関朋岳、村尾隆人、森野開、広田勇樹が新カルテット「Quartet NOTTA」を結成。8月にデビューコンサート開催、9月にはミュンヘン国際コンクールへ

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2026.6.29
Quartet NOTTA

Quartet NOTTA

世界へ挑む4人の現在地 ―Quartet NOTTAが奏でる、挑戦の音

2026年8月16日、浜離宮朝日ホールにて『Quartet NOTTA Debut Concert』が開催される。メンバーは、ヴァイオリンの関朋岳、村尾隆人、ヴィオラの森野開、チェロの広田勇樹。
それぞれが国内外で活躍し、ソリスト、オーケストラ奏者、室内楽奏者として確かな実績を築いてきた4人だ。しかし、この公演の意義は、単に実力派演奏家による新たなカルテットの誕生というだけではない。
彼らは今年9月に開催される第74回ARDミュンヘン国際音楽コンクールへの挑戦を見据え、今あえて弦楽四重奏という最も奥深い音楽表現に向き合おうとしている。世界へ向かう挑戦の途上にある4人の現在地。その始まりともいえる公演が、この『Quartet NOTTA Debut Concert』なのである。

クラシック音楽の世界で生きていくことは決して容易ではない。幼い頃から研鑽を重ね、音楽大学で学び、国内外のコンクールで結果を残したとしても、その先には常に新たな課題が待っている。演奏家として生きていくためには、技術を磨くだけでは足りない。日々の演奏活動を続けながら、自らの表現を深め、常に成長し続けなければならない世界だ。

関朋岳は2024年ハチャトゥリアン国際コンクールにおいて日本人史上初の優勝を果たし、世界的な注目を集めた。
村尾隆人はNHK交響楽団第2ヴァイオリン奏者として活躍しながら、ソロや室内楽の分野でも活動を広げている。
森野開は国内主要オーケストラに首席奏者として客演を重ね、室内楽奏者としても高い評価を得ている。
広田勇樹は東京フィルハーモニー交響楽団フォアシュピーラーを経て、ソロ、室内楽、オーケストラと幅広いフィールドで活躍を続ける。

それぞれがすでに演奏家としての道を歩み、多忙な日々を送っている。それでも彼らは、今あえてカルテットに挑むことを選んだ。なぜなのか。そこには、「まだ見たことのない景色を見たい」という強い探究心がある。

弦楽四重奏は、クラシック音楽の中でも特別な存在だ。指揮者はいない。誰かひとりが主役でもない。4人が互いの音に耳を澄ませ、一瞬ごとに呼吸を合わせながら音楽を創り上げていく。時には意見をぶつけ合い、時には支え合いながら、一つの作品を磨き上げていく。その過程は、演奏家としての技術だけでなく、人間としての信頼関係や感性までも試される。だからこそ、多くの音楽家たちが弦楽四重奏を「究極のアンサンブル」と呼ぶのである。


グループ名の「NOTTA」は、“Not A〜”に由来する。

既存の枠組みにとどまらない。ありきたりなカルテットにとどまらない。そして、日本にとどまらない。そんな決意が、この名前には込められている。

近年、「室内楽は難しい」「お客様を集めるのが大変なジャンルだ」と言われることも少なくない。確かに、オーケストラの壮大な響きやスター奏者による華やかなリサイタルと比べれば、弦楽四重奏は決して派手な存在ではないだろう。
しかし、本当にそうだろうか。目の前で交わされる視線。息遣い。音と音がぶつかり合い、溶け合いながら、一つの音楽へと形を変えていく瞬間。その緊張感と熱量は、会場にいるからこそ味わうことができる。

2026年5月に開催された結成記念公演では、ゴールデンウィーク中にもかかわらず満席の聴衆が会場を埋めた。終演後には、「4人が息を合わせる様子に引き込まれた」「音楽が生まれていく瞬間を目撃した気がした」といった感想も寄せられた。
それは録音や映像では決して伝わりきらない体験だった。同じ空間で、同じ空気を共有しながら音楽を聴く。室内楽の魅力は、まさにそこにある。
世界を見据えながら研鑽を重ねる4人にとって、ミュンヘン国際音楽コンクールへの挑戦は一つの通過点に過ぎない。大切なのは結果だけではなく、カルテットという表現を通して、自らの音楽をさらに深めていくことである。

だからこそ、今この瞬間にしか存在しない音がある。

8月16日の浜離宮朝日ホール公演は、その挑戦の途中にある現在地を示す公演である。完成された物語ではない。むしろ、これから世界へ向かって歩みを進めていく4人の物語の始まりだ。世界へ挑む若き音楽家たちが、今どのような音を奏でているのか。

その熱量と覚悟を、ぜひ会場で体感していただきたい。

公演情報

Quartet NOTTA Debut Concert
 
公演日:2026/8/16(日)
開演:13:30~ (開場 13:00~)
会場:浜離宮朝日ホール (東京都)

 
出演
関朋岳(Vl))/ 村尾隆人(Vl) / 森野開(Va) / 広田勇樹(Vc)

演奏予定楽曲:
・バルトーク 弦楽四重奏曲第2番 作品17 イ短調
・ヴァスクス(Vasks) 弦楽四重奏曲 第4番
・ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番 作品59-1 ヘ長調 「ラズモフスキー第1番」
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