新国立劇場、20世紀オペラ屈指の名作『エレクトラ』を大野和士指揮・ヨハネス・エラート演出で新制作 

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新国立劇場 2025/2026 シーズンオペラ リヒャルト・シュトラウス 『エレクトラ』<新制作>

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2026年6月29日(月)~7月12日(日)新国立劇場 オペラパレスにて、新国立劇場 2025/2026 シーズンオペラ『エレクトラ』が上演される。

父アガメムノンを殺した母への復讐の情念に取り憑かれ、ただその悲願の成就のみを生きるよすがとして過ごすエレクトラ。やがて弟オレストの帰還によって運命の復讐が果たされる――。ソフォクレスのギリシャ悲劇をもとに、リヒャルト・シュトラウスがホフマンスタールと組んで作曲したオペラ『エレクトラ』は、一幕に凝縮された対話でエレクトラの悲願と情念を描き出す、20世紀オペラ屈指の傑作。オペラ史上最大規模ともいわれる重厚なオーケストラと、ドラマティックなソプラノに導かれる圧倒的な音楽が、憎悪、恐怖、緊迫、歓喜、そして恍惚へと至るめまぐるしい感情の奔流を鮮烈に描き出す。

演出ヨハネス・エラート

演出を手掛けるのは、新国立劇場初登場となるヨハネス・エラート。その音楽的感性が絶賛され、ペーザロのロッシーニ・フェスティバル『エルミオーネ』(24年)はイタリアで最も権威あるアッビアーティ賞に輝き、25年にはベルリン州立歌劇場『Fin de Partie(エンドゲーム)』などの成果によりインターナショナル・オペラアワードにノミネートされた、今オペラ界注目の演出家。フランクフルト歌劇場で大野和士指揮により世界初演された『Der Mieter(借家人)』(17年)でも話題を巻き起こしており、今回再び大野和士とタッグを組む。リヒャルト・シュトラウスの圧倒的でエネルギッシュな音楽が導くエレクトラの苛烈な情念と共に、女性3役(エレクトラ、クリテムネストラ、クリソテミス)が三面鏡のように映し続ける不安にも注目するという、エラート演出にも注目。

エレクトラは、この役を近年立て続けに歌い、センセーションを巻き起こしているアイレ・アッソーニ。エレクトラと対峙する母クリテムネストラには世界最高峰のメゾソプラノ藤村実穂子、弟オレストにワーグナー歌手として名を馳せるエギルス・シリンス、妹クリソテミスにはヘドヴィグ・ハウゲルドが出演する盤石の顔合わせ。指揮は大野和士芸術監督自ら務める。 

アイレ・アッソーニ      (C)MCThijs2023

藤村実穂子 (C)R&G Photography

エギルス・シリンス

ヘドヴィグ・ハウゲルド

最初の一音から幕切れまで一瞬たりとも見逃せない、緊迫感漲るオペラ『エレクトラ』に期待しよう。

芸術監督・大野和士からのメッセージ

大野和士芸術監督

新制作でお届けするリヒャルト・シュトラウスのオペラ『エレクトラ』は、ギリシャ悲劇をもとにした激しい復讐の物語です。父アガメムノンを母クリテムネストラとその愛人エギストに殺された娘エレクトラが、長年行方不明だった弟オレストの帰還を機に、ついに復讐を果たします。上演時間約1時間45分という凝縮された作品ながら、力強い主題が繰り返されることで音楽のエネルギーが次第に高まり、最後まで聴き手を強烈な緊張感へと引き込みます。美しくも力強い二重唱や、声と身体を振り絞るエレクトラの壮絶な幕切れは、まさに圧巻です。
今回の演出は新国立劇場初登場のヨハネス・エラートが手がけます。ウィーンでオーケストラ奏者として活躍した後に演出家へ転向したという異色の経歴を持ち主。フランクフルトで現代オペラ『Der Mieter(借家人)』世界初演で一緒に仕事をしましたが、一筋縄ではいかない複雑な箇所をうまく舞台化し、雅やかな舞台を作ってくれました。彼と『エレクトラ』という劇を作り上げていくのは本当に楽しみです。エレクトラにはアイレ・アッソーニ、母クリテムネストラには藤村実穂子、弟オレストにはエギルス・シリンスら実力派が集結。強烈な音楽とドラマがぶつかり合う新制作『エレクトラ』をお楽しみください。

【あらすじ】
父アガメムノンが母クリテムネストラと情夫エギストに殺された。父への思慕と、復讐を成就するであろう弟オレストへの期待を支えに、虐待に耐えながら生きるエレクトラ。妹クリソテミスは姉を必死でなだめるが、エレクトラは聞く耳をもたず、復讐に怯えるクリテムネストラの懇願も拒絶する。偽りの死の報せを流し母と義父を油断させたオレストが帰還し、ついに復讐が果たされるー。

 

公演情報

新国立劇場 2025/2026 シーズンオペラ
リヒャルト・シュトラウス

『エレクトラ』<新制作>
Elektra / Richard Strauss
全1幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉
 
【日程】2026年6月29日(月)19:00/7月2日(木)14:00/5日(日)14:00/8日(水)14:00/12日(日)14:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス
料金】 S:29,700円 ・ A:24,200円 ・ B:17,600円 ・ C:11,000円 ・ D:7,700円 ・ Z:1,650円
【前売開始】2026年4月11日(土) 10:00~
※予定上演時間 約1時間45分(途中休憩なし)
 
スタッフ
【指揮】大野和士
【演出】ヨハネス・エラート
【美術】ハイケ・シェーレ
【衣裳】ノエル・ブランパン
【照明】オラフ・フレーゼ
【映像】ビビ・アベル
 
キャスト
【クリテムネストラ】藤村実穂子
【エレクトラ】アイレ・アッソーニ
【クリソテミス】ヘドヴィグ・ハウゲルド
【エギスト】工藤和真
【オレスト】エギルス・シリンス
【オレストの養育者】斉木健詞
【クリテムネストラの腹心の侍女】中村真紀
【クリテムネストラの裳裾持ちの女】杉山由紀
【若い下僕】糸賀修平
【年老いた下僕】河野鉄平
【監視の女】森谷真理
【第1の下女】金子美香
【第2の下女】谷口睦美
【第3の下女】清水華澄
【第4の下女】髙橋絵理
【第5の下女】田崎尚美
 
【合唱指揮】冨平恭平
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
 
【芸術監督】大野和士

公演情報 WEB サイト https://www.nntt.jac.go.jp/opera/elektra/
のご予約・お問い合わせ】 新国立劇場ボックスオフィス TEl:03-5352-9999 (10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス https://nntt.pia.jp/