『UNDERTALE 10th Anniversary Concert FINALE』を総まとめ!第3弾は演奏プログラムに込めた想い【SPICE連動企画】

コラム
クラシック
アニメ/ゲーム
2026.4.25

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5月29日(金)のSGCホール(有明)で「これでホントにサヨナラ」を迎える『UNDERTALE 10th Anniversary Concert FINALE』。SPICEでは、惜しまれながらも終幕する同公演と連動し、おさらい企画を全5回にわたって連載中だ。第3弾はフィナーレツアーで新たに構築されたプログラムをピックアップ。今回のために企画・制作・演奏を行うMUSICエンジンの主宰・河合晃太のコメントも到着! ゲーム公式サウンドトラックを使用した、各プログラム通りのSpotifyプレイリストを聴きながら読み進めてみてほしい。

「誰も死ななくていいやさしいRPG」として知られるインディーゲームの『UNDERTALE(アンダーテイル)』。発売から10周年を記念したコンサートが2025年9月からひらかれ、現在フィナーレツアーが開催中だ。この最終公演に向け、これまでの「プログラムA」「プログラムB」から内容を一部変更し「プログラムC」「プログラムD」という2つの新たなプログラムが構築された。

MUSICエンジン・河合晃太

MUSICエンジン・河合晃太

コンサートの企画・制作・演奏を行うMUSICエンジンの主宰・河合晃太は、「大きな違いのひとつとして、Cプログラムでは「本物のヒーローとの戦い」「"NEO"の力」「MEGALOVANIA」は演奏いたしません」と話す。では具体的にどのような想いからこれらプログラムを構成したのか。河合からのコメントが到着した。

●プログラムA・Bについて

まずプログラムA・Bの話に入る前に、この企画のスタートについて少し触れさせてください。

もともとこのコンサートは、MUSICエンジン単独で開催する想定で立ち上げた企画でした。

ただ、2025年が近づくにつれて、
「せっかくの『UNDERTALE』の10周年という素晴らしい機会をもらえたのに、
東京や大阪だけで終わらせてしまうのはあまりにも勿体ない」と感じるようになりました。

音楽は言うまでもなく素晴らしい。
なので、どうすればより多くの方に届けられるかを考える中で、
2023年に羽生結弦さんのアイスショー『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd “RE_PRAY” TOUR』で
『UNDERTALE』の楽曲を提供する際にご一緒したテレビ朝日さんの存在が思い浮かびました。
全国との繋がりを持つパートナーとして、最初にお声がけさせていただいたのが、
この形に広がっていったきっかけです。本当にありがとうございます。

そして色々な内容が進む中で、実際にプログラムを組む段階に入ったとき、大きく悩んだのが「本物のヒーローとの戦い」と「MEGALOVANIA」をどう扱うか、という点でした。

ゲームのプレイから入った人も、ゲーム配信や『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』、そしてどこかで流れている音楽から入った人も、おそらく多くの人にとって特別な2曲だと思います。もちろん自分にとっても同じです。

ただ、この2曲が鳴ることで、その先に起きる物語を考えたとき、
単純に“人気曲だから入れる”という判断はどうしてもできませんでした。

しかし、10周年のスタートでこの曲を外すという選択は現実的には難しいと感じ、
結果として「2つのプログラムそれぞれで演奏する意味を持たせる必要がある」と考えるようになりました。

試行錯誤の末にたどり着いたのが、AとBで“体験そのものを変える”という考え方です。

プログラムAでは、多くの『UNDERTALE』をプレイした人が辿るゲームの流れとして、

誰も傷つかないエンディングに辿り着く。
そしてその先にある“もう一つの選択”へと向かっていく

というプログラム。

一方のプログラムBでは、
一度壊してしまった世界を経験したプレイヤー(Aを見てくださったお客様や演奏者)が、
もう一度ゲームを起動し、今度はその感情を持った上で、傷つかないルートを選びエンディングへと向かっていく。

同じ楽曲でも、そこに至る意味が全く変わる。
そういう意味を込めて常に持ちながらAとBのプログラムは選曲し、演奏させてもらっていました。

●プログラムC・Dについて

2026年4月からお届けしているプログラムC・Dは、
これまでのプログラムA・Bで悩み続けてきたことを踏まえた上で、改めて向き合い直して作ったものです。

せっかく10周年という節目で演奏させていただくのであれば、
この作品が持っている本質的な魅力――
「誰も傷つかなくていいRPG」というテーマを、しっかり伝えたい。
そんな思いから、まずプログラムCの選曲を組み立てました。

ストーリーの中で流れる魅力的な楽曲たち(67曲)をできる限り詰め込みながら、
誰も傷つかないエンディングへと向かっていく構成になっています。

そしてその先には、少し特別な時間も用意しています。
レアな楽曲や、昨年の公式10周年配信をご覧になった方なら、
きっと楽しんでいただける内容になっていると思います。

一方でプログラムDは、いわゆる“あのルート”を描くために、
必要な流れを積み上げていくことを重視しました。

プログラムD最後の楽曲では、「MEGALOVANIA」を演奏するまでの前奏も含めて、自分の中でも納得できる形に辿り着けたと感じています。
その分、映像と音のリンクは非常に難しく、
最後までかなり繊細な調整が必要でしたが、多くの素晴らしいメンバーの力を借りて実現することができました。

CとD、それぞれまったく異なる体験になると思います。
どちらにも違った意味と魅力がありますので、
ぜひ会場で感じていただけたら嬉しいです。


河合がこう言うように、プレイヤー自身の選択により様々な展開へと発展していくストーリーも人気の秘訣である『UNDERTALE』を追体験できる内容となっているようだ。両プログラムを聴き比べることで新たな作品の魅力に気付くことだろう。

『UNDERTALE 10th Anniversary Concert FINALE』は、このあと静岡、大阪、山形、石川、愛知、東京で開催される。これまでも前売券はすべて完売してきたが、追加公演となる5月9日(土)山形・シェルターなんようホール、5月16日(土)石川・金沢歌劇座の2公演のみ、イープラスにて販売中。

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公演情報

10周年記念コンサート『UNDERTALE 10th Anniversary Concert FINALE』
 
出演: MUSICエンジン
 
公演日程・会場:2026年
・静岡 5月2日(土)三島市民文化会館 大ホール
・大阪 5月4日(月・祝) NHK大阪ホール
       5月5日(火・祝) NHK大阪ホール
・山形 5月9日(土)シェルターなんようホール(南陽市文化会館)
・石川 5月16日(土)金沢歌劇座
・愛知 5月24日(日)豊田市民文化会館 大ホール
・東京 5月29日(金)SGCホール(有明)
※演奏曲目など、詳細は公式サイトをご覧ください。
※上演時間=2時間30分予定(休憩あり)
 
料金 特典付きSS席 15,000円
※ピクチャー+公演パンフレット+非売品グッズ特典付き
SS席 11,000円 / S席 10,000円 / A席 9,000円 / 学生 4,000円
*全席指定・税込み。
 
コンサート公式サイト:http://undertale10thconcert.com/
 
企画・制作: MUSICエンジン
協力: ハチノヨン (8-4)
Special Thanks Toby Fox / Fangamer
主催: UNDERTALE 10th Anniversary Concert 製作委員会(東京・千葉・大阪)/
静岡朝日テレビ(静岡)/YTS山形テレビ / GIP(山形)/
HAB北陸朝日放送 / サンライズプロモーション北陸(石川)/メ~テレ(愛知)
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