橋之助、市川男寅、中村莟玉、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松が出演する『新春浅草歌舞伎』 上演演目と配役が決定
『新春浅草歌舞伎』
2026年1月2日(金)~26日(月)浅草公会堂にて上演される、『新春浅草歌舞伎』の上演演目と配役が決定した。
“若手歌舞伎俳優の登竜門”として40年以上の歴史がある『新春浅草歌舞伎』。来年は、中村橋之助、市川男寅、中村莟玉、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松を中心とした若手俳優が出演し、エネルギー溢れる熱い舞台をおくる。
『新春浅草歌舞伎』は浅草の正月の風物詩として定着し、広く愛され親しまれているが、若手が普段なかなか演じる機会の少ない大役に挑む場としても知られている。この度、注目の演目・配役が発表された。
第1部は、智勇を兼ね備えた名将を描いた時代物の名作 『梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)』鶴ヶ岡八幡社頭の場で幕を開ける。梶原平三景時に市川染五郎、俣野五郎景久に市川男寅、奴菊平に中村鶴松、六郎太夫娘梢に尾上左近、大庭三郎景親に中村橋之助の出演。続く舞踊は新年の幕開けに相応しい優美で上品な『相生獅子(あいおいじし)』『藤娘(ふじむすめ)』の2本立て。『相生獅子』の姫に中村鶴松、尾上左近、『藤娘』の藤の精に中村莟玉の、女方の舞踊を楽しもう。
第2部は、夫婦の絆と命懸けの絵筆から起こる奇跡が胸を打つ義太夫狂言の名作『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』土佐将監閑居の場から始まる。浮世又平後に土佐又平光起に中村橋之助、女房おとくに中村鶴松、狩野雅楽之助に市川染五郎、土佐修理之助に市川男寅の配役。男女二人が華やかに魅せる道成寺物の舞踊『男女道成寺(めおとどうじょうじ)』は、白拍子桜子後に狂言師左近に尾上左近、強力に中村橋之助、市川染五郎、白拍子花子に中村莟玉で新年を寿ぐ。
出演俳優による「お年玉年始ご挨拶」も本公演ならではの楽しみとなっており、2026年の幕開けを飾る、若さみなぎる『新春浅草歌舞伎』の新たな舞台に注目しよう。