稲垣成弥×安里勇哉×馬場良馬「3人の信頼関係が“ミラクルトリオ“の核に」Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-インタビュー
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(左から)馬場良馬、稲垣成弥、安里勇哉 撮影=大橋祐希
Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」-New Dawn-が2026年7月3日(金)~12日(日)に東京・シアターGロッソ、7月18日(土)~20日(月・祝)に京都劇場にて上演される。シリーズ6作目となる本作について、キース・マックス役の稲垣成弥、ディノ・アルバーニ役の安里勇哉、ブラッド・ビームス役の馬場良馬にインタビュー。意気込みやこれまでのシリーズ作の振り返りを通じて、役柄とも重なる息の合った“ミラクルトリオ”っぷりが垣間見えた。
――この取材時点では稽古開始前とのこと、本格始動を控えた現在の心境は?
稲垣:始まりたくないです。
馬場:おっ?
安里:逆にね。
稲垣:だって、始まると終わるじゃないですか。稽古初日が近づくにつれて、終わっちゃうのが嫌だなって思うようになってきました。『THE WEST』から参加させていただいて、あの時から『New Dawn』をやらせてもらいたいってずっと言い続けてきて……いよいよこの日が来た。やるからには最高の作品にしたい。でも、終わりたくない! っていう矛盾した感覚なんです。
馬場:僕はやりたいです!
稲垣:ちょっと、俺だけ駄々をこねているみたいじゃないですか(笑)!
馬場:いやいや、成弥の気持ちがよくわかるんですよ。だからこそ、僕としては「ようやく!」「やっと!」という気持ちかな。この3人が揃った『THE WEST』から約2年、劇中でずっとディノを追い続けてきたんですから。例えるなら“遠距離の大切な人にやっと会える!”みたいな心境が一番近い。会うまではドキドキするし、緊張する。待ちわびすぎたせいで、会いたいけど会いたくないかもって思っちゃう気持ちもわかる。でも、ずっとこのためにやってきたから。今はもう、早く会いたいですね。
安里:「会いたい」なんだね(笑)。僕も、本当にいよいよという気持ちが強いですね。これまでにこの3人でお芝居したのって回想シーンだけなんです。今作はようやく実体として、現実のディノとして皆と生きているところをお届けできるかと思うので、それが楽しみなんです。キースとブラッドがずっと探してくれていたことを、成弥とばばりょが追い続けてきてくれているところを目の前で見てきましたから。今回、キースとブラッド、他のキャラクターたちと対面することによって、演じる上で新しい気持ちも生まれるんじゃないかという期待もあります。
(左から)馬場良馬、稲垣成弥、安里勇哉
――今作のストーリーについてお聞かせください。
安里:原作ゲームでこの部分のストーリーを読んだとき、本当に感動しました。
稲垣:この『New Dawn』が3人にとってのひとまずのゴールだったのかなって。
馬場:今作は、想像以上に“ミラクルトリオ”のお話だなという印象です。もっと『エリオスR』として描ける要素もたくさんあるなかで、原作から“ミラクルトリオ”の部分を抽出してうまく嚙み合わせている。
安里:キャラクターはもちろん、お互いのベクトルに対する想いが如実に描かれているんです。特に2人がディノに対して、あとはキースからブラッドに対する感情を結構こぼしている感じがします。殉職したと言われているディノに対して、キースは「ディノは生きている」という純粋な思いで。ブラッドも同じ想いはありつつ、メンターリーダーっていう責任のある立場があるから葛藤していて……。
馬場:ディノの最後の姿を見たのがブラッドだったからね。
稲垣:キースとブラッドの長年のわだかまりがどうなるか。たぶん、関係性としては変わらないと思うんです。もともとの2人の信頼関係があるから。ディノに対するベクトルが、ガチャッとぶつかっているので。元の関係に……戻れるんでしょうか?
馬場:戻りたいね。
安里:『エリオスR』ってそれぞれのキャラクターの話がどんどん続いていくから、つい先の部分も読んじゃうんだよね。
稲垣:俺もです。要素を全部盛り込むとしたら、この『New Dawn』も前編と後編にしないと!
馬場:今回で終わらないんだ、『New Dawn 2』もやるつもりんだ(笑)?
稲垣:っていうのは冗談ですが(笑)、それくらいお話が盛りだくさんなので。今作は今までのシリーズのなかでもかなり濃いストーリーなんじゃないかな。
――シリーズを通して演じてこられて、改めて感じるキャラクターへの印象をお聞かせください。まずは、稲垣さん演じるキース・マックスから。
稲垣成弥
稲垣:見せない、隠す美学!
