大地の芸術祭「第1回アジア女性舞台芸術会議」開催
亜女会のめんめん 撮影:杉田協士
共に滞在し、創り、上演し、話し合い、「津南町~アジア~舞台芸術~女性」が円環する5日間
新潟県津南町に新たにオープンする舞台芸術の拠点、越後妻有「上郷クローブ座」(旧上郷中学校)で、亜女会主催による「第1回アジア女性舞台芸術会議」が開催されます。
「亜女会」とは、1980年代、故・如月小春、故・岸田理生氏が立ち上げた「アジア女性演劇会議」の活動に影響を受けながら、30年経った現在の「アジア」「女性」「舞台芸術」について、新たな目標を持つコレクティブ。アジアの女性舞台芸術家と作品づくりで交流を進めながら、まだまだ情報が乏しい「アジア女性舞台芸術の地図」を描いてゆくこと、舞台芸術にかかわる女性たちが声を上げ他の女性たちの声を聞く機会と、舞台芸術と女性の問題について考えるための有機的なプラットフォームを育ててゆくこと、を目指しています。
2012年、羊屋白玉と矢内原美邦の声がけで始まり、この夏、新潟県で行われる「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」に招へいされることに。これまで、アジア各国との舞台芸術交流の第一歩としてマレーシアを訪れ、さまざまな女性作家たちと会話を重ねてきた縁もあり、今回は、マレーシアからの女性アーティストをゲストに迎えます。そして、ともに滞在して創り、上演し、話し合う参加者を、地元の方々も含め広く募集し、「津南町~アジア~舞台芸術~女性」というキーワードが、輪のように円環する5日間にしたいとのことです。
◼︎「公演&公開会議」
第1部は、マレーシアからアーティストを迎え、高井浩子、矢内原美邦、羊屋白玉が、共同で作品制作を行い3本の小作品を上演。高井浩子と矢内原美邦は、劇作家であるリャオ・プェイティン氏の初期代表作『ファミリー』のリーディングに一般公募の参加者らと新演出で。羊屋白玉は、美術作家とともに、古くからアジアのお嫁さんを受け入れて来た津南地域を取材し、『アジアの結婚』と題した作品を発表。第2部は、アジア女性舞台芸術会議が、マレーシアで行った女性アーティストへの訪問と対話をもとに、越後妻有での共同制作を振り返り、「アジア ― 女性 ― 舞台芸術」という視点から見えてくる課題や今後の展望について語り合う。
日時/2015年8月8日(土)
第1部:公演『ファミリー』 ① 13:00〜 ② 14:00〜 『アジアの結婚』15:00〜
『ファミリー』劇作:リャオ・プェイティン 翻訳:常田景子 演出:高井浩子 演出・振り付け:矢内原美邦 出演:ワークショップ参加のみなさん
『アジアの結婚』協同製作:ミンストレル・キュイク・チンチェー 羊屋白玉 前田愛実
第2部:公開会議『アジア ― 女性 ― 舞台芸術、それから。』 16:00〜
出演:亜女会メンバー リャオ・プェイティン ミンストレル・キュイク・チンチェー 北川フラム(大地の芸術祭総合ディレクター)
会場/越後妻有 「上郷クローブ座」 (旧上郷中学校)
料金/一般1,000円/パスポート割引500円/小中学生無料(1部・2部共通)
申込/Eメールに「お名前、電話番号、人数、種類(一般、パスポート割引、小中学生)」を記載の上、送付。件名を「8月8日申込」として、8月7日(金)までに送信のこと。当日精算(現金のみ)。なお、当日は12:00より受付を開始するため、直接会場にて申し込むことも可能。
宛先/Eメール: ajokai2012@gmail.com
問合せ/亜女会 Tel. 090-9157-2012
◼︎ワークショップ参加者募集!
マレーシアの劇作家であるリャオ・プェイティンの戯曲『ファミリー』と、美術作家であるミンストレル・キュイク・チンチェーが手がける『アジアの結婚』へのワークショップ参加者を募集。津南町、十日町市在住の方はもちろん、性別・年齢・国籍など不問。遠方からの参加者には、宿泊と食事を用意。アジアの交流に興味のある方、役者、演出家、振付家、美術家、音楽家、映像作家、評論家、翻訳家、料理人、制作者、デザイナー、読書家、地域コミュ二ティプランナー、日本在住の外国人の方などなど。
期間/8月4日(火)〜8日(土)
会場/越後妻有 「上郷クローブ座」(旧上郷中学校)
料金/15,000円(宿泊費、食費込)または5,000円(食費込)
申込み/Eメールに「お名前、住所、電話番号、参加したい理由」を記載の上、送付。応募締切は7月31日、メール件名は「ワークショップ参加希望」としてください。定員10名。
宛先/Eメール:ajokai2012@gmail.com
問合せ/亜女会 Tel. 090-9157-2012
イベント情報
日時:2015年8月4日(火)〜8日(土)
会場:上郷クローブ座(旧上郷中学校)
亜女会メンバー:羊屋白玉(劇作家、演出家、俳優、指輪ホテル芸術監督)、矢内原美邦(振付家、演出家、劇作家、ニブロール、ミクニヤナイハラプロジェクト主宰)、阿南順子(演劇研究者、批評家、翻訳家、ロンドン大学バークベック・カレッジ、映画・メディア・文化研究学部専任講師)、安藤朋子(アクター、ARICA所属)、エグリントンみか(演劇研究者、批評家、翻訳家、神戸市外国語大学英米学科准教授)、小澤英実(批評家、翻訳家、東京学芸大学教育学部准教授)、加藤ちか(舞台美術家)、杉田協士(映画監督)、高井浩子(脚本家、演出家、東京タンバリン主宰)、常田景子(翻訳家)、前田愛実(劇評ライター、ダンス企画おやつテーブル主宰)、秋元千枝(企画・制作)