新国立劇場、上村聡史芸術監督就任の第一作『巨匠とマルガリータ』 成河、花乃まりあらのビジュアル&トレイラー映像が公開
『巨匠とマルガリータ』
2026年9月より新国立劇場 演劇芸術監督に新たに就任する上村聡史。そのシーズンオープニングを飾る作品として、ミハイル・ブルガーコフ原作の『巨匠とマルガリータ』を、上村自身の演出により、11月7日(土)より中劇場にて上演する。この度、ビジュアル&トレイラー映像が公開となった。
原作『巨匠とマルガリータ』は、1928年〜40年にかけて執筆された小説。当時はソ連当局によって体制批判とみなされ、検閲版としてようやく出版にこぎつけたのは作家の死後26年が経った66年。完全版の出版は73年までかかった。幻想と現実、そして時代を巡り、人間の善悪や愛、芸術の不滅性を奇想天外に描いた本作は、今日では20世紀文学の最高傑作の一つと呼ばれている。
上村がブルガーコフ作品の演出を手掛けるのは、第32回読売演劇大賞 優秀作品賞を受賞した『白衛軍 The White Guard』(2024年上演)に次いで二度目。本公演では、英国のナショナル・シアターなどで活躍したエドワード・ケンプによる戯曲版(2004年初演)を採用。主人公の「巨匠」を小説家から劇作家に翻案したバージョンで上演する。
作品が痛烈な批判を受け、精神病院に身を寄せる劇作家、通称「巨匠」を演じるのは成河。その「巨匠」を愛し、彼を救うためなら悪魔に魂を売ることも辞さない女性・マルガリータ役に花乃まりあ。 モスクワに突如現れ、人間の本性や社会の欺瞞を暴き出す悪魔ヴォランド役に篠井英介。悪魔の一味を追ううちに狂人とみなされ、精神病院に隔離されてしまう若き作家イワン役に松島庄汰。ヴォランドの付き人であるファゴット役に菅原永二。そして、「巨匠」が書いた戯曲の主人公であり、エルサレムを統治するローマ総督ポンティオ・ピラト役を大鷹明良が演じる。
(上段左から)成河、花乃まりあ、篠井英介(下段左から)松島庄汰、菅原永二、大鷹明良
ヴィヴィッドなカラーの背景の前で、6人の登場人物たちが浮かべる様々な「笑み」。その笑みの裏には、一体どんな意味が隠されているのか——。シュールでカオスな出来事が次々と巻き起こる、本作の“荒唐無稽”な劇世界を予感させる鮮烈なビジュアルに仕上がった。
本作に登場する「原稿は燃えない」という一節には、物理的に原稿が燃やされても、そこに込められた思想や魂は決して消滅しないという、ブルガーコフ自身の信念と希望が込められている。 芸術の根源とは、創造とは何かを見つめなおし、今を生きる勇気へとつながる力強い本作を、新芸術監督のシーズンオープニングを飾るにふさわしいスケールでおくる。
『巨匠とマルガリータ』トレイラー映像
舞台は1930年代のモスクワ。文学界は官僚主義と検閲にがんじがらめ。そんな中、劇作家である、通称「巨匠」は、キリストの処刑を決めたローマ総督・ピラトを題材にした野心的な作品を書き上げる。しかし、その作品は体制に受け入れられず、激しい批判にさらされ、絶望の淵に突き落とされた結果、彼は自分の原稿を焼き払い、精神病院へと姿を消してしまう。一方、巨匠には愛する女性、マルガリータがいた。彼女は美しく聡明で、巨匠の才能を誰よりも信じていた。巨匠がいなくなり、絶望的な日々を送るマルガリータの前に、突如として奇妙な外国人ヴォランドとその取り巻きたちが現れる。ヴォランドはモスクワの街で様々な騒動を引き起こしながら、市民たちの本性を試そうとしていた。マルガリータは、唯一の願い"愛する巨匠と再び会うこと"を叶えてもらうためにヴォランドの取引に応じる。ヴォランドの目的、巨匠の運命、そしてマルガリータの愛の行方は一体どうなるのか——?
公演情報
2026/2027シーズン 演劇『巨匠とマルガリータ』
本作に含まれる表現については、ウェブサイトの記載をご確認ください。
【日程】2026年11月7日(土)~23日(月・祝)
【会場】新国立劇場 中劇場
【出演】成河、花乃まりあ、松島庄汰、菅原永二/明星真由美、小松利昌、富山えり子、内田健介、山本圭祐、山森大輔、柴 一平、 釆澤靖起、近藤 隼、猪俣三四郎、篠原初実、笹原翔太/大鷹明良、篠井英介
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