安里:うーん、じつは隠せてないんだけどね(笑)。
稲垣:ね(笑)。表面上の冷めた感じと心の中で思っている熱さの高低差がありすぎ。自分がどうなったとしても突き進んでいけるところが、本当にかっこいい男だなと思います。
――キースは “ミラクルトリオ”としてはもちろん、ウエストセクターのメンターとしての一面も描かれるかと。
稲垣:そうだと思います。『THE WEST』で築いてきたジュニアとフェイスとの関係性が、今作にも反映されていて。メンターになろうとは思ってはいないだろうし、メンターであり続けようとも思ってもいないだろうけど、いつの間にかそうなっていた。メンターとしての在り方も、ブラッドとは全然違うんですよね。ウエストセクターの場合は上下関係にもこだわっていない、フラットさがいいなって思います。
――安里さん演じるディノ・アルバーニは、今回の物語でより深掘りされる存在です。
安里:僕はディノの人懐っこさや、誰に対しても分け隔てなく接するところが好きなんです。それこそ、正反対な性格のキースやブラッドのこともまとめられる緩和剤みたいなところがある。ちょっとした心の動きにも敏感なんでしょうね。今作は明るさだけじゃなくて、ディノの悲しみや切ない部分も描かれるはずなので、どうなるのか楽しみですね。
安里勇哉
――あの明るさをストレートに表現する上での苦労は?
安里:どうですかね? ディノには「ラブアンドピース……☆」という象徴的なセリフがありますから!
稲垣:安里くん自身、そもそもディノっぽい人間じゃないですか?
安里:沖縄ハッピー野郎なので。僕もすぐ「ハッピー!」って言っちゃう。そういうところが似ているから、演じる上で無理はないかも。あと、ピザが好きなところも同じです!
馬場:そこ、毎回押すよね(笑)。
――2022年の初演から演じられている馬場さんから見た、ブラッド・ビームスの人物像は?
馬場:メンターリーダーとして、『ヒーロー』としてあるべき姿でいなくちゃいけないという思いがものすごく大きいんですけど、キースとディノと交わっているときは一人の人間として、ブラッド・ビームスとして居られる。ブラッドの人情味がある部分、本当は誰よりも熱いところというのは、この2人がいることによって描かれているんだろうなと。
馬場良馬
――厳格な性格だからこそ、意外性を出せない難しさもあるのではないでしょうか。
馬場:出さないようにしているけど、どうしてもキースとディノが一緒だとこぼれてしまう。主にオスカーやフェイスが言及してくれることで厳格さがより確立していくし、“ミラクルトリオ”として一緒にいることで人間味があふれてしまう瞬間もある……という。バランスがとても良いキャラクターだと思っています。
――周囲から“ミラクルトリオ”と称されるキース、ディノ、ブラッドは同期であり友人同士という間柄。皆さんが3人として絆が深まったエピソードを一つ教えてください。
稲垣:これ、僕が挙げちゃっていいですか? じつは、今年も期待していることがありまして!
安里・馬場:(察して)……はい。
稲垣:僕の誕生日祝いでごはんに連れて行ってくれたんですよ。
安里:僕がお店を予約する係で、お支払いはやっぱり年長者の馬場くんが。
馬場:領収書をお願いします(笑)。成弥って、すごい量を食べるんですよ。無限の胃袋だよね?
安里:前回は沖縄料理だっけ? ステーキ、沖縄そば、ハンバーガー、島らっきょう……マジで信じられないくらい食べてた。
稲垣:今年もお願いします! 稽古場でもお二人に対してはこうしたい、ああしたいと気を遣わずに伝えられて、それを受け入れてくれているので…。この3人の信頼関係が“ミラクルトリオ”としての核になっている気がします。
馬場:『THE WEST』も成弥が座長だったんですが、カンパニー全体の兄貴として居てくれました。(野口)準や(高本)学、アンサンブルの子たちにはお兄ちゃんとして「こうしたほうがいいんじゃないか」という話をしながらみんなで作っていってくれたんですけど、僕たちに対しては後輩気質というか、弟気質で。それがすごく可愛いんですよ。
安里:「ごはん行きましょうよ~!」って来てくれるからね。
稲垣:座組のなかでも、ちょうど真ん中くらいの年齢で。すっごく好きなポジションです(笑)。僕はまだ座長がどんなものかはわからないですけど、いったん立場を借りて言うなら、今回の座組も楽しければいいなって思っているんです。
馬場:同じことを『THE WEST』の顔合わせの時でも言ってくれてたね。覚えてるよ。
稲垣:モットーなんですよ。お互いにやることはちゃんとやって、ちゃんと楽しんで作っていける空気感がほしいなって思いながらやっています。
安里:ねえ、今回の座組も平均年齢が高いんじゃない? 寿里さん、ばばりょ、横さん(横山真史)……38歳の俺より年上が3人もいるんだよ!? しかもちょうど『ヒーロー』としてアクションをやってるのが本当にすごい。
馬場:頑張りますよ。四十代も、ちゃんと汗かいて動き回ってますから!
