巨匠 ピーター・ブルック最新作『Battlefield』来日公演決定!

ニュース
舞台
2015.8.1

現代演劇界の巨匠 ピーター・ブルックの最新作『Battlefield』(『マハ―バ―ラタ』より)を、パルコが招聘、2015年11月25日から新国立劇場中劇場にて、公演することが決定した。

ピーター・ブルックが作り出す舞台は、最小限の舞台装置と俳優の言葉と肉体によってイマジネーション豊かな劇空間を生み出す。その手法は時に魔術的とさえ言われ、世界中の観客に衝撃を与えてきた。日本でも1973年の『真夏の夜の夢』を皮切りに、上演時間9時間の大作『マハ―バ―ラタ』や『カルメンの悲劇』などの来日公演が相次ぎ、日本の演劇史においてもその影響と軌跡を深く刻まれている。

最近では、2012年『魔笛』、2013年『ザ・スーツ』、そして昨年は映画『タイト・ロープ(邦題:ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古)』で、舞台創作過程のドキュメンタリーは演劇人のみならず、多くの人々の心に深く届いた。「舞台はどうすれば、真実のものになるだろうか…」ピーター・ブルックが舞台創作で求めているものである。そして、最新作『Battlefield』(『マハ―バ―ラタ』より)では、彼が我々にどんな真実を提示してくれるだろうか。

『マハ―バ―ラタ』初演の1985年から30年経った今、90歳を迎えたピーター・ブルックが再びこの大叙事詩になぜ挑むのか。彼がこの大叙事詩に再び挑み、そこに何を見いだし、現代を生きる私たちへ何を感じさせたいのか、観客は11月にその目撃者と体験者になる。
 
●『マハ―バ―ラタ』とは

世界3大叙事詩の1つ(他2つは、『イーリアス』、『オデュッセイア』)。また『ラ―マーヤナ』と並びインド2大叙事詩の1つである。原本はサンスクリットで書かれ、全18巻、100,000詩節、200,000行を超えるとされる。これは聖書の4倍の長さに相当。物語は世界の始まりから始まる。その後、物語はバラタ家(バ―ラタ)の争いを軸に進めされる。ピーター・ブルックが1985年に創作した『マハ―バ―ラタ』は全上演時間9時間に及ぶ大長編であった。作品は、「賭け」「追放」「戦争」の三部作に分かれ、この物語に含まれる現代につながる普遍的なテーマを浮き彫りにした。

●ピーター・ブルック

1925年ロンドンに生まれる。その長いキャリアを通じて、演劇、オペラ、映画、著作等、様々なジャンルで優れた業績を収める。最初の舞台演出は1943年。その後、ロンドン、パリ、ニューヨークで70を超えるプロダクションを演出。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーでの仕事に『恋の骨折り損』(1946)『尺には尺を』(1950)『タイタス・アンドロニカス』(1955)『リア王』(1962)『マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺』(1964)『US』(1966)『真夏の夜の夢』(1970)『アントニーとクレオパトラ』(1978)。1971年、国際演劇研究センターをパリに設立、1974年、テアトロ・デ・ブッフ・デュ・ノールの恒久基地をオープンする。ここで、『アテネのタイモン』『The lks』『Ubu aux Bouffes』『鳥の会議』『桜の園』『マハ―バ―ラタ』『Woza Albert!』『テンペスト』『The Man Who』『Qui est la』『しあわせな日々』『Je suis un Ph ē nom ē ne』『Le Costume』『ハムレットの悲劇』『Far Away』『La Mort de Krishna』『Ta Main dans la Mienne』『The Grand lnquisitor』『Tierno Bokar』『Sizwe Banzi』『Fragments』『Warum Warum』『Love is my Sin』『1 and 12』、そして最近では『魔笛』(オペラ)を演出、その多くがフランス語および英語での公演である。オペラ作品に、コヴェント・ガーデンでの『ラ・ボエーム』『ポリス・ゴドゥノフ』『The Olympians』『サロメ』『フォガロの結婚』、ニューヨーク・メトロポリタン・オペラ・ハウスでの『ファウスト』『エフゲニ―・オネーギン』、ブッフ・デュ・ノ―ル劇場で『カルメンの悲劇』、『ペレアスの印象』、エクサンプロヴァンス国際音楽祭での『ドン・ジョヴァンニ』。

●ピーター・ブルックのコメント(抜粋)

『マハ―バ―ラタ』は単なる一冊の本ではなく、偉大な一連の物語というだけでもありません。『マハ―バ―ラタ』は人間という存在のすべての面に及ぶ壮大なキャンバスです。この『マハ―バ―ラタ』の中にわれわれは、この現代社会、あるいは自分の人生の中で起こる現在の疑問を見出すことになります。時を超越した叙事詩の言葉の豊かさと、常に驚きに満ちた物語によって、われわれはこれを舞台に仕上げることが出来ました。これは遥かな昔の物語でありながら、同時に現代の苛酷な争いを映し出すのです。
 
〈公演情報〉

『Battlefield』( 『マハ―バ―ラタ』より)

脚本◇ピーター・ブルック、ジャン・クロード・カリエール、マリ―=エレ―ヌ・エティエンヌ
演出◇ピーター・ブルック、マリ―=エレ―ヌ・エティエンヌ
音楽◇土取利行
照明◇フィリップ・ヴァラット
出演◇キャロル・カルメラ、ジェア・マクニ―ル、エリ・ザラムンバ、ショーン・オカラン
●11/25~29◎新国立劇場 中劇場
〈料金〉7,000円(全席指定・税込)U-25チケット:3,500円(観劇時25歳以下対象・当日指定券引換・要身分証明書)
※U-25チケットはチケットぴあ・前売り販売のみの取り扱い。
※日本語字幕付き上演
〈チケットに関するお問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 03-00-3337
〈総合お問い合わせ〉 パルコ 03-3477-5858 
演劇キック - 観劇予報
シェア / 保存先を選択