(左から)馬場良馬、稲垣成弥、安里勇哉
――今作の観劇を前に、過去のシリーズ作に触れる方もいらっしゃると思います。ぜひ、皆さんの個人的名場面を教えてください。
安里:『THE WEST』に何度か出てくる、ペットボトルを投げるシーンですね。ずっと3人で練習していました。
馬場:中に重りが入っているので、ジャイロ回転するんです。ちゃんと取るのが、しんどくて(笑)。
安里:しかもブラッドのキャラクター的には、かっこよく片手で取ってほしいじゃないですか。そこを必死に練習したのが楽しかったな。
稲垣:個人的に印象に残っているのは『THE WEST』の冒頭ですね。スーッと舞台に出てきて、タバコに火をつけてから物語が始まっていくところ。あのシーン、じつは最初は少し違っていて。もともとは、キースも一緒にブラッドと戦っている始まり方だったんですけど、稽古でやってみるとしっくり来なかったんです。僕から相談させてもらって、他が激しく戦っているなかで一人歩いていく……という見せ方に変更していただきました。最初のシーンですし、挙げるならやっぱりあの場面ですね。
馬場:うん、かっこよかった。僕は『THE WEST』の最後に颯爽と現れるブラッドですね。セットが三階建てだったんですけど、稽古場では高さの関係で三階までは組めなかったんです。三階部分から二階に飛び降りるところは、いざ本番になると高さに驚愕していたっていう。名場面ならぬ“迷場面”です(笑)。
安里:ほんと? ちゃんと名場面だったよ?
稲垣:かっこよかったですよ? あ、手すり掴んだんでしたっけ?
馬場:そう。本当に怖かった。すっごい高さだったんだから……!
――最後に、公演を楽しみにされている読者の皆さんへメッセージをお願いします。
馬場:本当に待ちに待った公演。個人的には、別作品で違うヒーローだった時に立っていた(東京公演会場の)シアターGロッソに、またヒーローとして立てるのが本当に嬉しいです。東京のあとは、京都劇場も控えています。劇場が変わればまた見せ方も変わるでしょうし、それぞれの現地で『ヒーロー』の熱を浴びていただきたいです。ぜひ、ディノに会いに来てください!
安里:みんなに、でしょ?
馬場:ディノをはじめ、みんなに会いに来てくれたら嬉しいです!
安里:(笑)。僕ら自身、皆さんと同じようにこの公演を本当に待ち望んでいました。全公演を終えたときに、今あるこのワクワクをさらに超えた気持ちになれるはず。僕らも楽しみながら、ラブアンドピース……☆していきます!
稲垣:『THE WEST』から約2年、本当に皆さんが応援してくださって、スタッフさんたちが動いてくださって……皆さんの力でここまで来られた作品であり、みんなで作ってきた作品だと思っています。皆さんが思っている以上の最高な作品になることは確実です。みんなで楽しみましょう、僕らも存分に楽しみます!
取材・文=潮田茗、撮影=大橋祐希
ヘアメイク=杉田智子 太田夢子(earch)、スタイリスト=小林洋治郎
公演情報
Action Stage『エリオスライジングヒーローズ』 -New Dawn- (C)2022 Happy Elements K.K/ASエリオスR製作委員会
<東京公演>2026年7月3日(金)~7月12日(日) シアターGロッソ
<京都公演>2026年7月18日(土)~7月20日(月・祝) 京都劇場
<東京公演>平日:S席 12,000円 / A席 8,500円 / 注釈付き指定席 12,000円
土日:S席 13,000円 / A席 9,500円 / 注釈付き指定席 13,000円
<京都公演>土日祝:S席 12,500円 / A席 9,000円 / 注釈付き指定席 12,500円
※注釈付き指定席=舞台及び演出の一部が見えづらいお席、スピーカーなどの機材に近いお席となる場合がございます。予めご了承ください。
キース・マックス:稲垣成弥
レオナルド・ライト・Jr :野口準
フェイス・ビームス:高本学
オスカー・ベイル:横山真史
ジェイ・キッドマン:寿里
ディノ・アルバーニ :安里勇哉
シリウス:小野健斗
シン:大隅勇太
シャムス :杉江大志
ブラッド・ビームス:馬場良馬
原作:『エリオスライジングヒーローズ』(Happy Elements株式会社)
演出:吉谷晃太朗
主催:ASエリオスR製作委員会
【公式X】 https://x.com/stage_helios_r (#エリステ)
【公式TikTok】 https://www.tiktok.com/@stage_helios_r_official